さくら
おばあちゃん
おばあちゃん
おばあちゃん
おばあちゃん
さくら
おばあちゃん
さくら
さくら
さくら
おばあちゃん
おばあちゃん
さくら
私はコートだけを掴んで家を飛び出した
10分後
さくら
お母さん
通話
01:16
お母さん
さくら
お母さん
お母さん
お母さん
家
さくら
おばあちゃんは答えてくれなかった
そして、
そのまま、帰らぬ人となった
3日後
さくら
さくら
さくら
さくら
さくら
さくら
さくら
おばあちゃん
おばあちゃんは答えなかった
さくら
さくら
ようやく、おばあちゃんが目を向ける
さくら
それから2ヶ月
さくら
さくら
さくら
さくら
さくら
おばあちゃん
さくら
おばあちゃん
さくら
さくら
さくら
おばあちゃん
さくら
おばあちゃん
私は言葉を失った。
責めるためじゃなかった。
うらんでいたのでもなかった。
おばあちゃんが私のそばから離れずにいたのは、この桜が咲くのを待っていたから。
桜が咲いた時、私に言葉を伝えるために。
さくら
さくら
さくら
さくら
さくら
顔を見上げて、絶句した。
そこにおばあちゃんの姿はなかった。
私は、わたしだけの花が咲くときを、信じて待っていようと思った
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