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翌朝。
製菓実習室には、 いつも通りの匂いがあった。 砂糖とバター、そして、 オーブンの少し焦げた匂い。
何も変わっていない。
──はずだった。
康平
康平は、エプロンを結びながら ちらりと視線を動かす。
蓮音は、すでに 作業台の向こうにいた。 背筋は伸びていて、 表情も落ち着いている。
完璧な、「いつも通り」。
康平
蓮音
声も、距離も、昨日までと同じ。
康平
康平は、違和感を覚えずに いられなかった。