フロイド
ベニちゃん!
フロイド
起きて!
神様
優蘭起きるのじゃ!
優蘭
ゴホッ
優蘭
ゴホッ...ヴ...ゲホッゴホッゴホッ...
フロイド
ベニちゃん起きた?
フロイド
大丈夫?
優蘭
すいまゴホッ
フロイド
今喋んなくて良いよ
優蘭
ゴホッはヒュッぃ
フロイド
喋んなくて良いって
フロイドがそう言うと優蘭は首を縦に降った
神様
優蘭すまぬ、
神様
ワシが着いていながら…
フロイド
てかお前誰なの?
神様
わしは…
神様
…
神様
優蘭の使い魔と言っておこう、
フロイド
なんか嘘臭いけどいいや
優蘭は酷く怯えたように震えている
フロイド
ベニちゃんめっちゃ震えてんね
フロイド
寒い?
神様
防水魔法を掛けておったから寒くはないと思うのじゃが…
フロイド
怖かったの?
優蘭は少し躊躇はしたが首を横に振った
フロイド
じゃあなんで…
マレウス
その者は何かの記憶に怯えている
フロイド
ウミウシ先輩それホント?
マレウス
間違いないだろ
フロイド
そうなの?ベニちゃん
優蘭
……
優蘭
そう、です…
マレウス
ユラと言ったな?
マレウス
お前の記憶少し見させてもらっても良いか?
優蘭
ぁ、
優蘭
、、、
優蘭
大丈夫です…
フロイド
そんなこと出来んの?
マレウス
この僕を誰だと思っている
マレウス
ふむ
マレウス
お前は別の世界に居たようだな
優蘭
、はい
フロイド
別の世界って?
マレウス
優斗がいた所と同じようだ
フロイド
あーイカちゃん?
優蘭
すいません、
マレウス
なぜ謝る?
優蘭
その、迷惑かけてしまい…
マレウス
僕は迷惑だと一言も言ってないが?
優蘭
すいません…
マレウス
…
フロイド
なんで黙ってたの?
優蘭
そッれは、
優蘭
……
神様
優蘭どうするのじゃ?
優蘭
い、言います…
優蘭
私も此方の世界に来た時は
優蘭
監督生さんと同じようにオンボロ寮に入ると思ってたんです、
優蘭
ですけどオクタヴィネル寮と言われて、
優蘭
少し戸惑いましたが
優蘭
楽しみたかったんです、
優蘭
変に注目されずに周りと同じように…
優蘭
楽しんで嫌な事を忘れて…
優蘭
だけど…
優蘭
…
マレウス
だけど、どうした?
神様
言っても構わないだろ
優蘭
優斗さんに目をつけられてしまい…
フロイド
イカちゃんに?
フロイド
なんで?
優蘭
それは多分私がモブにしては目立ち過ぎてるからだと…
フロイド
モブってゲームの?
マレウス
リリアが前言っていたな
優蘭
はい…
優蘭
それで、
神様
優蘭
優蘭
、
神様
それ以上はダメじゃ
神様
ワシの妻にバレてしまう
優蘭
それもそうですね…
マレウス
お前は優斗に苦しめられているのか?
優蘭
すいません…それ以上は言えません
フロイド
は?
フロイド
心配してやってんのに
フロイド
何その態度
優蘭
すいません…
フロイド
すいませんすいませんって
フロイド
何度も言われると俺らが悪いみたいなんだけど?
優蘭
ご、ごめんなさい
フロイド
だーかーら
フロイド
それも一緒だろって
優蘭
ヒュッ
優蘭
すいまッせん
フロイド
はぁ?
優蘭
ちゃんッと、
優蘭
するから…
フロイド
何言って
優蘭
殴らッない、で!
優蘭
母さんッ!
フロイド
……
優蘭
ハァッハァ、
フロイド
、ベニちゃん
マレウス
フロイド待て
優蘭
ごめんなッさい
優蘭
許して…
フロイド
あーもう泣かないでベニちゃん
フロイドはそう言うと優蘭を包み込み
フロイド
ほらヨシヨシ
優蘭
ヒッグ
優蘭
ごめんなさいッ
フロイド
も〜何謝ってんの
優蘭
もッと完璧に…
マレウス
優蘭
マレウス
人の子は完璧じゃなくて良いんだ
マレウス
みなそれぞれ欠点はある
優蘭
はッぃ、
フロイド
ほらもう戻るよ
優蘭は震えた首を縦に振りそのまま眠りに落ちてしまった
マレウス
人の子とはなんとも脆いものだな
フロイド
ウミウシ先輩
フロイド
ベニちゃんの過去見たんでしょ?
マレウス
嗚呼そうだが?
フロイド
俺にも教えてよ
フロイド
ベニちゃんの過去
マレウス
良いだろう
マレウス
その代わり優蘭を守れ
フロイド
俺命令嫌いなんだけど
マレウス
ならお願いしようではないか
フロイド
なら良いよ
マレウス
嗚呼、交渉成立だ