滝雷深華
いなくなった、かな?
御葉野照
見えなくはなりましたね。
滝雷深華
よし、ならこれ使うか。
兎桜空
え、何で鍵持ってんの?
滝雷深華
あの人、警備員向いてないね。
滝雷深華
鍵、話してる間に
盗めるくらいだし♪
盗めるくらいだし♪
御葉野照
本当はダメですが、
今回はお手柄です。
今回はお手柄です。
滝雷深華
素直に褒めてよ、照くん。
倉井夜封鬼
褒めるべき事じゃ無いから
褒めて無いんじゃ?
褒めて無いんじゃ?
倉井夜封鬼
バカなの〜?
滝雷深華
あのねぇ、年上に向かって
兎桜空
ストップ。
兎桜空
戻って来ちゃうし早く開けよ。
ガチャッ
滝雷深華
はい。一応空いたよ、空くん。
ー B棟 ー
御葉野照
警備員の方が
行った方はA棟、ですか。
行った方はA棟、ですか。
倉井夜封鬼
じゃあ俺は此処探しとくね。
来た時教えなきゃだし、
来た時教えなきゃだし、
ー C棟 ー
兎桜空
何だか不気味、だね。
御葉野照
此処はもう
使われていないのでしょうか?
使われていないのでしょうか?
御葉野照
それにしても、
血が凄いですね…匂いも。
血が凄いですね…匂いも。
滝雷深華
そう?
滝雷深華
私、刑事事件とか立ち会って来たし
慣れてんのかな?
慣れてんのかな?
兎桜空
それだと僕、
どう考えてもおかしいんだけど。
どう考えてもおかしいんだけど。
滝雷深華
空くんも血の匂い慣れてんの?
滝雷深華
不思議な事もあるんだね〜。
御葉野照
奥は…D棟と書いてあります。
兎桜空
本当だ。
滝雷深華
けど…流石に
滝雷深華
この血溜まりに足突っ込む訳には、
行かないよねぇ。
行かないよねぇ。
ガチャッ
倉井夜封鬼
ねぇ、もう帰って来て。
来ちゃうよ。
来ちゃうよ。
兎桜空
あ、うん。







