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14 - 赤×水_バレンタイン。

♥

304

2025年02月16日

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青 春 過 ぎ る バ レ ン タ イ ン 。

2/14,

この日が何の日かなんて、俺は当然のように知っている。

だって、世間がこれでもかってぐらい騒ぎ立てるし、

何処もかしこもハートやチョコだらけだから。

でも、俺にとってのバレンタインは、ただのイベントじゃない。

俺の彼女__幼馴染でもあり、俺の唯一無二の存在である、

君の事をもっと近くで感じられる日だと思ってる。

だがしかし……

赤_Liu

水~っ、おはよ__…

水_Hto

ッッ…‼︎

赤_Liu

え、ちょ、待ってッッ……、

大神赤、16歳。

バレンタイン当日に、最愛の彼女から避けられてます。

普段は恥ずかしがり屋で、中々素直に気持ちを言葉にしてくれない君。

だけど、いつも俺にベタベタで、

学校生活含め、休日までも恋人としてずっと一緒に過ごしてた。

なのに今日は違う。

赤_Liu

[ちら…

水_Hto

ッ…、[顔背

赤_Liu

っ……、

目を合わせても、どれだけ君に近づこうとしても、

自然と避けられる。

君が大好きで大好きで仕方がない俺は、

もうやる気0%です……。

赤_Liu

[ず~ん………

水_Hto

うぅッ………、

紫_Sho

赤ちゃん落ち込んどるや~ん…笑

紫_Sho

早よチョコ渡し~や?

水_Hto

だ、だってッ…、

水_Hto

恥ずかしぃ…じゃん、…

水_Hto

赤ちゃんモテるしッ……

紫_Sho

確かにそれはあるかもしれんけど……

紫_Sho

彼女からのが1番嬉しいんちゃうか?

水_Hto

ぅッッ……、

紫_Sho

頑張り~や、応援しとる‼︎笑

水_Hto

わ、わかった…ッ‼︎

水_Hto

頑張るねッ、…!

やる気が起きない3限目。

特別好きな教科でも、君が一緒じゃないなら意味ない。

だから寝る事にした。

君に避けられている寂しさを、少しでも紛らわせるように。

赤_Liu

んッ……、?

チャイムが鳴った直後、頭を優しく撫でられる感覚があった。

見上げるとそのに居たのは___…

水_Hto

わッ、…

水_Hto

お、起こしちゃったッ…?ごめんねッ、…

最愛の彼女だった。

赤_Liu

あぇ…、?大丈夫だよ…?

水_Hto

それなら良かった……

水_Hto

あ、あのさッ…

赤_Liu

ん~…?

水_Hto

今日も一緒に帰れるっ…?

赤_Liu

うんッ…帰れるよッ…?

水_Hto

あ、ありがとッ…‼︎

水_Hto

じゃあ、また放課後ねっ_…、

赤_Liu

ん…大好きだよ、水

水_Hto

~~~ッッ……‼︎

赤_Liu

んふ…かわい~ね…笑

赤_Liu

俺、期待してるから

赤_Liu

今日何処か寄る?

約束していた放課後の帰り道、隣を歩く君にそう声を掛けた。

水_Hto

えッ…ん~ん…?

水_Hto

別に何処も行かないよッ…?

君の返事はどこかぎこちなくて、

少し俯いたその表情にでさえも、

俺は思わず可愛いな…なんて思ってしまう。

赤_Liu

そっか…、でもいつも通り家までは送るね

水_Hto

う、うんッ…ありがとッ…‼︎

君の声が小さい。これ、絶対なんか隠してる。

"期待してるから"なんてかっこつけて言ったのはいいものの、

俺の目も殆ど見ないし、態度が妙にそわそわしていて、やっぱり普段と違う。

いつも沢山の愛情をくれる君が、

好きの1つも言わないなんて、寂しい以外の言葉が出てこないや。

家までの道のりが、いつもより短く感じる。

いつも元気過ぎて愛おしい君が静かだから?

それとも…、俺が変に期待し過ぎているから?

考えてもキリなんてものはなくて、でもやっぱり君に触れたくて……。

俺は君の手をそっと握った。

赤_Liu

…ほら、家着いたよ~?

君の家の前で足を止めると、君も立ち止まる。

水_Hto

う、うんッ…あり…がとッ、‼︎

赤_Liu

ど~いたしまして…‼︎

君は何か言いたそうな顔をして、でも結局何も言えないまま、

俺に背を向ける。

赤_Liu

待って__ッ…

そんな君を放って置けなくて、君の腕を引き止めた。

水_Hto

えっ…、な、何ッ…?

振り返った君の目は、ほんの少し赤い。

違う、君の事を責めたいわけじゃないんだよ。

大好きだからこそ放って置きたくないんだ。

赤_Liu

ごめんッ…、俺何かした…?

水_Hto

えっ、?

赤_Liu

今日、俺と居ても楽しく無さそうだしッ……

赤_Liu

俺なんか悪い事したなら言って欲しいな~って…

水_Hto

赤ちゃんは悪くないよッ……、?

水_Hto

ただ……、

赤_Liu

ただ…?

水_Hto

…その、チョコ渡そうと思ってたんだけどっ…、

水_Hto

恥ずかしくて……

君の声が小さくて、殆ど聞こえない。

けど、それだけで十分だった。

赤_Liu

~~~っっ…良かったぁ~ッッ…

水_Hto

本当にごめんッ……

水_Hto

赤ちゃんの事不安にさせちゃってッ、…

赤_Liu

…恥ずかしかったんだ?笑

水_Hto

恥ずかしいでしょ…っ、相手が彼氏なんだからッ…‼︎

水_Hto

笑わないでよッ…‼︎[むむ…

赤_Liu

ごめんごめん…笑

赤_Liu

本当に嬉しい、ありがとね

俺は君をそっと抱き寄せて、しっかり伝える。

赤_Liu

俺、ずっと待ってたんだよ?

赤_Liu

水がチョコくれるの

水_Hto

…そんな事言われても…緊張するじゃん……

赤_Liu

俺水のチョコほし~な…?

水_Hto

うぅッッ……

君は暫く迷っていたけど、意を決したように鞄の中から小さな箱を取り出した。

水_Hto

これッ……、‼︎

赤_Liu

ッ…‼︎

赤_Liu

ありがと、めっっちゃ嬉しいッ……‼︎

水_Hto

…ほんと?

赤_Liu

当たり前でしょ~?

赤_Liu

水が作ってくれたチョコ食べられるとか、幸せ過ぎる

水_Hto

ふふッ…そっかぁ~…笑

優しく微笑んだその顔が可愛くて、

調子が狂いそうになる。

水_Hto

はい、あ~ん……‼︎

赤_Liu

あ~…むッ……

赤_Liu

ッッ‼︎✨

水_Hto

どぉ~…?

赤_Liu

うまぁ~ッッ…✨

水_Hto

良かった~っ…‼︎

水_Hto

んね…、今日避けてごめんねッ…、

水_Hto

ちゃんと大好きだよっ…?

赤_Liu

んふッ…俺も大好きだよ…?

赤_Liu

水の全部が

水_Hto

…‼︎

赤_Liu

来年も、再来年も、毎年待ってるから…‼︎笑

水_Hto

うんッ…わかった…!

君のチョコも、君のその可愛い仕草も、全部俺のもの。

絶対誰にも渡さない。

バレンタイン過ぎちゃってごめんなさい…😭 リクエストちゃんと書くから許して…🥹🙏

この作品はいかがでしたか?

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コメント

41

ユーザー

ちょーど14話なのが凄い✨

ユーザー

もーイチャイチャしないで (心の中もっともっとしてくれ~!)

ユーザー

食べさせてあげてるの好き🥹💞

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