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#ご本人様とは一切関係ありません
ハイジロ
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ーーBroooock
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呼ばれた気がして目が覚める。
けど周りを見回しても誰もおらず、温かな心地のする空間が広がっているだけだ。
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そう思ったところに皆が駆け寄って来た。
皆はニコニコ笑いながら話し始める。
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疑問を呈せばこぞって皆に怪訝な顔をされた。
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六人で机を囲みゲームを起動する。
やっぱり皆でやるゲームは楽しい
特に、自分が得意なゲームであれば。
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話題に上がった彼を見る。
思えばシャークんは話しかけられるまでずっと黙りこくっていたので、声を聞くのは随分久し振りな気がする。
でも、そういうことじゃなくて
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何とも言い難い違和感はどんどん膨れ上がっていく。
でもそこに居るのはいつも通りのシャークんで、何が引っ掛かっているのか自分でもよく分からなくて、頭がこんがらがる。
でもあえて言語化するなら
ーーー…
このシャークんは、僕の知ってるシャークんじゃないような
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× × ×
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正面に友達の姿を捉え、破顔し小さく跳ねながら手を大きく振る。
その様子に皆は笑いながらこちらへ来る。
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目をきらきら輝かせながら詰めれば困惑顔で後ずさられた。解せぬ。
全部本当のことなのだからそんな顔しなくったっていいのに。
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今から待ち遠しくて仕方がない。振り返り宣言する。
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少し歩き家に到着した。僕の家は広めの一軒家だ。新築で、リビングはまだピカピカで気持ちが良い。
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手を洗い、一息つく前に、折角なのでみんなでお菓子を食べようとキッチンへ向かう。
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コップを取り出すために引き出しを開ければ、四人分のマグカップが目に入った。そのうち、へそ天で寝転がりながら蝶を追う猫が描かれている物は僕のものだ。それは間違いない。
その隣にあるマグカップを手に取り、まじまじと見つめる。可愛らしい鮫が描かれている。可愛い。でもそうではなくて、これは、このマグカップは、
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何故だかそんな気がした。おかしい、この家にシャークんが来るのは初めてのはずなのに。
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頭を捻って、今までのことを振り返ってみる。初めてこの世界で会ったのはシャークんで、確か、たまたま高校のクラスが同じだったんだっけか。けど、やはり彼を家に招いた事はなかったはずだ。
そんなことを考えていると、マグカップを見つめすぎて恥ずかしがられてしまったのか、僕の手の中から逃げ出した。
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ガシャーン!
逃げ出されるすなわち、マグカップが僕の手から滑り落ちた結果、床に落ちて割れてしまった。
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そう言いながらソファに腰掛ける。愛用している猫のクッションを手繰り寄せて胸に抱え、クッキーに手を伸ばす。
躊躇いなくクッキーの皿に伸ばす手がもう一つある。シャークんだ。彼はクッキーを口いっぱいに頬張り、笑顔になる。
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そう、シャークんお母さんの手作りしたクッキーを食べてはいつもそう言うのだ。
あれ?
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きりやんが手を振りかざすと、その手にステッキが握られ、そこから炎が躍り出た。幻想的な光景に、思わず感嘆の声をあげる。
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芝居掛かった掛け声と共に、Nakamuの掌から氷が生まれる。
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苦々しいスマイルの顔を見て皆で笑う。
いいなぁ、やっぱり皆と話すのは楽しい
こうやって皆とまた笑って話が出来る日が
今から待ち遠しい。
ーーー
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いや、いやいやいや
やはり明らかに何かがおかしい。だって、流石にそれはないだろう。
今、たった今、皆と話してる真っ最中じゃないか。
なのにどうして、“待ち遠しい”だなんて思ったんだ?
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心配そうに声をかけられて、大丈夫だと慌てて弁明をしようとして、言葉に詰まる。
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返事をしようと顔を上げて、皆の顔をよく見たときに驚いたのだ。
今世の僕の姿は、前世でワイテルズとして活動していたときの立ち絵のまんまだ。
それは皆も同じなのだが、なんというか、
“リアル”じゃない。
どことなく平面っぽく、ディティールが大雑把で、まるで2Dモデルが現実に出てきて動いているような、そんな違和感を感じる。
それだけじゃない。思えば、会ってから今まで、会話がずっと僕中心に進んでる気がする。皆だって話したいことたくさんある筈なのに。
決定的な異変に気付いてしまい、次々と現状に対する疑念が湧き上がってくる。
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皆の姿も、知らないマグカップも、思えばシャークんだってーー
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そう言ってイタズラっぽく笑うシャークんの姿は平面ではなかった。
思えば、彼のことはずっと視界に入れていなかった。そんな事実に今更気付く。
平面顔の彼らと同じ、“ワイテルズのシャークん”の姿をしていながら、質感のある黒髪に、色鮮やかな翡翠の瞳。リアルとは程遠い筈なのにあまりにも自然に存在しているギザギザの歯。
そしてーー僕らよりも頭一つ二つ小さな、幼い姿。
声もだ。彼の声はずっと幼かった。どうして気が付かなかったのだろう。
いや、僕はもっと、大切な何かをーー
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× × ×
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前方からシャークんが駆け寄って来るのが見えたので、体を起こす。
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ふと、気になったのだ。何が気になったのかはよく分からない。けど、気になった。
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自分は、何か
ーーー…
大切なことを、忘れているような
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コメント
1件
(読み終えた直後の感想です) うわあ…この違和感、すごく胸にきた。みんな平面っぽいのにシャークんだけがリアルで幼い姿って…何か「大切なこと」を忘れてる感覚、すごく伝わってきた。マグカップのシーンと「待ち遠しい」って思う矛盾がゾクっとする…次の展開が気になって仕方ないです🥀