みるくがいる病室に入ると、みるくは起きてて俺の方を見ると、ペコって頭を下げた
さとみ
こんにちは
さとみ
えーと、怪我とか調子はどう?
俺がそう言うと、みるくはノートに書いて俺達に見せた
みるく
『元気ですよ』
みるく
『怪我も治って、後遺症も残ってないです』
さとみ
よかった…
さとみ
あ、あと敬語外していいよ
さとみ
なな兄は中学生だけど、気にしないよ
さとみ
ね、なな兄
ななもり
うん、だから敬語外していいよ
ななもり
その方がお互い話しやすいでしょ
みるく
(こくっ)
莉犬
さと兄、2人だけにする?
莉犬
それとも、俺達もいた方がいい?
さとみ
ごめん、2人だけにしてもらっていい?
さとみ
俺の過去を話したいから
ななもり
わかった
ななもり
じゃあ、終わったら携帯で連絡して
さとみ
わかった
なな兄達が病室を出たのを見届けて、俺は椅子に座った
さとみ
みるく、今から俺の過去を話すんだけど聞いてくれる?
みるく
(こくっ)
さとみ
ありがとう
さとみ
俺さ、お前を助けた事後悔してないんだよ
みるく
『本当?』
みるく
『本当に僕の事、助けた事後悔してない?』
さとみ
うん、本当に後悔してないよ
さとみ
たとえ今回より大怪我したとしても、お前を助けた事後悔しない
さとみ
絶対に
みるく
『僕を助けてくれてありがとう』
さとみ
どういたしまして
さとみ
でもな、みるく
みるく
…?(首を傾げる)
さとみ
逆にお前を助けなかったら後悔するし、また「死にたい」って思ったかもしれない
さとみ
まぁ、自殺しようとしたら、なな兄達に止められたけど……
さとみ
だから、お前を助けられてよかった
みるく
……
みるく
『さとみくんもいじめられてたの?』
さとみ
うん、小4の時にいじめられた
さとみ
なな兄達にいじめられてるって知られたくなくて、辛くても、苦しくても頑張って隠してた
さとみ
でも、小4の後半くらいだから、だいたい12月くらいに生きる事に疲れちゃって、屋上から飛び降りようとした
さとみ
そしたら手を引っ張られて、後ろを見たらなな兄達がいた
みるく
『さとみくん』
さとみ
なに?
みるく
『だめだったらいいんだけど、さとみくんの過去もっと教えて』
みるく
『嫌かもしれないけど』
さとみ
ううん、嫌じゃないよ
さとみ
でも、俺の過去を話してもいいけど長いよ?
みるく
『うん、いいよ長くても』
みるく
『ゆっくりでいいから話して』
さとみ
うん、わかった