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ガラガラ

梅宮

やっほ〜!

梅宮

調子どう?鈴

鈴蘭

…別に、普通だけど

梅宮

ならよかった

鈴蘭

梅宮

どうした?

鈴蘭

いや…

鈴蘭

もう先輩達いないの?

梅宮

…!

梅宮

大丈夫、また後でくるから

梅はそう言ってわたしの頭を撫でた

梅宮

気に入った?

鈴蘭

…そういうわけじゃない

鈴蘭

ただ

鈴蘭

安心、できるから

梅宮

…そっか

梅宮

そういえば、昨日どこ行ってたの?

鈴蘭

病院だよ

鈴蘭

お母さんが目を覚ましてさ

鈴蘭

久しぶりにゆっくり話せたよ

梅宮

仲直りできた?

鈴蘭

うん

鈴蘭

行ける時は行くって言ったら喜んでた

梅宮

よかったな

鈴蘭

うん

梅宮

そうだ、鈴も一緒に見回り行く?

鈴蘭

私も…?

梅宮

嫌ならいいんだ

鈴蘭

…ううん、行く

梅宮

本当?大丈夫?

鈴蘭

うん

鈴蘭

顔見せないと、ことは達も心配するだろうし

梅宮

じゃあ桜達呼んでくるから待ってろ!

鈴蘭

いってらっしゃい

ガラガラ…

鈴蘭

プルルル

鈴蘭

…もしもし

鈴蘭

…え…?

楡井

……ん

楡井

…う……さん

楡井

蘇芳さん!

蘇芳

わっ

蘇芳

びっくりした…

楡井

ずっと呼んでたんですよ?

柘浦

なんや?体調悪いんか?

蘇芳

ううん

蘇芳

少し考え事してただけだよ

柘浦

ならよかったわ!

蘇芳

蘇芳

鈴ちゃん

鈴蘭

蘇芳

危ないこと、考えてないよね?

鈴蘭

危ないことって?

蘇芳

例えば…ほら、復讐とか

蘇芳

楡井くんが前言ってたでしょ?

鈴蘭

…まさか

鈴蘭

あれは私のことじゃないよ

鈴蘭

だから大丈夫

蘇芳

そう?

鈴蘭

うん

蘇芳

絶対に何か企んでるよね…

流石に殺しはしないだろうけど

ちょっと気になるな…

おい蘇芳

蘇芳

ん?どうしたの、桜くん

見回りの時間だ、行くぞ

蘇芳

あぁ…そうだね

蘇芳

いこうか

全員揃ったな

じゃあ行くぞ

梅宮

ちょ〜〜〜っと待った!!!

梅宮?

杉下

…!!

楡井

えええええ

楡井

う、梅宮さん…!?

梅宮

連れてってやってくれ

鈴蘭

っ…!

…!鈴…?

…行けるのか?

鈴蘭

うん、多分

杉下

…大丈夫ですか、

鈴蘭

うん…ありがとう

梅宮

じゃあ俺は行くな!

鈴蘭

…梅は来ないの?

梅宮

生憎ちょっと行くところあるんだ

梅宮

また今度行こうな

鈴蘭

…うん

鈴、無理だったら止まってもいいからな

鈴蘭

大丈夫だよ

なんなら止まれよ

鈴蘭

…強制?

約束

鈴蘭

…わかった

俺の時とは違う話し方

どうして、どうしてなんだ

俺は今のお前でいてほしいのに

…いや

これじゃあ、逆に無理させるだけか

鈴蘭

…桜くん

…なんだよ

鈴蘭

その…ごめん

は?何がだよ?

鈴蘭

いっぱい迷惑かけたから…

んなもんあるわけねぇだろ

前にも言ったけどよ

お前はもっと俺らに頼れ

俺らが迷惑だと思うくらい迷惑かけろ

鈴蘭

…っ

鈴蘭

…じゃあ

鈴蘭

今日だけは、私のわがまま聞いてくれる?

もちろんだ

俺がそういうと 鈴は安心したように笑った

蘇芳

…桜くん、鈴ちゃん

鈴蘭

なんだよ

蘇芳

もうみんな行ってるよ

げっ…

行くぞ!

蘇芳

にしても鈴ちゃんと見回り久しぶりだね〜

楡井

そうですね!

楡井

朱羽さん、どこか行きたいところありますか?

おい、遊んでるわけじゃねえんだぞ

楡井

あっ、す、すみません!!

…まぁ今日くらいはいいか

楡井

!本当ですか!!

楡井

朱羽さん!行ってもいいらしいですよ!

鈴蘭

楡井

朱羽さん?

鈴蘭

…え?なに?

楡井

ぼーっとしてましたけど…大丈夫ですか?

鈴蘭

あー…うん、大丈夫だよ

鈴蘭

ごめんね、さっき何か話してたよね

楡井

柊さんが、今日はどこか行きたいところありますか?

鈴蘭

…病院

…!

鈴蘭

お母さんの病院行きたい

蘇芳

それ、俺たちも行って大丈夫なの?

鈴蘭

うん

鈴蘭

お母さんが、みんなに会いたいって

…大丈夫なのかよ

鈴蘭

なにが?

母親は嫌がらねぇのか?

鈴蘭

だってお母さんが会いたいって言ってるんだもん

鈴蘭

会って怒られたりとか、ないと思うよ

…ならいくか

鈴、病室どこなんだ?

鈴蘭

奥だよ

柊さんと鈴ちゃんは ずっと楽しそうに話している

柊さんは少し心配した顔をしているけど 鈴ちゃんはとても楽しそうだった

楡井

なんか、朱羽さん楽しそうですね!

母親と仲直りしたとか言ってたな

楡井

会えるからってことでしょうか?

かもな

俺も何度もそう考えた

だけど、きっと違う

何か違和感がある

なんだか、よくない予感がする

鈴蘭

ここ

個室なんだな

鈴蘭

うん

鈴蘭

お母さん〜来たよ!

挨拶をしようと近くに行った

だけどそれを見た瞬間 ここにいた全員が息を呑んだ

杉下

…っ!?

は…

楡井

え…っ…?

蘇芳

…!

…なんだよ…これ…っ

鈴の母親が刺されていた

母親は息をしていなさそうだった

俺が動けないでいる間に 蘇芳がナースコールを押した

すぐに看護師が来て母親を連れて行った

…、鈴は…っ!

少し遅れて俺は鈴の方を見た

…っ…!

鈴の目はあの時のように 真っ黒な目をしていた

それはまるで夜の海のような 底なしの闇だった

鈴蘭

…間に合わなかった

鈴は一言そう言うとどこかへ走って行った

っ、おい!鈴!!

おい!待て!!

病院内だから、と 早歩きでどこかへ行こうとする鈴に すぐに追いつき肩を掴む

お前、どこ行くつもりだ

鈴蘭

…離して桜くん

離さなきゃいけない訳を教えろ

鈴蘭

…そんなの、なくたっていいじゃん

だめだ

お前が言うまで、俺は絶対に離さない

鈴蘭

……

間に合わなかったって、お前は母親がああなるの知ってたんだろ

鈴蘭

…だったら何

ならなんで早く行かなかったんだ

鈴蘭

わざわざこうして君たちに理由を説明しなきゃならなかったから

そんなの、梅宮にでも言っておけば──

鈴蘭

梅には絶対に言わない

鈴蘭

登馬も、君達にも

鈴蘭

わたしは何も言いたくない

なんでだよ

俺だけじゃなくたって、皆に言えばきっと助けてくれる

そういう奴らだって、お前だってわかってるだろ…!

鈴蘭

わかってるからこそだよ

鈴蘭

わかってるから、ずっと今まで一緒にいたから

鈴蘭

…失望されることが段々大きな恐怖に変わっていく

鈴蘭

ならいっそ、1人で済ませたほうがマシだよ

…済ませたほうがマシって…お前っ…!

鈴蘭

…わたしは決めたの

鈴蘭

わたしの家族を傷つけた奴には

鈴蘭

絶対に復讐するって

やめろ…!それは!!

鈴蘭

わたしがどうなってもいい

鈴蘭

今はただ、憎くて仕方がない

鈴蘭

だから、ねぇ

鈴蘭

離してよ桜くん

っ…

そうやって突き放すなら、なんで

なんでお前は、そんなに苦しそうなんだ

…今日だけだぞ

鈴蘭

…!

今日が終わったら、お前を探しに行く

どんな手を使ってでもな

鈴蘭

…ありがとう、桜くん

…別に

鈴蘭

…行ってきます

絶対忘れんなよ

鈴蘭

お前と俺は共犯だ

お前の罪を俺も一緒に被る

鈴蘭

…いいよ、そこまでしなくても

俺がやりたい

…早くいけ

あいつらが来ちまう

鈴蘭

…そうだね

鈴蘭

本当にありがとう

…ん

その声に届くまで

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