テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
花桜瑠
ゆあん
ゆあん
そんなことを考えながらぼーっとしてると、突然俺のお腹の音が鳴った
ゆあん
ゆあん
もちろん俺の分なんて用意してくれるわけないから、皆が寝てからこっそりとあまりを食べている
その姿はとても惨めで、我ながら情けない
ゆあん
ゆあん
ゆあん
ゆあん
ゆあん
ゆあん
ゆあん
るな
ゆあん
ゆあん
るな
(え…?なんのこと…?)
ゆあん
るな
ゆあん
ゆあん
るな
るな
(え…?)
(ヒロさん……?)
ゆあん
ゆあん
ゆあん
るな
るな
るな
るな
ゆあん
ヒロさんはダメだ
ヒロさんは…
ガチャッ
ゆあん
ヒロ
ヒロ
ゆあん
ゆあん
ヒロさんは
俺に1番容赦がない。
所構わず殴ってくるし
精神攻撃もお手のもの
みんなに大人気の王子様みたいな笑みを浮かべたまま
本当に楽しそうに殴ってくる
俺はそんなヒロさんが怖かった
明らかな嫌悪をしめす他のメンバーよりも
ずっとずっと怖かった
ゆあん
殺される…そう考えてしまった
そう考えてしまったら次から次へと悪い妄想は止まらなく
段々、段々呼吸が苦しくなった
頬に涙が伝わる
ヒロ
ヒロ
ヒロ
ゆあん
ヒロ
ヒロ
ヒロ
バコン!
ゆあん
ゆあん
殴る 殴る 殴る
ゆあん
ゆあん
腹、背中、腰、首、腕、足…
次々と殴られ、俺は情けなく弱々しい声しか出すことができなかった
そんな俺を見てヒロさんはさらに笑った
ヒロ
ヒロ
ヒロ
ヒロ
ゆあん
ゆあん
ゆあん
ゆあん
ヒロ
ヒロ
ゆあん
一瞬攻撃が止んだかと思えば
今度は俺の腹を足で蹴り、俺は馬鹿みたいに軽く飛んで行った
ヒロ
ヒロ
ヒロ
ヒロ
ヒロ
あはっあはははは!
ゆあん
どうして、この人はこんなことするのだろうか
ヒロ
ヒロ
ヒロ
ゆあん
ヒロ
ヒロ
ゆあん
やっと終わった、そう思ったのに
返事しなかった俺が気に食わなかったのかまたヒロさんは俺を殴りかかった
蹴飛ばした勢いで俺に馬乗りになり、躊躇なく俺の体に傷をつける
ゆあん
ヒロ
ヒロ
ゆあん
コンコンっ
ゆあん
ゆあん
るな
るな
ゆあん
るな…さん!?
ヒロ
ヒロ
ヒロ
ゆあん
るな
ゆあん
るなさんは遠慮なく俺の部屋に入り、ヒロさんの横に並んだ
ゆあん
ゆあん
るな
ヒロ
ゆあん
ヒロ
るな
るな
ヒロ
ゆあん
ゆあん
るな
るな
るな
ヒロ
ヒロ
ゆあん
ゆあん
ヒロ
るな
るな
るな
ゆあん
るな
ゆあん
ゆあん
そんな俺の小さな叫びも虚しく
俺は2人に殴られ続けた
だんだんと意識も遠のき、反抗する意志も薄まっていく
もう、どうでもいいや
ヒロ
ヒロ
ヒロ
るな
るな
ヒロ
ゆあん
ゆあん
ゆあん
咄嗟に俺は逃げてしまった
反抗してしまった
俺の頭を狙ったヒロさんの拳は床に衝突した
とっても大きくて重い音がした
やってしまった、と思った
2人の顔が見れなかった
ゆあん
ヒロ
ヒロ
るな
ゆあん
ヒロ
ヒロさんから
笑顔が消えていた
冷たい
この世のものではないものを見るような目で
俺を見下す
ゆあん
ヒロ
ドン!
ヒロ
るな
ゆあん
ヒロさんが俺に殴りかかろうとした、その瞬間
誰かが俺の部屋の扉を強く叩いた
えと
えと
ゆあん
えとさん!?
助けて、そう叫びたい
でもできない
ヒロ
ヒロ
ヒロ
えと
えと
えと
ヒロ
ヒロ
えと
えと
ヒロ
ヒロ
えと
えと
ヒロ
ゆあん
待って
やめて
えとさん…
誰でもいいから
俺を助けて
窮鳥入懐 窮地に陥った人が助けを求めてくること
コメント
2件
最高でしたありがとう😭ございます