テラーノベル
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※暴力表現、リョナ表現注意です…!
─あの日の給食時間─
みどり
そんなことを考えながら、私は給食のスープを口に運んだ。
─給食時間後の昼休み─
みどり
急な吐き気に襲われて、気づけばトイレに走っていた。
みどり
後藤
武村
みどり
後ろから押され、トイレに押し込まれた。
息ができない。苦しい。だんだん目の前が真っ暗になっていく。
武村
武村
後藤
二人が何かを黙々と運んでいる。
…私はこっそり、後をつけてみることにした。
武村
…旧校舎の、少人数教室…?
そこはもう、誰にも使われていない教室だった。
後藤
うつり
…二人と目があってしまった。
武村
武村
うつり
自然と流れる涙を振りほどこうにも振りほどけない。寧ろ、勢いは増すばかりで。
…君のこと、守れなかった。いつも私を大切にしてくれた、みどり。 いつも何かしてもらってばかりで、何もできなかった自分の事を恨む。
…また、今日もそうだ。いつも自分が何かされるのが怖くて、何もできない。
そんな自分が、醜くて、厭わしくて仕方がないのだ。
─放課後─
武村
うつり
武村
後藤
うつり
武村
ドンッ!
うつり
止まない暴力の雨。痛い。苦しい。
武村
うつり
うつり
武村
彼女たちは、カッターナイフを取り出して、私の首に当ててきた。
武村
うつり
後藤
渡されたのはブルーシートと、ノコギリ。それから黒いビニール袋とレインコート。
後藤
…私は、渋々重い足取りで旧校舎の少人数教室に向かった。
斜陽の如く沈んだ心とともに。
みどり
君の体は、冷たくなってもう動かない。
うつり
君の体は、私の手によって蝕まれてゆく。
…想いで熱を孕んで、ふらふらする。
君の姿を見るたび、自分が犯した罪の重さに絶望する。
声を荒げても、蹲っていても何も変わらないのに、作業に手が付かない。
それでも、動かさなかったら…
恐怖で手を汚していく。恐怖で手を汚していく。
──────────────────
うつり
やっと、終わった。終わってしまった。
現在時刻は、23時47分。
血塗れになったレインコートを畳み、袋に入れた。
くたびれ果てた体を起こし、包んだ〇体をダンボールに入れた。
うつり
○体は、意外と重くて自分の力では運べないことを悟った。
うつり
先生たちが、いつも使っている台車。
うつり
台車は、職員室の前に乱暴に置かれていた。
─0時11分─
うつり
誰かに気づいてもらいたいという気持ちと、この罪が露呈するのが怖いという気持ちが去来している。
うつり
街明かりすらも気づかない影を歩き続ける醜い私。
…吐き気が止まらない。
─0時51分─
山奥の景色は、煢煢と、鬱蒼としていて悍ましかった。
うつり
土に触れて、 その後ゆっくり掘り進める。 どろどろしていて気持ち悪い。 …長作業を覚悟していたが、土は雨で 柔らかくなっていて、案外はやく 終わりそうだ。
─1時51分─
私は、とあるビルの屋上に向かった。
…普段なら不法侵入になってしまうが、この際どうでもいい。
すぐ終わらせたくて、足早に階段を登った。
遺書には、みどりへの謝罪の気持ちと、それからこの事件のことを綴った。
うつり
親には認めてもらえなくて、クラスメイトには嘲笑われて…
…何一ついい思い出を思い出せない中、柵に手をかけた。
そしてそのまま、靉靆たる空に沈んだ。