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架空未来

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架空未来

4 - 第4話 Keep Diary

♥

504

2025年10月31日

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tt

今日は買い物いきたい!

jp

………ッ………………ぅ゙

朝イチ寝起きの俺への一言

jp

…ッ……………ん゛…
……………かぃ゛もの?

tt

モール行こ!
服見たいねん!

jp

服…?いま着てるので十分じゃない……?

tt

ちゃう!俺やなくてお前や

jp

おれぇ…?

この生活が始まって5年

服は当時のものから何一つ変わってない

ヨレヨレのTシャツにボロボロ靴下

おまけに穴の空いたセーター付き

…繕いはしたんだけどね

tt

お前の服、どれもボロボロやないか!

tt

洗濯するやつの気持ちも知れ!

たっつんは繕い上手

当時から服は何も変わっていなくて

ほつれは見えるがとても綺麗に縫っている

俺とは大違いだ

jp

……俺はいいよ…
たっつんの服見ようよ…

tt

貯金があるなら蟹より優先するもんがあるやろ

…なんて鋭いツッコミ

相当根に持たれたみたいだった

jp

………どこの店?

tt

!ショッピングモール

tt

久々にデートしようや

いつもそうだ

たっつんはこういう時だけあざとい

俺の扱い方を完全に理解している

勿論俺に為す術は何もない

jp

……………………………
………着替えるから待って…

tt

よっしゃぁ!!

 

◯月✕日 今日はショッピングモールに行くことになった。 眠すぎて玄関で寝ちゃってたっつんに引っ張られた。

 

tt

…んん~………

jp

そんな悩む?

ハンガーに掛かった服を手に取り

俺の身体へ当てて考える彼は

俺の身長に合わせる為つま先立ちで立っていて可愛らしい

つい頭を撫でてしまった

tt

お前自分の服やねんから自分で考えろよ…

jp

どれも一緒だよ…

tt

あかん!最近寒くなってきてんねんからもっと着込まな!

もう後6日なのに???

頭を撫でた事は無視されたみたいだ…

tt

……!これとかどうや!

jp

サイズ違うよ

tt

ほなこれは?

jp

おじいちゃんみたい

tt

こっち

jp

レディースものじゃん…

tt

ッッなぁ〜〜!💢
文句ばっか言うな!!

jp

聞いてんのはそっちだもん

tt

んん…

今合わせた服全部

たっつんの方が似合うのに…

tt

……………
………これは…?

jp

ん…

手渡されたのはセーターだった

ほんのりとした栗色で

どことなく安心感があった

tt

これならサイズはあるし若いしレディースやないで

jp

………いいね

jp

………めっちゃいい

姿見に映るセーターを

俺はじっと見ていた

tt

そんな気に入ったんか?

jp

………うん

tt

こっちの赤色もあるけど…

jp

…こっちがいいや

tt

…………

たっつんが着たらもっと似合うんだろう

そんな事を考えて

次は俺の服に目をやる

…使い古したヨレヨレの服だが

俺はこれを手放せない

愛した人からの

愛した日々に貰った贈り物だから…

グイッッ!

jp

ッ!

tt

…一応デートやねんから

tt

今日は1日構ってや…?//

jp

!……………ふふ(笑)

スルッ…

jp

ごめん、考え事しちゃった

jp

沢山まわろ

 

たっつんと高校以来のデート。 あの時キスしたくなったのは 俺だけの一生の秘密…。

 

 

jp

楽しかったね

tt

おん!久々のデート!
張り切りすぎたわ!

満面の笑みを向ける彼は

夕日に照らされてどことなく儚かった

jp

帰ったらご飯食べよっか

tt

昨日の鍋の残りがあるから雑炊にでもするか…

jp

卵入れて

tt

分かってる(笑)…

そう言う彼の手元を見ると

袋の上からうっすらとうつるあのセーターがあった

セーターは結局たっつんが買った

見てはいないが確実に似合うだろう

その根拠はある

jp

俺お風呂洗うからたっつんご飯の準備お願い

jp

後冷蔵庫に惣菜が…

………………トン

jp

!…たっつん…?

右肩が重くなった

隣を見てみるとたっつんが寄りかかっていた

段々彼が地面に膝をついてきたので

俺は塞がれていない片手で彼を支えた

jp

…たっつん?どうしたの?

jp

たっつ…

tt

………スゥ………スゥ……

jp

……

疲れていたのだろう

こんなに歩いたのも久しぶりだ

jp

………………しょうがないな…

グッ…

jp

ッ………よいしょ

自信が無かったお姫様抱っこは

彼の軽さが俺を安心させた

jp

………ちょっと軽すぎない?

当たり前だ

彼はいつも少食なのだから

肩に荷物を

両腕に彼を抱き

俺はまた帰路を歩いた

 

jp

お疲れ様…

帰り道、たっつんが寝た。 赤ちゃんみたいな寝顔で可愛かった。 雑炊は自分で卵入れた。 後もう少し、頑張ろう。

死ぬまで後5日

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コメント

2

ユーザー

切なすぎるッ‪.ᐟ泣 でも好き、たっつんさんの無邪気さとか‪.ᐟ‪.ᐟ‪.ᐟでもじゃっぴの事考えてるとことか、

ユーザー

ッッ!尊い(◜¬◝ )胸がギュウってなったぁ!やばい好きすぎる!

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