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プロセカ短編集

第1話 - ひだりあし(🎈🌟)

2025年10月26日

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サッカーオタク

つかさ

るい！はやくはやくー！

つかさ

あそびにいくぞ！！

るい

つかさくん！！

るい

ちょっとまっ──

クラクション､ブレーキ音､ぐちゃ...という嫌な音がする。赤黒い液体だらけ。車も、類も、道も全部。類の左足からはその液体がとめどなく溢れ出ている。さらに、ところどころに肉片のようなものも道路に飛び散っている。類の足はもはや足とは言えないくらいだ。骨が透けてとてもグロテスクな足。

鮮烈な、目に焼き付くような光景。オレの耳には、遠くで聞こえる蝉の声と、さっきの嫌な音だけが響いていた。頭が真っ白になって、動けない。

つかさ

るい──

るい

つかさくん...いたいよ......なんで...ぼくのこと..おいていったの......

司

っ……。

類

司くん？

司

…ぁ…ああ、すまない、

司

…歩けるか？

類

もちろん。君が支えてくれるおかげだよ

類

いつも僕を気遣ってくれて…本当に優しいね

司

…そう、か

類

…大丈夫かい？自分では気付かないだろうけど…

類

すごく顔色が悪いよ、司くん

類

…何か、気に障ることでも言ってしまったかい？

司

いや、違う。

司

…大丈夫だ、行こう

類

…そうかい、なら行こう

類

…司くん、

類

君は本当に、僕といることが“大丈夫”なのかい？

司

…どういう、ことだ？

類

…どういうこと、って

類

君が僕に付き添ってくれるのはあの事故のせいだろう？

類

あの頃の君もそれに責任を感じたんだろう、

類

だからこうして僕の世話を焼いているんじゃないのかい？

司

それは…

司

オレが類に付き添っているのは、

司

罪滅ぼしだとでも、言いたいのか…？

類

そうだよ。本当に心から心配してくれているの？

司

あ…っ…オレはっ、！

司

るいの…そのあしじゃ、あぶないから…

類

…へぇ、

類

でも…僕の足がこうなったのは誰のせいだろうね？

司

あ……っ…ぁ…

司

ごめ……るい…

類

…謝らなくていいよ

類

君が僕の傍にいてくれるなら、それで十分だ

司

…そう、か

司

…そこそこ歩いたな

司

そこのベンチで休もう

類

ああ、ありがとう。

類

…ねぇ、司くん。

類

仮に、あの事故がなかったとして…

類

君は今も僕と一緒にいてくれたかな？

司

…当たり前だ、類。

司

事故があろうが、なかろうが…

司

…オレは類と一緒にいたいんだ

類

…ふふ、そうかい

類

君は、僕とにとって大切な仲間だからね

類

いつまでも、そうであってほしいな

司

…！

司

もちろんだ、類！

類

…ただ、君が僕の足のせいで何かを我慢したり…

類

…諦めたりすることがないようにしてね、

類

君の未来を、僕の足で曇らせたくない

司

…そんなの、気にしないでくれ

司

…類の足が、不自由なのも…オレのせいだから

司

オレが、せっかちだったから…。

類

そんなこと言わないでくれ、

類

信号をよく見ていなかった僕が悪いんだ

司

類、でも…

司

本当に、よく頑張ったな…。

司

あんな、足…オレも、諦めてた…けど、

司

類は治療もリハビリも頑張った

司

サポートがあれば歩ける。

類

…でも、それも司くんがそばにいてくれたからだよ。

類

ありがとうね、司くん

司

…いいんだ、オレは…

司

観客よりも、類に笑っていてほしい

類

君らしいね、司くん。

類

…僕の笑顔、か。僕の笑顔は…

類

君が思っているよりも明るいものではないかもしれないよ､

司

それなら、類が心の底から笑ってくれるまで…

司

オレは類のためにショーを頑張る

類

…ふふ、

類

君のその言葉、絶対忘れないでね

司

絶対、だ類！

男子1

おい⚪︎⚪︎！早くこいよー！おっせーな！

男子2

××が早いすぎんだよー！待てよー！

司

…っ

類

…司くんっ……

─袖を引っ張る

司

…るい、大丈夫か？

司

…ほら、これで大丈夫だ

─ぎゅ

類

…司くん、大丈夫かい？

類

体が、震えているよ…？

クラクション､ブレーキ音､ぐちゃ...という嫌な音。赤黒い液体。足から出た赤黒い液体。ところどころに飛び散った肉片のようなもの。骨が透けてとてもグロテスクな足。

司

え…ぇ……？

司

う、そ……

類

っ…司くん！

類

落ち着いて、これは…僕たちとは関係ない

類

大丈夫だ。君は、僕の傍にいてくれているだろう？

司

はぁｯ…はぁｯ…

司

るい……っ

司

…ごめ…なさいｯ…

類

司くん、大丈夫だよ。落ち着いて

類

…ゆっくりでいいから、息を吐いて

類

僕に合わせてやってごらん、

司

は…ｯ……ふ…っ…はぁｯ…

男子2

なんで、おいて…いったんだよ…

男子2

いたいよ……ひど…

男子1

っ…！！ごめんな…！今救急車呼ぶから…！

つかさくん...いたいよ......なんで...ぼくのこと..おいていったの....

司

ひゅっ……ぁ…ごめ…なさいｯ…

類

司くん、僕の声を聞いてくれ…！

類

「いたい」のも、「ひどい」のも君じゃないよ…！

類

君は今、僕を支えている。君は、僕を「おいていかない」！！

司

はぁ…っ…はぁｯ…

男子1

どうしよ…真っ赤…、やばい…！

男子2

いたいぃ……いたい…

司

たすけ、ないと…っ

類

駄目だ、見るな！

類

…君の役目は、僕の傍にいてくれることだろう？

司

ごめんなさい……ｯ…

司

るいも…つらいのにｯ…おれ…が…ｯ

つかさくん...いたいよ......なんで...ぼくのこと..おいていったの....

司

ｯあ…、あ……

類

辛いのは…僕も、辛いよ

類

でも、君がこうして僕にために苦しむのは、もう終わりにしたい…

類

お願い…司くん。僕のために、息を整えてくれ。

類

すぅ…はぁ…、できる？

司

っ…るいの、ために…ｯ

司

すぅｯ……、はぁ…っ…、

類

司くん上手だよ！

類

その調子でもっと──

男子1

うああああああああｯ…！！

男子1

やめて…死なないで…！！

司

ｯ…ふぅ…っ…はぁ…ｯ

司

ｯ……。

つかさくん...いたいよ......なんで...ぼくのこと..おいていったの....

司

あ…ｯ……はぁｯ…

類

目を閉じて、司くん…

類

僕の声だけ聞いて、

司

ｯ…ぅ……

類

…っ、行くよ！

司

あ…るい、！だめ！

司

はしったらるいのあし…ｯ…

司

とまれ…！！

類

…ここまで来たら大丈夫かな……。

類

(…少し足が痛いな。本当に僕は弱い、)

司

…るい…。

司

救急車、呼ばなくてよかったのかな…？

類

…司くん……。

類

君は、あの場で動けなかったから…

類

自分のことを、責めているのかい…？

司

だって…。あんまり足使えないの…

司

不便、だよな……？

司

…本当に…ごめんなさい…。

類

…。

類

もちろん、不便だ。

類

走れないし、1人じゃ碌に階段も上れない。

類

でも、僕には司くんがいるんだ。

類

”こんな僕”のことを…君は支えてくれる。

類

…一番大切に、思ってくれる。

司

…るい……。

司

…でも、おれも…。

司

オレも、助かっているんだ…。

司

類のおかげで…障害を持った人へのショーの仕方とか…

司

…色々、改善ができたんだ。全部、類のおかげだよ。

司

お前のその足は、決して足枷なんかじゃない。

類

ふふ…、そうかい。

類

…足枷じゃない、か……。

類

さあ、もう遅いし帰ろう。

司

ああ、家まで送る。

類

司くん、ありがとうね。

司

…ああ！またセカイでな！

類

気をつけて帰ってね

類

また登下校の時は送ってくれ、

司

ああ、もちろんだ！

司

っ……。

司

まただ…ｯ…。くそ…、

彰人

…げ、

彰人

司センパ──

彰人

─ん？

司

はぁｯ…はぁｯ……

彰人

どうしたんすか…こんな所で座り込んだら危ないっすよ

彰人

…オレでよければ話聞きましょうか？

司

っ…あ…彰人……、大丈夫だ…、

司

お前から話しかけてくるなんて珍しいじゃないか…、

彰人

…はぁ、？全然大丈夫な顔に見えねーっすけど

彰人

流石にセンパイがこんなとこでぶっ倒れてたら…

彰人

…そりゃ、オレでも心配しますよ

司

…だから、大丈夫だと……、言っているだろ…、

─にこ､

彰人

…あのなぁ。顔死んでるっすよ。

彰人

オレがあんたの“大丈夫”を信じられるわけねーだろ

司

…っ…いいから…。…みないで、くれ……、

彰人

…センパイ。オレは─

彰人

センパイの弱いとこも、見に来たんすよ

彰人

…正直に話さないならここを一生動かない

司

ｯ…う……。

─その場に蹲る

彰人

……っ、ちょ、センパイ！

彰人

…おい、大丈夫すか、！！

彰人

(クソ…過呼吸か？どうすりゃいいんだよ…、！)

通行人

何アレ。道のど真ん中で邪魔だわぁ。

通行人

なに、そこで吐かれたら困るんだけど？

通行人

ああいうの、もっと違う場所でやれよな

彰人

チッ…うるせぇなお前ら！！

彰人

苦しんでる人見て助けねぇとって思わねーのかよ！！

彰人

さっさと立ち去れ！！邪魔だ！！

司

ｯあ……あ…

司

っ……ごめっ…ごめ…なさい……

司

ゆるして………

彰人

謝んなよ…！！

彰人

あんたが誰に謝ってるのか知らないっすけど…。

彰人

謝るなら絶対今じゃねーだろ！！

彰人

あんたは誰かのために生きる“スター”なんだろ！！

彰人

そんな顔して誰を笑顔にできんだ！！

司

ぁ……。

類

…司くん！？

司

…なんで……。

彰人

…神代センパイ、こいつが──！

類

ああ、東雲くんが支えていてくれたのか…。

類

ありがとうね、

司

っ…、はぁｯ…ぅ…

類

今日は一緒に帰ろうか。僕の家に泊まってよ

─背中さする

類

それと、東雲くん。恐らくだけれど…。

類

今後、ここを通るとトラウマがフラッシュバックして…

類

司くんは通るたびこうなってしまうと思うんだ。

類

だから、もしもの時は止めて欲しい

彰人

あ…。はい、もちろんっす

彰人

…でも、なんでこんな──

類

まだ、東雲くんには話せない。

類

…いつか、司くんの口から聞けるんじゃないかな？

彰人

本人から…？さっきの様子じゃ、絶対言わないっすよ

類

…ふふ。東雲くん。

類

司くんはそう弱い男ではないよ。

サッカーオタク

マジで中途半端に切る達人

サッカーオタク

改めて！ここではプロセカ(腐ロセカ)の短編集書きます！

サッカーオタク

今回の結構自分では好きなんです

サッカーオタク

リクエスト欲しいですリクエストに飢えてます

サッカーオタク

本当にこれとこれが付き合う！とかシンプルなのでもおっけー！

サッカーオタク

ちょっとビビバス、ワンダショ以外口調怪しいキャラ多いです

サッカーオタク

ニーゴもギリいけるかな〜。

サッカーオタク

なのでそこ以外は更新遅れるかも

サッカーオタク

まじえろいのも儚いのも胸糞悪いのもなんでも！

サッカーオタク

よろしくお願いします！

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