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ヴォルデモート
ドラコ(大人)
絶望の瞬間だった
ジニー
ウィーズリーの末娘が叫ぶ
それはそうだ
彼、闇の帝王を倒すために生まれた男が 死んだのだ
闇の帝王を倒す前に
いや…ただ愛しい男が死んだことへの 悲しみからかもしれないが
ドラコ(大人)
闇の帝王が何かを話している
自分の仲間になるものはいるかと
ドラコ(大人)
その時だ
ナルシッサ
母の声が聞こえた
僕のことを愛してくれていた母の声が
ドラコ(大人)
ルシウス
父…ルシウスも同じように僕を呼んだ
周りから見ればただ厳しいだけど父親に 見えたかもしれない
ドラコ(大人)
だが僕は知っている…父が僕を愛して くれていたことを
だけど…行きたくなかった
あんな人たちの…人殺しの仲間になんて なりたくない
ナルシッサ
ルシウス
だけど…僕を見つめる母と父の温かな 眼差しが僕の足を前に出した
ドラコ(大人)
ヴォルデモート
その瞬間僕の背筋は凍った
彼がハグをしてきたのだ
それは歓迎だなんて優しいものではなく… 支配と恐怖を植え付けるものだった
ドラコ(大人)
ナルシッサ
ルシウス
父と母は震える声でそういい優しく僕を 抱きしめた
先ほどのハグを上書きするように
ドラコ(大人)
その時だった
ネビル(大人)
ドラコ(大人)
ネビル・ロングボトム
グリフィンドールの生徒
彼は語った
彼がいなくても自分たちの意思は、 闇の帝王を討つという目的は変わらないと
ドラコ(大人)
その時
ドスッ
地面に何かが落ちる音がした
ドラコ(大人)
それは紛れもなく英雄…ハリー・ポッターだった
ハリー
彼は杖を持っていなかった
ヴォルデモート
彼が魔法を放とうとした
ヴォルデモート
その時…僕は走った
自身の杖をもって
ドラコ(大人)
ハリー(大人)
ハリー(大人)
ヴォルデモート
ドラコ(大人)
なぜ体が動いたのかはわからない
ただ助けなければと感じた
ドラコ(大人)
ヴォルデモート
その瞬間…彼はこちらに杖を向けた
一つの呪文を唱えて
ドラコ(大人)
緑人の光が一直線に母の元へ迫っている
ナルシッサ
気づけば僕は母の前にいた
ドラコ(大人)
そんなことをすればどうなるかかぐらい わかっていたのに
体が言うことを聞かなかった
ナルシッサ
ナルシッサ
母の悲痛な叫びが聞こえる
ルシウス
父の震えた声と潤んだ瞳
ナルシッサ
涙を流す母
ドラコ(大人)
ナルシッサ
ルシウス
ナルシッサ
ドラコ(大人)
ドラコ(大人)
ナルシッサ
ルシウス
ドラコ(大人)
ナルシッサ
ルシウス
最後にこれだけはいいたい…
ドラコ(大人)
ルシウス
ナルシッサ
ルシウス
ドラコ(大人)
目に涙を浮かべながら… けれども優しく微笑んで
彼を愛した人間を置き去りにして
ドラコ・マルフォイは旅立った
次の瞬間、僕は瞼の向こうに光を感じて 目を開けた
ドラコ
目を開けると僕は部屋の中にいた
ドラコ
何か見覚えのある部屋だった
?
部屋に誰かが入ってきた
?
するとその人間は僕を軽々と抱きあげた
ドラコ
?
僕が沈黙をかましているとその人間は 歩き出し鏡の前に止まった
ドラコ
?
そこに写ったのは
赤子を抱き上げた女性だった
ドラコ
そう、僕を抱き上げた母…ナルシッサが
ナルシッサ
その瞬間僕の涙腺は崩壊した
ドラコ
ナルシッサ
あふれ出た涙は留まることを知らなかった
ドラコ
ナルシッサ
ナルシッサ
ドラコ
久しぶりに感じる母の温もりに僕は 耐えきれずそのまま眠りに落ちた
ドラコ
ナルシッサ
ナルシッサ
ドラコ
あれから10年が経った
その間にわかったことと変わったことがある
僕は時間を逆行し一歳のドラコ・マルフォイに戻ったのだ
そして逆行した今、目標は一つ
ドラコ
何いってんだと思われるかもしれないが 僕にとっては重要なのである
だからまずは前回ともにいたクラッブとゴイルと仲良くなった
監視人などではなくただの友達に
先日ホグワーツから入学許可証が届いた
明日学校生活に必要なものを買いに行く
ドラコ
ドラコ
そんなことを思いながら僕は 明日に向けて眠りについた
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