君が居なくなった日。
あれ程いかないでって言ったのに。
君は話さえもしてくれなかった。
君が帰って来ると信じていたから、
君が帰って来た時、見て欲しいから 花瓶に白い薔薇を入れて置いた。
それから数ヶ月後、君は願い通り帰って来てくれた。
けれど、薔薇は折れてしまっていた。
鬱
おかえり。
コネシマ
…ただいま。
何気もなくただ普通の会話を交わした
今にも溢れ出そうな涙を堪えて…
必死に、必死に。
君の手に触れようとした。 けど、それは届かなかった。
鬱
なんで…!
君が答えようとしないのなら もういいや。
鬱
なあ、シッマ。
コネシマ
ごめん…
その透き通った白肌で、
冷たくなった藍色の眼で…
こんな哀れで情けない 僕の、
鬱
首を絞めてよ。