はぎ
はぎ
はぎ
はぎ
最初はよくわからない暗いところに居た
ずっと寝ていた
その時からもう体にはたくさんの管が付いていた
研究所の人
いるま
5歳ぐらいになった頃から
色々な実験が始まった
いるま
研究所の人
いるま
薬を飲んだり
変な動物と戦ったり
注射を何本も打たれたり
毎日その繰り返しだった
10年ぐらい経った頃だった
俺には実験中に仲が良くなった友達がいた
今ではもう名前も顔も覚えてない
いるま
〇〇
〇〇
いるま
〇〇
いるま
〇〇
雨が降ってた
雨音のせいでよく音が聞こえなかった
雨音のせいで少し怖かった
こんな時に限って友達はなかなか戻ってこなかった
しばらくすると友達ではなく研究所の人が来た
研究所の人
いるま
研究所の人は何かを言いにきたわけではなく
ただ何か機械の操作をしにきたらしい
俺は我慢ができず聞いてみた
いるま
研究所の人
研究所の人
研究所の人
死んだよ
いるま
いるま
いるま
研究所の人
研究所の人
研究所の人
研究所の人
いるま
言葉が出なかった
それからは無気力なまま抵抗もすることなく実験の日々だった
でも、ある日———
ドォンッ
いるま
研究所の人
いるま
研究所の人
研究所の人
いるま
研究所の人
この時の俺は生きることにも無気力だった
だから無理やり俺を研究所の人は連れ出したんだ
研究所の人
いるま
言われる通りにしようと思った時に、
ふと窓を見ると外が見えた
初めて見た
いるま
口からこの言葉が溢れた
急に俺は外に出たくなった
今は誰もいない
いるま
気づけば俺は走っていた
建物からは遠く離れていく
いるま
初めて外を走った
涼しかった
気持ちよかった
知らないうちに一日中走っていた
いるま
知らない街に着いた
いるま
研究所を出たはいいけど、何をすればいいのか何もわからなかった
いるま
いるま
それから俺は盗みをするようになった
どうやって金を手に入れたらいいのかも知らなかった
だからしょうがなかったと
自分には言い聞かせてた
悪いことだとは思っていた
人のものを盗むなんて、
店員
っ気づかれた!
いるま
いるま
店員
店員
店員
ある日———
いつものように金を取ろうと思った
いるま
いるま
よしっ、このまま逃げればっ
らん
いるま
らん
俺は初めて掴まれた
らん
らん
この人は自分が赤子かと思うぐらい力が強かった
らん
いるま
らん
いるま
らん
らん
いるま
らん
らん
いるま
らん
らん
いるま
らん
らん
らん
いるま
らん
えっ?
いるま
らん
らん
みこと
家にはもう1人いた
みこと
みこと
らん
いるま
らん
らん
らん
いるま
らん
みこと
いるま
らん
らん
いるま
みこと
殺し屋
殺し屋をしないとここに置いてもらえないのだろうか
一番初めにそれを思った
いるま
いるま
みこと
いるま
らん
みこと
いるま
いるま
いるま
殺し屋、
咄嗟になんの理由もなくやるって言ったけど、
殺しをやる理由はあった
俺を実験してきた研究者たちを殺すこと
そして、俺と同じ人たちを助けること
いるま
はぎ
はぎ
はぎ
はぎ
はぎ
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