花垣武道
花垣武道
花垣武道
花垣武道
花垣武道
花垣武道
花垣武道
主
主
主
主
花垣武道
主
花垣武道
主
主
主
花垣武道
花垣武道
花垣武道
花垣武道
花垣武道
テラスタイプの引き違い窓から差し込む朝の眩い光に俺は目を覚ました
花垣武道
視界はまだ掠れており、正面から見れば眼の瞳孔辺りだけがぼやけている感じ
背中と頭も少し痛い
これは寝相が悪いには留まらないはず
花垣武道
段々と視界がはっきりして来ると、武道はある事に気が付いた
見慣れないシーリングライト
白統一のふかふかなベッド
タンスに飾られた花瓶の霞草
部屋の電気はシーリングライトじゃないし、
ベッドはどちらかと言うと青統一だったはず
似た様なタンスはあるけどその上に霞草を飾った記憶はない
そもそも天井が外側に折れてないのがおかしい
俺の部屋は屋根裏部屋だ
色んな屋根裏部屋があるとしても、
俺の部屋は間違いなく天井が屋根下を見る様に折れている"勾配天井"だ
花垣武道
身体の内側から来る熱の不愉快な感覚に身体を起き上がらせると、改めて自分の居る場所の確認を取ろうとする
花垣武道
花垣武道
きっと知っている場所だと言う期待を抱きながら、俺は辺りを見渡した
でも、そこはただ生活感に溢れた寝室なだけで、病院ではなかった
花垣武道
謎の寝室で目を覚ます前の出来事を脳裏で探る
でも、上手く思い出せない
どうして大事な事程忘れてしまうんだろうか
武道は呆れた
花垣武道
武道が丁度脳味噌がある皮膚越しに指の腹を押し付けていると、
何かが布団の下で膝に当たった
硬いけれどふわふわした物だった
花垣武道
恐る恐る布団を捲ると、
子猫
小さな子猫がこちらの顔を覗き込んでいた
花垣武道
と、その瞬間
武道の脳裏にある映像が再生された
子猫
花垣武道
花垣武道
花垣武道
花垣武道
花垣武道
(・∀・)???
花垣武道
花垣武道
子猫
雨が激しく降っていた時に起こった出来事だった
謎の部屋で目を覚ます前にあった出来事を思い出し、武道はしばらく硬直したままだった
花垣武道
子猫
花垣武道
花垣武道
花垣武道
硬直していたのは考え事をしていたからだ
我に返った武道は、複数の疑問を抱いた
1.車に轢かれそうだったのに、なぜ生きているのか。
2.誰かが助けてくれていたとしても、誰が助けてくれたのか。
3.俺と子猫をこの寝室に運んで来たのは誰なのか。
4.誰が子猫の手当をしてくれたのか。
5.あの時、「危ない!」と叫んでいるのが聴こえたのは本当に幻聴じゃないのか。
6.俺が運ばれた後どうなったのか。
ざっとこんなだ
本当はもっとあるが、
全てを明らかにするには多過ぎると思った
花垣武道
未だ状況が呑み込めず、記憶を整理しながら無言で子猫を撫でる
花垣武道
花垣武道
花垣武道
ガチャ
(-ω-´ )???
俺がベッドから下りようとしていると、誰かが寝室の扉を開けて入って来た
主
主
主
主