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春千夜
『曇り空に光が指すまで』
汐聖
初投稿です。
汐聖
人気が出るとうれしいです！これからよろしくお願いします！！
春千夜
くぁｯ...
俺は三途春千夜
反社組織『梵天』のNo.2だ
突然なんだが... 此処だけの話...実は俺、色盲なんだ
色盲って何って？ そうだなぁ...簡単に説明すると、
俺の場合は重度だから 『世界が黒白に見える』 一般的に言うと色の判別が出来ない。
って訳なんだ
そりゃ長年色盲に付き合ってきたわけだし もう慣れたから判別は出来る。
調子が悪い時を除いて...な。
春千夜
ねっむ.....
春千夜
（.......今日は蘭と任務か...）
春千夜
[洗面台の前に立つ]
春千夜
ｶﾁｯ.......
ぴんっ...と高らかな音を上げ 蛍光灯が灯る
春千夜
ｯ.....
春千夜
（...今日あんま体調良くねぇな、）
春千夜
[鏡を見る]
相変わらず、俺の世界は モノクロで形成されている
春千夜
ピンクなのは分かんだけどなぁ.....
春千夜は髪の毛に触れる
春千夜
（...どういうピンクなんだろ）
そんなこんなで支度を終える
ｷｲｯ...[ドアを開ける]
春千夜
起きろ〜蘭。任務行くぞ〜
蘭
おはよう〜♡
春千夜
！起きてたのか...今日は早いんだな
蘭
春千夜が遅かっただけじゃん〜
春千夜
そか？
蘭
そうそう、まぁ準備終わってるしもう行こ〜♡
春千夜
だな。
蘭
今日めっちゃ晴れてんね。空の青が澄んでて綺麗〜[スマホを取りだし写真を撮る]
春千夜
（...雲がなくて晴天なのはわかるけど。「空の青さ」っちゅ〜もんを俺は知らんからなぁ…なんとも言えねぇ、、）
春千夜
だな〜
蘭
wほんと春千夜って空とか景色興味ないよね
春千夜
まぁな...w
春千夜
（興味しかない...快晴の青はどんなに鮮やかなのか...山の木々がどんな緑なのか...）
春千夜
（あとついでに皆の事もしっかり見たい...）
蘭
てか今日暑いね.....[手で風を仰ぐ]
春千夜
あ、これやるよ...[手渡す]
蘭
！！保冷剤じゃん〜さんきゅ♡
春千夜
ん。
蘭
持ち歩いてんの？
春千夜
暑くなるってニュースやってたから...
蘭
そかそか、春千夜は？いいの？
春千夜
俺はまだ暑くないから
蘭
まじか、。きつくなったら言うんだよ〜
春千夜
おう。
春千夜
.....此処か、随分立派な屋敷だな
蘭
今回の相手ヤクザだし、しくじったらたち悪ぃから気をつけてね？
春千夜
あぁ。
春千夜
善意は受け取ろう
蘭
ん。
春千夜
...本日はお招きいただきありがとうございます。[頭を下げる]
蘭
[春千夜に倣い頭を下げる]
若頭
おう。こちらこそすまねぇな
春千夜
いえ。[作り笑いを浮かべる]
若頭
早速なんだがその物（ブツ）を見せて貰えねぇか？
蘭
分かりました。今ご用意致します。
蘭
[アタッシュケースを持ち、若頭に数歩近づく]
蘭
こちらです[ケースを開ける]
若頭
ほう.....これが例の注射式の麻薬か...
春千夜
.....希少な物となりますので、値打ちとしましては以前の物より高くなりますが...
若頭
金に関しては気にするな。それより効果を知りてぇんだが...
春千夜
はい、そちらの麻薬に関しましては、リラックス効果が高く、幻覚等の副作用はありませんでした。
若頭
それはいいな.......
春千夜
.....ですが、1つ問題がありまして
若頭
？と言うと？
春千夜
[袖を肘上まで上げる]
蘭
（うげぇ.....ぐろい...）
若頭
跡がすごいな...
春千夜
えぇ。使用後1週間経ってもこの状態です。
若頭
そうか。使ったのは1回だけか？
春千夜
はい。1度の使用でこうなりました
若頭
ん〜...とりあえず今回の持ってきたサンプルだけ置いてってくれないか？使ってから本契約を決めたいんだが
蘭
分かりました。ではこちらの10本を本日は取引ということで...
若頭
あぁ。
春千夜
本契約なさる場合はもう一度ご連絡を
若頭
おう。
若頭
茶でも飲んで行かないか？いい茶菓子が入ってな...。
蘭
.......んと...
春千夜
.......いえ、そんな気を遣わなくても大丈夫ですよ[微笑む]
若頭
気ぃ使ってるわけじゃねぇよ、ただ1人で食うのもなぁ？
春千夜
.....でしたら少しだけ頂きます...
若頭
そうこねぇと！おい、準備してこい
使用人
はっ。ただいま...
春千夜
（くそ、目いてぇ.....）
春千夜
蘭.....鞄くれ
蘭
ん。[春千夜の鞄を渡す]
春千夜
さんきゅ...
春千夜
[鞄の中から目薬を取り出す]
蘭
目痛いの？
春千夜
んん、乾いた...
蘭
そか。
春千夜
[上を向き両目に一雫ずつ目薬を注す]
若頭
.....2人とも姿勢いいよな...
蘭
はは...wそうですか？
春千夜
w[ティッシュで軽く目を抑える]
若頭
反社って感じしねぇ...
蘭
まぁ、反社に関してはビジネスが関与するんで...w
若頭
w楽にしていいからな
蘭
はい。ありがとうございます
春千夜
[頭を下げる]
使用人
お持ちしました...[茶菓子とお茶が乗った盆を3人の前に出す]
若頭
戻っていいぞ
使用人
はっ...[縁側から姿を消す]
蘭
！！和菓子ですか...とても綺麗ですね
若頭
だろ。得意先に作らせてたんだよ
春千夜
（うわ、色わかんねぇ...ほんっと最悪）
若頭
何の練り菓子入ってた？
蘭
梅とこれは芍薬ですね
春千夜
さくらと..よもぎ？...ですかね？
蘭
ん？春千夜それ梅と桜餅だよ
春千夜
ぁ...これ梅か...[微笑]
若頭
ww花は詳しくないんだな
蘭
春千夜は自然の物とか興味無いんで覚えてないんですよw
若頭
そうかそうか...w
春千夜
...お恥ずかしいです.....
若頭
にしても、桜餅ピンク色なのによもぎと間違えんのなw
春千夜
（っあ〜...やらかした、ピンクだったのか...緑に見えてた...）
春千夜
ww.....和菓子を食べる機会もないので、本当に知識がないんです...
若頭
wまぁゆっくり食ってけ
蘭
はい。
春千夜
（...全く色がわかんねぇ）
春千夜
美味しいです.....[微笑む]
若頭
それはよかった
蘭
ご馳走様でした
若頭
おう！こんなもんしかなくて悪いな
春千夜
いえ！感謝致します
若頭
お〜。[微笑む]
使用人
取引分の代金お持ちしました
若頭
ん。((受け取る
蘭
えと、10本なので1万3000円です
若頭
？そんなに安いのか？
春千夜
サンプルっていう事もありますし...本契約なさると1本あたりの値段は少し上がります
若頭
ほう.....。ならとりあえず[お金を渡す]
蘭
丁度頂きます。
春千夜
何かありましたらすぐお知らせ下さい
若頭
あぁ、分かった
蘭
お茶菓子までありがとうございました。では失礼します。
春千夜
ぜひ今後ともご贔屓に[微笑む]
若頭
おう！また頼むな！
春千夜
（目も頭も痛てぇ........）
春千夜
[目を押える]
蘭
春千夜？大丈夫？
春千夜
ん....カフェでも寄らん？
蘭
え、いいけど...デーt
春千夜
違う
蘭
んも〜♡ケチ♡
春千夜
キモい...
蘭
wwはいはい
春千夜
行こ行こ
蘭
ん。
店員
いらっしゃいませ
蘭
2人〜
店員
かしこまりました、お席ご案内します
店員
ごゆっくり...
蘭
春千夜何頼む？
春千夜
（薬飲まねぇと...）
春千夜
水...
蘭
水？セルフあっけど持ってこようか？
春千夜
さんきゅ...
蘭
メニュー見といてね〜
春千夜
おう。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
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