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やっとの思いで見つけた

僕の大切な人

記憶はなくとも、きっと大丈夫

そう思っていたけれど

月夜

さよなら

落ちる影

三枝

え?

まっーー

星夜

叶多!!

いかないで

僕の大切な人

このままじゃ

落ちる寸前で手を差し出す

その手は数センチとどかず

空を切るだけ

星夜

っ〜〜!!

言葉にならない声

僕は

星夜

心!!

俺はまた、君を失うの?

月夜

ーーポロ

"ごめんなさい"

そう言った気がした

いかないで

お願いだから

今度は俺が守るから

伏見

よっ、と!!

伏見

危なかった〜

なんとかギリギリ間に合った

月夜くんをキャッチする事ができたゼ

伏見

さて、

叶くんや三枝くんが上から見ている

俺は大丈夫の意を込めてピースした

そして月夜くんを医務室に運ぶべく 中に移動しようとした時

月夜

ボンッ

伏見

うおっ!?

煙を立て、月夜くんは元に戻った

月夜

スー、スー

伏見

良かったぁ〜

伏見

は!中に移動するか

とどかなかった

力が抜け、その場にしゃがみ込む

多分、 落ちる瞬間を見たくなかったんだ

あ!!

ガッくんがキャッチした!!

星夜

ぶ、無事……!?

うん、大丈夫そう

三枝

月夜くん元に戻ってたよ!

星夜

良かった……

また失わずに済んだ

また守れる

……"また"?

既に何か失った?

守ってもらってばかりだったのに 守れる?

なに、これ

星夜、立てる?

月夜の所に行こう

三枝

俺みんなに伝えてくる!!

お願いね〜

明那が先に走り出す

そういえばさ

"こころ"って何?

星夜

え?

いや、さっき言ってたから

星夜

わ、かんない

そっか

行こ

星夜

う、ん

僕は、何か忘れている?

何を、忘れているの

僕は

俺は、誰?

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