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【ドズルsaid】

元はといえば、僕が助手として作り上げた優秀なアンドロイド。

【試作品0530】

彼の現在の名は___

【ぼんじゅうる】

人々に愛される人間(ロボット)までに 成長していた。

僕と再会した時、 ぼんさんは『好き』という 気持ちを胸に抱いて僕の所に帰ってきた。

僕よりも長い人生の一部で、 様々な人達と関わり“恋”というものを 学んできたようだった。

それもそのはず、 久しぶりにぼんさんのデータを まとめているときだった。

ぼんさんが好きになった 相手が判明したんだ。

それが___

ぼんさんを作った主人である この僕だった。

可哀想なことに、人間とアンドロイド。

この恋は、叶わないようになっている。

この時点で僕は、 ぼんさんに真実を伝えることを恐れ、 とある行動に出た。

ドズル

これで…これで良かったんだ。

ドズル

ゴメンね……試作品0530。

僕は、彼が壊れてほしくなかった。

元は助手。今は相方としてロボットでも、大切なパートナーだから。

彼の記憶データを改造した。

君が女性を好きになるように。

アンドロイドだと認知しないように。

【完】孤独ロボット

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