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恋歌
…
悠稀
恋歌
恋歌
悠稀くん…
マイキー
遅い
悠稀
すみません、迷いました
九井
冗談言ってる場合じゃねぇんだぞ
悠稀
だからすみま…あれ？灰谷さん達は
鶴蝶
スクラップの任務から帰ってないな
悠稀
まだ…ですか？
恋歌
なに？どうしたの悠稀…
悠稀
事情は聞いてる。だから、もしかしたら鶴舞がこっちに勢力を上げてるんじゃないかって
恋歌
それって…！
九井
完全に鶴舞が勝ったも同然の状況だと？
マイキー
まだ、決まったわけじゃない
恋歌
…
悠稀
…ごめん、不安にさせた
恋歌
いや、ううん…大丈夫
恋歌
(大丈夫、だよね…蘭たちはきっと…そう、渋滞)
恋歌
(きっと渋滞に巻き込まれてるんだよ。帰宅ラッシュの時間帯だし…)
恋歌
大丈夫大丈夫…
蘭
あ“〜っ
恋歌
らっ、蘭？
三途
はぁっ、はぁ…っ、
竜胆
…
恋歌
竜胆!?
九井
何があった!?
鶴蝶
血だらけじゃねぇか
蘭
鶴舞が、襲撃してきたんだよ
恋歌
鶴舞が…っ？
悠稀
…
蘭
っていうか、話すよりも竜胆と三途の手当していい？
恋歌
救急バック持ってくる
マイキー
なにがあった？
蘭
スクラップが終わって、帰ろうとしてる時
蘭
鶴舞の下っ端が大勢来たんだよ
悠稀
何人？
蘭
まぁ、ざっと20は超えるかな
恋歌
20以上？
九井
そんな人数…いくら鶴舞だからって
恋歌
(質より量の鶴舞でも…20人以上は多すぎる)
恋歌
藤原のやられた幹部が気になる
恋歌
誰なのかハッキリさせたい
九井
調べておく
恋歌
鶴居が優勢なのは確かなんだと思う
恋歌
それに加えて、私の隠しどころもバレた
マイキー
本格的にここに攻め込まれるかもな
蘭
ま、だとしても梵天の下っ端いるし
鶴蝶
銃と弾の補充、しておく
恋歌
藤原以外の場所と取引してたの？
鶴蝶
手広くやった方が対策しやすいんだよ
マイキー
恋歌
恋歌
大丈夫
恋歌
私は、大丈夫だよ。藤原の皆を信じる
恋歌
藤原の皆が私を信じてくれたように
九井
やられた幹部がわかった
恋歌
早くない？
九井
天草重次郎
恋歌
あぁ…あの人か
蘭
知ってるんだ
恋歌
うん。少数だからみんなの名前は覚えてるんだよね
恋歌
天草さんは武闘派じゃない、どちらかと言うと頭脳派
マイキー
とにかく、組長じゃないことは確かだな
恋歌
よかった…
蘭
もし、組長がやられたら藤原を指揮するのは恋歌ってことになるよね
恋歌
まぁそうだね
蘭
その時はここを離れるの？
恋歌
？うん、そうだと思うけど…
マイキー
何が言いたい？
蘭
…組長がやられて、恋歌もやられる未来がないとは限らない
鶴蝶
おい、言っていいことと悪いことがあるだろ
恋歌
大丈夫。私はその未来も分かってる
恋歌
大丈夫。心配は無用だよ
恋歌
今、私たちができることは待つこと
恋歌
ただ、それだけだよ
マイキー
…そうだな。俺たちはとにかく恋歌を守るしかない
マイキー
悠稀
悠稀
はい
マイキー
何をするにしても恋歌の傍を離れるな
悠稀
分かりました
恋歌
ありがとう、悠稀くん
鶴蝶
藤原と鶴舞の抗争場所に援護を送るか？
恋歌
いや、ダメだ。梵天が私を匿っていることがバレかねない
恋歌
可能性があるものは絶対に見せない
マイキー
(俺たちが思っている以上に、恋歌という存在は組みを指揮するに値するらしい)
恋歌
大丈夫…絶対に、大丈夫
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