あの出来事から、2年が経った
俺、ほとけっち、しょうちゃんは高校3年生
ないくん、まろ、アニキは大学生になった
りうら
初兎
今は、心から笑えるし、人との馴れ合いもできてきた
ないくん
いむくん
アニキ
まろ
難なく暮らしてる
………はずだった
りうら
アニキ
りうら
アニキ
いむくん
初兎
ないくん
まろ
みんなの声を後にして、違う売り場に行く
りうら
りうら
父親
小さい頃に聞いていた声
もう、一生聞きたくなかった野太い声
りうら
りうら
俺の父親が
父親の友人
父親の友人
父親
逃げないと……
みんなのところに逃げないと……
りうら
逃げにといけないのに、足が動かない
父親
腕を掴まれた
久しぶりに味わった、この痛み
りうら
父親
まろ
りうら
父親
まろ
父親
父親
銃……!?
その音に気づいたのか、いろんなところから悲鳴が聞こえた
父親の友人
いむくん
車でついたのは、廃墟ビル
両腕を後ろで縛られて身動きがとれない
だけど、外は警察の声やパトカーの音は聞こえた
父親
父親の友人
父親
目的は金かぁ……
変わんないな、こいつは
父親
父親
警察と交渉してるのか、電話をしている
りうら
父親の友人
父親の友人
父親
りうら
りうら
父親
りうら
りうら
りうら
父親
バンッ
まろ
いふくんが警察に事情を話していた
警察
アニキ
アニキ
その時だった
銃声が聞こえたのだ
いむくん
警察
警察
警察
父親
ギリギリだった
咄嗟に上げた母親からもらったネックレスを狙ってくれた
もう、散り散りになってしまった
りうら
ネックレスを抱きしめて、警察に保護された
ないくん
まろ
りうら
りうら
そう言って、みんなにネックレスを見せた
りうら
初兎
本当にありがとう、お母さん
-終-
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