流星

頬から伝わる 冷たい感覚で目が覚めた

目を覚ますと,

目の前には 倒れている男の人

そして私の手には 赤く染るナイフ

次第にあたりはうるさくなり

サイレンの音が 裏路地まで響き渡る

そして赤いランプが ハッキリと分かるほど 近づいてきた

私は何も考えることが 出来なかった

何かわからない恐怖から ただ逃げていた

足が動かなくなるまで 走った

辺りは,どこか 分からないくらい

遠い,森の中に 迷い込んでいた

上を見上げると

流れる星，

まるで私に何かを 伝えるようにたくさんの星が 私を照らしつけた

きっと何かの間違い

これは夢の中なんだ

私はそう思うことしか 出来なかった

一斉に流れてくる星に 自分の思いを伝えようとした

でも、何も変わることは 無かった

甘い匂いが, 私の周りを囲み

私は急な立ちくらみによって

気が途切れた

続く