脳裏都市

男が聞き返すと、隣にいた女は 慌てた顔をして男に耳打ちした

やばい、そうだった...

と裏声で返すと隣の女が 吹き出した

ふざけんなコイツ！！！

みさきと同じタイプか...

近づいてきた男を見るなり ナギトは緊迫した表情を浮かべた

こいつ...警察か

良かった、なんとか誤魔化せたな...

最近の女子高生ってこんなんだよな...？

...そうだ、捜査するにあたって ここら辺の警察も把握しておこう

バレないよう瞼を瞑り、目を光らせた

警察手帳...

お、あった

なるほど、名前は土方 東二...

それと、メモ帳があるな

どうやら黒雷を追っているようだ...

警察が行ったのを見届けると、 2人は学校の中に入った

以下、歩きながらの会話。

こいつ今初対面の相手に対して ちゃん呼びしたぞ...

相手はテヘッと笑った

やっぱりこの人はどこか みさきに似ているかもしれない...

そう考えたが、元の話題に戻った

...そうだったのか

それなら校舎内では能力を 使わないようにしなくちゃだな

学校内は外見に比べたら真新しく、

無能力者が集まるだけあって 金持ちが多そうな感じだ。

まぁ、無能力者を受け入れる場所は 少ないだろうし、

金を積まないと入れないのかもな

急に聞かれた質問に戸惑うも、答えると

相手は不思議な返事をした

最近改築したのか...？

確かに作りは真新しいが、 汚れてるには汚れてるぞ...

そう聞いてる途中で、 相手の顔が険しくなるのを感じた

...なんだ？

相手が向く方向を見ると、 微かに足音が聞こえてきた。

どうやら2人居るみたいだ。 資料を運んでいるようだが...

チラリと除くと、2人は大量の 荷物を持ちながら階段を下りていて、

こちらには気づいてない様子だ

説明を聞くために、相手が指す方を 見ると、

それはつい数日前に見た顔だった

前見た時も思ったが、確かに 整った顔立ちではある。

だが、この前あった時は 特別性格がいいとは思わなかったな

それに、あいつは...

もう1人を説明しようとすると、 本人たちがこちらに気づいてしまった

うわ、この茶髪 近くで見ると 目つき悪いな...

態度悪いし

目の前の水色髪はにこにこと 爽やかな笑顔をしているが

なにせ前回との対応が あまりにも違うので、すこし身構える

こいつ...前会った時とだいぶ 対応が違くないか？

もしかして、俺の事を忘れてるのか？

まぁそれならそれでいい。

むしろ好都合だ

こちらの顔をジロジロと見ると 思いついたように口を開いた

...？

荷物はどうする気だ

そんな感じに会話を進めると、 片方は荷物を積み、持ち上げた

そして足早にどこかへ行った

そんなんで行かせたのか...？

どうなってんだ...