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先生
結局あれから何か有力な情報が出てくることはなかった。
絞りだせたのは先生の説明通り、今日の校外学習で森に行くということ、クラスの中でも数名でグループを組み 自由行動があるということ。
あとは先生が言っているように、Broooockときりやんが居るC組も同じ森の離れた場所に来ているということぐらい。
シャーク
チラリと視線を動かすと、いつも通りの表情で座っているスマイルの姿が写った。
シャーク
なんか、顔色が……
先生
シャーク
気付けばもう校外学習中のグループを決める部分まで話は進んでいた。 あれ、グループってこんな決め方してたっけか……?
シャーク
シャーク
スマイル
シャーク
シャーク
いつも気配なく突然話しかけてくるのはやめて欲しい。 ゲームで何度悲鳴をあげたことか。
コイツだけ登場の仕方がホラゲーなんだよ……
スマイル
シャーク
スマイル
そう言われ周囲を見渡すと、確かに俺ら以外は仲のいいグループが既にあるようで、こちらに声を掛けてきそうな人は居なかった。
シャーク
俺が取り残されるのは分かる。 シャークはそもそも人と仲良くしようなんて思っていないし、授業にだってマトモに参加した覚えは無い。
でもスマイルは…
スマイル
シャーク
限られた友達とだけつるんで喋っていたせいで、クラスで孤立気味だった前の"俺"と重なって見えたことは秘密だ。
シャーク
スマイル
先生
シャーク
先生の発言を聞き、スマイルにこそこそと話しかける。
スマイル
シャーク
スマイル
唖然としている俺に対してニヤッと笑い、心底楽しそうなスマイル。 顔色が悪く見えたのは気のせいだったのだろうか。
スマイル
その"シャーク"は俺ではない方を指しているのが言葉から伝わって、何だか本当に気の知れた友達になれた気がして、大声を上げて笑い合いたくなるのを抑え返事をした。
シャーク
真面目でルールを絶対に破らない主人公に…レイに対してだったら絶対やらないような言動。 それを俺に、俺だけに見せてくれている。
シャーク
この悪い笑顔も、魔法も今は俺だけのものだ。