stxxx 今現在の世界線です。
-紫視点- 2ヶ月前俺が問題を起こして メンバー含めスタッフさん、リスナーさん、 いろんな方々に迷惑をかけて 休止してからは これ以上誰も失望させないように、 今まで以上に頑張ろうと努力してきた。 迷惑をかけたからこそ 俺は俺なりにすとぷりを支えたい。 そう強く思った。 俺がいない5人のすとぷりは 俺がいる時より輝いている。 もっともっと上に、前に進んで欲しい。 そのために俺は今日“すとぷり”をやめる。 もちろん“ななもり。”もだ。 この2ヶ月間、俺への誹謗中傷はすごかった。 今でもネットでは俺の悪口。 「結局こいつはいらない笑笑笑」 「人としてゴミ笑」 「なにが裏切らないだよふざけんな」 「降ります。」 などなど。 俺に浴びせられるこれらの言葉は 全て正しいなと思う。 あんなにもう絶対裏切らないって言ったのに 平気で裏切って傷つけて ほんとに最低だよな、俺。 この選択に後悔はない。 これからは裏で支える。 もっと輝けるように。
スタッフさん
紫
スタッフさん
スタッフさん
紫
スタッフさん
スタッフさん
紫
スタッフさん
まだやめることは誰にも話してない。 メンバーが1番初めだ。 俺が問題を起こした時、 すぐに事務所に集まってもらって 何度も謝罪をした。 泣きながら「なにしてんだ。」って 怒ってくれるメンバーもいたし、 何度も繰り返し謝る俺に、 優しく声をかけてくれるメンバーもいた。 俺はそんな大事な仲間を裏切ったんだ。 活動を休止すると話し合ってから1ヶ月。 メンバーとは会っていない。 どんな顔で会えばいいのかわからない。 集合は10時。 あと30分、俺はどう伝えるか考えよう。 こんなやつやめて当然だ。 裏切ってごめんなさい。
-赤視点- 昨日紫ーくんから10時に事務所に来て欲しいと 連絡があった。 俺ら5人はなんとなくなんの話かわかってしまい、 不安な気持ちを抱えたまま 今日を迎えた。 嫌でも予想がつくだろう。 2ヶ月前、紫ーくんの問題があって 本人から、何度も頭を下げられた。 初めはなにしてんだよって思ったし、 信じられなかったけど、 泣きながら 「裏切ってごめん。」 「迷惑かけてごめん。」 「ほんとに申し訳ない。」 と謝る姿を見たら、怒るにも怒れなかった。 たしかに紫ーくんが起こしてしまった問題は変わらないけど 俺を救ってくれたのは紫ーくんだけだった。 休止の話をされたときも、 正直言って嫌だった。 紫ーくんがいないすとぷりは すとぷりじゃなくないか、という思いが 自分の中で強くあった。 それでも紫ーくんがこのまま活動を続けるなんて 世間では許されない。 なんて勝手な世間なんだろうなんて思っても 世間は変わらない。 紫ーくんが休止になって、 やっと掴んだ夢の東京ドームも 日本武道館も 5人での出演になって すごく悔しかった。 紫ーくんが連れてきてくれたのに 紫ーくんとあの舞台に立つことができない もどかしさ。 けどどうしようもできなくて。 以前より暗くなったメンバーにも どう声をかけていいのかわからない。 今までの思い出や、この2ヶ月間のこと、 メンバーのことを考えていると、 どんどん事務所に近づいていて 不安な気持ちが増すばかり。 少し...いや、かなり覚悟を持って 事務所に足を踏み入れた。
-桃視点- 昨日紫ーくんから連絡があり、 俺が1番最初に事務所についたみたいだ。 なんとなく何の話か予想がついていて その予想が外れることを祈って 昨日は眠りについた。 少しはやくこれば 会議の前に紫ーくんに会えるかと思ったが、 もう紫ーくんは会議室にいるみたいだ。 紫ーくんが問題を起こしたときも、 休止すると言われたときも 青たちは紫ーくんに、声をかけているのに 俺は声をかけてあげることができなかった。 それは呆れたとか、失望したとか そうゆうのじゃなくて 俺の恩人だからこそ、 なんて声かければいいかわからなかった。 今回の件、 紫ーくんは人としてダメなことをしたけれど 少なくとも俺は紫ーくんに助けてもらって 幸せを届けてもらったから 紫ーくんを嫌いになるとか 軽蔑するとか そんなことは全くなかった。 休止してから何度か事務所に行っても 紫ーくんは忙しいらしく 顔も合わせてもらえなかった。 スタッフさんに聞くと 朝から晩まで休まず働いているらしく とても心配になった。 きっと紫ーくん自身も どんな顔で俺らに会っていいのかわからないんだろう。 もともと溜め込む性格で 以前ぶっ倒れたこともあった。 すとぷりのためなら 自分の身を削って働く紫ーくんだから すこし距離ができた今 歯止めが効かなくなっているのだろう。 9時45分。 あと15分。 俺はみんなを信じている。
赤
スタッフさん
スタッフさん
赤
赤
桃
桃
桃
赤
黄
赤
桃
黄
赤
桃
赤
黄
桃
青
橙
桃
青
橙
赤
黄
桃
黄
橙
橙
青
赤
コンコン
紫
ガチャ
赤
びっくりした。 人って2ヶ月でこんなに変わるものか。 ただでさえ細かったのに ありえないくらい細くなってて、 この2ヶ月相当働いたんだな、ということが ひと目見てわかる。
赤
赤
紫
紫
桃
赤
コの字型のテーブルに 右から、 紫ーくん、橙くん、桃くん、 青ちゃん、黄ちゃん、俺、 で座った。 しばらく沈黙が続く。 みんな聞きたいことはいっぱいある。 でも言葉が出てこない。 沈黙を破ったのはやはり紫ーくんだった。
紫
紫
橙
黄
黄
紫
紫
紫
桃
黄
橙
橙
青
赤
見事に予想が当たってしまった。 嫌だ。 絶対に嫌だ。 紫ーくんがいないすとぷりとか 考えられない。
紫
紫
紫
紫
紫
赤
赤
赤
桃
桃
桃
桃
青
青
青
紫
紫
紫
紫
黄
黄
黄
黄
橙
橙
紫
紫
赤
赤
赤
赤
紫
紫
黄
桃
桃
紫
紫
紫
紫
紫
紫
紫
紫
紫
パシンッ
青
青
青
青
びっくりした。 青ちゃんが紫ーくんの頬を思いっきり叩いた。 それだけ今の発言は青ちゃんを傷つけたのだろう。 俺らにとって紫ーくんの“俺なんか”なんて言葉は 絶対に言ってほしくなかった。 言わせたくなかった。
赤
赤
紫
紫
紫
紫
紫
紫
紫
紫
紫
「辞めたいです。」 この言葉でわかった。 紫ーくんが今までこのグループのために どれだけ悩んできたかが。 1人で悩みこんで 1人で解決しようとする。 このグループを辞めるというのは 紫ーくんが死ぬほど悩んで 考えた結論なのかもしれない。 あ~こんなに一緒にいたのに、 紫ーくんは俺のことちゃんと見ててくれたのに、 俺は紫ーくんのこと見ててあげれなかったんだな。
橙
橙
橙
橙
橙
橙
橙
橙
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
紫
青
黄
黄
赤
紫
1人1人思いはそれぞれだったけど ただひとつ共通して伝えたかったのは “6人がいい。” これだけだった。 休止とはいえ紫ーくんもすとぷりのメンバーだ。 誰1人欠けちゃダメなんだ。 誰も1人にはしない。 今日の話し合いはこれで終わった。
翌日
-紫視点- あ~やめれなかったな。 メンバーやスタッフさんに 休んでくれと強く言われたため 今日は出社することを禁止されている。 最近は食べずに寝ずに仕事をしていることも 多かった。 冷蔵庫の中には栄養ドリンク、 エナジードリンク、 ゼリーなど、 まともな食べ物が入っていない。 買いに行こうと思ったが お腹が空いていないためやめた。 なにをしようか。 PCも会社に置いて行けといわれたので することがない。 もう一度寝ようかと思ったが 寝るにも寝れない。 ん~なにしような~。
ピーンポーン
インターホンが鳴った。 宅配も頼んだ覚えもなく 誰が鳴らしたものか わからないままでた。
紫
-青視点- 昨日話し合いが終わった後 紫ーくんに休むことを命じた。 今日は家にいるだろうということで みんなで紫ーくんの家に突撃しようと決まった。 2ヶ月ぶりにあった紫ーくんの姿にはびっくりした。 なんで立っていられるのか不安になるくらい細くて、 相当自分を追い込んだんだな、と ひと目見てわかった。 僕の大好きで尊敬してる紫ーくんの口から “俺なんか” という言葉を聞いて 怒りと悔しさが込み上げてきた。 僕たちが言ったら めちゃくちゃ怒るくせに。 そんな言葉を言わせてしまうまで 気づかなかった自分がとてつもなく憎い。 悔しい。 問題を起こす前もろくな生活してないのに きっとさらにひどい生活をしているのだろう。 予想ができる。 今日の様子を見て、 僕らは紫ーくんをどうするか決めようと話した。 しばらく一緒に生活するのか 1人でいさせてもいいのか。 みんな紫ーくんが心身ともに限界なのは 昨日の姿を見れば一目瞭然だったのだろう。 心配で仕方がなく 否定することなく家に行くことに賛成してくれた。 そろそろみんなつく頃だろう。
-紫視点-
インターホンを見ると メンバーが全員集合していた。
紫
青
紫
ガチャ
桃
青
紫
黄
橙
黄
紫
紫
紫
赤
紫
赤
紫
赤
赤
赤
紫
青
橙
黄
黄
桃
紫
桃
桃
紫
橙
青
紫
紫
紫
赤
赤
紫
紫
桃
紫
赤
黄
黄
紫
青
青
紫
青
紫
桃
赤
赤
紫
黄
橙
これから冷蔵庫を見られ怒られ、 しばらく一緒に住むことが決まった。 俺の自己管理ができるまでだそうだ。 しばらく生活する中で みんな俺のことが好きなんだなって めちゃくちゃ感じた、笑 ご飯を食べないと怒られるし ずっと仕事をしていると怒られる。 今までの生活が普通だと思っていた。 みんなが来るまで。 俺はこんなにも俺のことを大事にしてくれる このメンバーと一緒にいたいと思った。 いつになるか 未来のことなんかわからないけど 6人で活動できる日まで 自分なりに頑張っていきたいと思った。 ほんとにありがとう。
-橙視点- 紫ーくんとの同居生活は1ヶ月ほど続いた。 よかった。 紫ーくんが辞めないでほんとによかった。 俺のことを助けてくれたのは紫ーくんだった。 またいつか6人で活動できる日まで 全力で走り続けたい。 幼い頃からの傷はやはり消えなかった。 ずっとずっと自分なりに“笑顔”にさせようと 頑張ってきたけど 自分を笑顔にすることはできなかった。 そんなとき助けてくれたのが紫ーくんだった。 一緒に活動をしようと誘われたとき 一度は断った。 このグループが大きくなった時 迷惑をかけてしまうと思ったし、 楽しいだけで続けられるものでは ないと思ったから。 それでも紫ーくんは『俺がついてる。』と 『橙くんと一緒に活動がしたい。』 と、そう言ってくれた。 あぁこの人にならついていける。 この人のためになら頑張れる。 そう思えたんだ。 だけど、そううまくはいかなかった。 俺のことを好きと言ってくれる子が多い中、 誹謗中傷の声もやはりあって。 気づかないというわけにはいかなかった。 何気ない声に傷ついたこともあったけど 紫ーくんが愛方だったから。 相談した時も俺のことを認めて 一番の味方でいてくれた。 この3ヶ月俺は、 俺への誹謗中傷より紫ーくんの誹謗中傷が増えているのが 何より辛かった。 大好きで大好きでたまらない俺の恩人だから 紫ーくんのことをなにも知らない人が 悪く言うのが許せなかった。 けど紫ーくんのしたことはしたこととしてあって 表で紫ーくんのことを守ることができなかった。 そんな自分がますます嫌だった。 幼い頃からの心の病気は治ることなく 今もなお通院している。 つい先日病院に行ったところ医師から 悪化していると告げられた。 紫ーくんから「辞めたい。」と言われた時、 俺も「辞めたい。」と言おうかと思った。 けど紫ーくんからの言葉を聞いたら、 メンバーが1人でも欠けてしまったら 残されたメンバーがどれだけ辛いのか目の当たりにした。 紫ーくんが追い詰められていると知って 俺はもっと自分のこと気にかけろよ、って思った。 だからこそ 自分を大事にするとかよくわからないけど 自分の心を守るために “休止”という形を取ろうか考えている。 今日はそれを伝えようと メンバーみんなを呼び出した。
ピーンポーン
橙
橙
ガチャ
青
桃
橙
桃
橙
桃
赤
黄
紫
橙
赤
黄
橙
紫
黄
橙
しばらくはいつも通りの会話だった。 面白いゲームだとか、 かわいいインフルエンサーだとか、笑 少しひと段落したところで 話を切り出した。
橙
橙
青
黄
桃
橙
橙
赤
紫
橙
橙
桃
橙
橙
橙
赤
橙
橙
橙
紫
橙
橙
橙
橙
黄
青
赤
赤
赤
赤
赤
橙
赤
紫
紫
紫
紫
紫
紫
紫
紫
紫
紫
橙
橙
紫
黄
黄
黄
黄
黄
黄
橙
橙
黄
青
青
青
青
青
青
青
橙
橙
青
桃
桃
桃
桃
桃
桃
橙
橙
桃
意外とあっさり認めてくれた。 この後いつから休止するか、 細かいことも話し合った。 来月発表して、 8月のベルーナドームまでは一緒に頑張ることが決まり、 メンバーみんなから、ゆっくり休むことを命じられた。 あぁこのメンバーで、このグループで 頑張れてよかったな。 そう強く思った。 ありがとう。みんな。
-赤視点- 紫橙がいない4人体制のすとぷりが始まって 約1年4ヶ月が過ぎた。 俺ら4人は2人が戻ってくる場所がなくならないように、 必死で走り続けて守ってきた。 アルバム、アリーナツアー、冠番組。 年末には紅白出場まで。 ここまでの舞台は、俺ら“6人”で掴み取ったんだ。 1人でも欠けていたらここまでくることは できなかっただろう。 『あぁ赤でよかった。』 『すとぷりでよかった。』 これ以上の感情はないだろう。 今日ついに6人に戻れる。 頑張ってよかった。 俺らの努力がやっと実ったんだ。 ほんとに頑張ってよかった。 ありがとう。
-紫視点- ずっと前から6人に戻りたいと メンバーから言われていた。 4人が走り続けて守ってくれて、 橙くんの体調も少し落ち着いてきて、 橙くんからもそろそろ“6人”で活動したい。 と言われていた。 1年以上経った今でも俺がここにいていいのか、 不安になることもたくさんある。 それでも、メンバー含めリスナーさんからも 『6人がいい。』 『戻ってきてほしい。』 『そろそろいいんじゃないかな。』 などの声があり、 あぁこんな俺でもリスナーさんのためになるなら、 メンバーのためになるなら、 戻ってもいいのかなって思うことができた。 やっと今日、6人での歴史が再スタートだ。 守ってくれてありがとう。 走り続けてくれてありがとう。 好きでいてくれてありがとう。
「すとぷりから大切なお話があります。」 「今日から6人での活動を再開することになりました。」 「待っててくれてありがとう。」 「ただいま。」
『仲間。』
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なぁくん…あなたは、みんなから求められ、愛され認められているよ すとぷりの皆がどれだけ辛い人生を歩んだかなんてリスナーの皆はよく知らないし、メンバーの皆はよく知ってる…でも知らなくても力になりたいとか思うしそれでも個性があるから推したいと思う だから、挫けないで、負けないで いつでも頑張りを見ている人が、認めてる人が居るから その頑張りを否定する人もいるけど 諦めないでください 長文失礼しました
とっても素敵なお話でした😭✨️
泣くって...こういう作品まじずるすぎません???さっきまでぐへへの作品見てたのに急に感動なんて...死にますって(?)