やあやあ皆さん!
(前のお知らせで投稿頻度上げるとか言っておきながら全然投稿しなかった)
雨色です!
今回からですね、新章突入と言うことで、『学校編』になりました。
これから、またお兄ちゃん達との和みを見れるかと思いきや!
弦月にとってはちょっと辛いお話になっております。
お兄ちゃんと過ごした幸せな時間は、心の傷を癒してくれた。
しかし、それで終わりではない。
現実はそんなに甘くはないのだから
波乱万丈な第二章、お楽しみください!
続いて!
新たにフォローして下さった方をご紹介します。
綺麗🐴🐰🐬...KIRARIさんです。
ありがとうございます(*´罒`*)
この方まさかの1ストーリー(自己紹介)だけでフォロワー700人突破という事で、雨色びっくり。
Σ(゚ω゚ノ)ノ
雨色もそんなふうになりたいものですねぇ
まだまだ精進せねば!
(長くなってきたな、そろそろやめよ)
という事で、再出発の「私の居場所8」をお楽しみください!
思い出した、あの日々のことを。
みんなと居ることで忘れかけていた、悪夢の様な日々の事を。
どうして、終わっただなんて思っていられたのだろうか。
私はまだ、この悪夢から抜け出せてはいないというのに──
────────────────
ころん
みんなで夕御飯を食べていた時、不意にころん兄がそんな質問を投げかける。
弦月
弦月
その質問に顔が強ばるのを感じながら回答を口にすると、それが酷く現実味を帯びて聞こえて、耳を塞ぎたくなる。
何故なら、学校は弦月にとっていい場所ではなかったのだから
この髪のせいでクラスに馴染めず、放課は寝たフリをし、いつも息を殺して過ごしていた。
そんな毎日の繰り返しで、楽しいと思えることなんて、1度もなかった。
ころん
箸を置き、目を伏せる私を見つめるころん兄。
その視線を遮るかのように私は言葉を紡ぐ。
弦月
るぅと
弦月
弦月
私は、微かに眉を寄せ心配そうに顔を覗き込むるぅと兄を安心させるように屈託のない笑みを見せる。
ころん
弦月
弦月
そう言うと、私は逃げるようにしてその場を去り自分の部屋へと飛び込むと、布団を深く被りながらベットの上で蹲る。
弦月
私はその晩、学校への不安や葛藤を心の奥底に押し込めながら眠りについた。
弦月
この日がやってきてしまった。
来て欲しくなど無かったのに
弦月
その想像をしただけで、口から憂鬱な声が零れる
それでも、逃げることだけは出来ない
弦月
私は久しぶりに感じる制服に袖を通し、教材をカバンに詰めると、制服の中に着たパーカーのフードを被る。
弦月
やたらと重い教科書が詰まったカバンを持ち上げ、未だ晴れない心の内に小さく溜め息をつく
弦月
慣れない自分の部屋から廊下にでると、窓から差し込む眩しい朝日に当てられ目を細める
その明るさに少しだけ心が軽くなるような感覚を感じながら、私は物音を立てないようにそっと家を出た
昨日も夜遅くまで収録をしていたようなので、きっとまだみんなは寝ているはずだ。
弦月
私は重たい足取りで妙に長く感じる学校への道のりを歩いた
ガラガラ
私が教室に入ると、真っ直ぐに向けられるのは冷たい視線だ。
それは騒がしかった教室を一瞬で静寂へと変え、小さな耳打ちの声をより一層目立たせる。
ヒソヒソ、ヒソヒソ
呟かれる数々の言葉は聞こえない。
しかし、だからこそ私の心を締め付け、蝕んでいく。
弦月
私はそれに気づかないようにして教室の端にある自分の席に座った。
すると教室はさっきまでの騒がしさを取り戻し、何事も無かったかのように全員に笑顔が戻る。
この光景も、慣れたものだ。
私は恐怖を覆い隠すかのようにフードを深く被った。
弦月
・
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キーンコーンカーンコーン
弦月
お昼休みを知らせるチャイムと同時に私は教室を飛び出し、屋上へと向かう。
ガチャ
弦月
弦月
ドアノブを捻り外へ出ると、心地よい風が頬を撫でる。
前からここにいる時だけは落ち着いていられたな、
開放感のある屋上の真ん中で背伸びをし、教室での窮屈感を洗い流す。
弦月
弦月
もちろん、みんなは優しいから頼めば作ってくれると思う。
けど、『あいつら』にめちゃくちゃにされるだけだ。
『あいつら』は前も私のお弁当にゴミを入れてきたり、捨ててきたりしたんだ。多分持ってきても....
弦月
私は虚しく鳴るお腹を手で抑えて、倒れるように硬いコンクリートの上に寝そべる。
弦月
私は最後にそう呟いて、空の青さを仰ぎながら目を閉じた。
コメント
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続きが気になる〜
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