太宰 治
誰かの異能力でこうなったのだろうけどね、
太宰 治
周りに誰もいないのだよ、
太宰 治
いるのは中也だけ。
中原 中也
ん、待てよ。俺の視点では、みんないるぞ?
太宰 治
え、?
中原 中也
人がいないんじゃなくて、見えねぇだけかもしんねぇな。
太宰 治
なるほど。
太宰 治
でもなんで中也だけ見えるのだろうね。
中原 中也
んなの知らねーよ。自分で考えろ。
太宰 治
わかったよ…。
中原 中也
あ、手前は無効化できるだろ?
太宰 治
相手に直接触れると、無効化できるのだけど…。見つからなくてねぇ。
中原 中也
もしかしたら、犯人も見えなくなってる可能性があるかもな。
太宰 治
そうかもね…。
中原 中也
それにしても手前が泣くとはなぁ?
太宰 治
うるさいねぇ、少し寂しかっただけだよ。
中原 中也
絶対少しじゃねぇだろ。
中原 中也
手前が泣くほどだから、すげぇ寂しかったんだろ?
太宰 治
もう!私が泣いたことは忘れて!
中原 中也
はいはい。
それじゃ俺は拠点へ戻る。
それじゃ俺は拠点へ戻る。
太宰 治
(もう、行ってしまうのだね。
また1人か。)
また1人か。)
中原 中也
じゃあな。
ギュ(中也の手を掴む)
中原 中也
どうしたんだよ。
太宰 治
もうちょっとだけ一緒にいてくれないかい?
中原 中也
あ?なんでだよ。
太宰 治
…寂しいのだよ。
中原 中也
はっ、そうかよ。
中原 中也
なら、首領と話してみるか。
太宰 治
森さんと?なんで?
中原 中也
手前が寂しいって言うなら、
拠点まで連れていこうと思ってよ。
拠点まで連れていこうと思ってよ。
太宰 治
君っていつからそんなに優しくなったんだい?いつもなら、放っておくのに。
中原 中也
気まぐれだよ!
おら、さっさと行くぞ。
おら、さっさと行くぞ。
太宰 治
うん。