この学校には、怪物バッテリーがいる
圭(兄)
あっ、今の…俺なら
フォークかな
フォークかな
圭(弟)
なかなかやるじゃないか
圭(弟)
兄貴にしては
圭(兄)
素直に喜べないんだけど?
葉流火
球取れ
圭(兄)
やだよー
圭(兄)
葉流ちゃんの球
朝から取ったら
朝から取ったら
圭(兄)
今日ペン握れないよー
葉流火
………うんこ
圭(兄)
葉流ちゃん!!?
太郎
まあまあ…
ピッチャー 清峰葉流火
そして、キャッチャー 要圭
シニアまで 弟の要くんがやってたんだけと
それがある日ピタリと止まって
今は無知の兄が清峰くんと バッテリーを組んでいる
…と、入学式に兄の要くんが教えてくれた
圭(兄)
智将〜
圭(兄)
俺らクラス離れるかな
圭(弟)
そう考えるのが
普通だろうな
普通だろうな
圭(弟)
名前も外見も
まるきり同じだからな
まるきり同じだからな
圭(兄)
まじでなんで
同じ名前にしたんだよ!
同じ名前にしたんだよ!
圭(弟)
そもそも双子は
どの学校も離すだろ
どの学校も離すだろ
圭(兄)
あ〜、クラス俺
一人だけだったりして
一人だけだったりして
太郎
そんなことないよ…
たぶん
たぶん
フラグってやつなんじゃ…?
途中で千早くんと藤堂くんと合流した
みんなでクラス分けをみている
圭(兄)
あっ!!
圭(兄)
あ〜!
圭(兄)
俺っ、ひとりじゃん!
圭(兄)
ぼっちじゃん!
圭(弟)
……違うだろ
圭(弟)
俺のほうじゃないか?
圭(兄)
いや、これは
兄である俺でしょ
兄である俺でしょ
圭(弟)
何言ってんだ
圭(弟)
俺の方が
兄貴よりも優秀だろ
兄貴よりも優秀だろ
圭(兄)
ひっっっど
圭(弟)
大丈夫だ
圭(弟)
俺は一人でも…
圭(兄)
だめ!
圭(兄)
そんなのだめ!
圭(兄)
ありえナイツ
圭(兄)
あっ、すみませ〜ん
圭(弟)
っおい!兄貴…!
要くんは聞きに行ってしまった
葉流火
……?
葉流火
圭、ひとりじゃない
葉流火
俺、いる
太郎
え、どこ?
たしかにそこには… とても薄く書かれていた
なんなら要くんも若干薄い
なぜこんなにも目立たないのかは 怪物バッテリーだからなのか…?
でもこんなことってあるのか?
圭(兄)
ちしょ!
圭(兄)
俺の方だって
圭(兄)
だから…
葉流火
圭と、俺
圭(兄)
ええっ
圭(兄)
葉流ちゃん?
なんで??
なんで??
圭(兄)
書いてなくナイツ?
太郎
ほら、ここ
圭(兄)
うっっっっす
圭(兄)
なん…え?
瞬平
………ずっと会話を
みてましたけど
みてましたけど
瞬平
………ねぇ、藤堂くん
葵
ああ…そう、だよな
瞬平
どっちが兄か
わかりませんね
わかりませんね
葵
っだよな!?
圭(兄)
……ちょっと〜
圭(兄)
聞こえてるんですけど〜
圭(弟)
少しだけ
早く生まれたんだ
早く生まれたんだ
圭(弟)
兄貴が
圭(兄)
フォローになって
なくない?
なくない?
太郎
チャイム鳴っちゃうよ
要くんたちと別れた後
太郎
あ…要くん席、隣だね
千早くんたちは 僕たちのふたつ後ろの席だ
圭(弟)
ああ…そうだな
どこか上の空な要くん
太郎
……心配?
圭(弟)
心配…ではないんだ
圭(弟)
ただ…
圭(弟)
“俺の兄”って目で見られ
てんのかなって思うとな
てんのかなって思うとな
圭(弟)
申し訳ねェ…みたいなさ
太郎
大丈夫だよ
太郎
要くんだもん
太郎
それに、清峰くんも
いるしね
いるしね
圭(弟)
……ああ…
圭(弟)
ありがとう、ヤマ
圭(弟)
そうだよな
僕らはこのクラスで過ごすことになった
要くんたちも、うまくいってるといいな…
変なところで区切ってしまった
どうも、セカイです
こっちの世界はこんなかんじ
一話目なので あまりおもしろくないです
すみません
こちらもリクエスト募集中
是非ともよろしくお願いします
がんばります
セカイ