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監 禁 犯 は 犬 と 猫 🐾

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監 禁 犯 は 犬 と 猫 🐾

14 - Episode_14.『 朝 起 き れ ば や は り 私 の 上 に 猫 が 』

♥

2,358

2024年09月01日

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......んぅ

胸の上にかかる重みと

あたたかさにうなされ、

私は目を覚ました。

・・・。

保 科

zzZ

でしょうね。

もうヤダこの部屋

私は保科の両脇を

そっと抱える様にして

上からどかし、

起こさない様に横に寝かす。

(にしても...)

(なぜか案外寝れた)

(なぜ??)

私はどうやら、

思った以上に無神経な女らしい。

いくら日中に起こった出来事に

心と体が疲れ切っていたとはいえ、

イケメンと同じ

シングルベッドに

肩をくっつけて寝ていたと言うのに

この体たらく。

はぁ...

私は保科が起き出して

面倒(かつ刺激的)な事になる前に

部屋を出てリビングへと行った。

すると、

丁度起きてきた鳴海と目が合った。

鳴 海

おはよ鈴

おはよ!

鳴 海

ぐっすり寝れたか?

.....

う、ん

鳴 海

マジか

鳴 海

初日だから寝れてないと思ってた

(私だって本当はそうであって欲しかったよ)

鳴 海

朝メシどうする?

鳴 海

候補は

鳴 海

ドーナツ、フレンチトースト、シリアル、たまご蒸しパン

甘いやつしかないじゃん

え何甘党なの?

鳴 海

知らね

知らんのかい

流石に朝から甘いものは無理だ。

私は鳴海に提案する。

鳴海

鳴 海

......その

朝ご飯私が作ったらダメ?

鳴 海

......

鳴 海

えっマジで?

驚いた様に目を丸くする鳴海。

私、料理は得意な方だから

鳴 海

ほぅ...

私がそう言うと、

鳴海は何を思ったか自室に戻り、

スタンガンを持って帰ってきた。

まるでスマホでも振るみたいに

それをしゃかしゃか振ると、

照れくさそうに口を開いた。

鳴 海

包丁使わない料理なら良いぞ

鳴 海

いや、むしろ作れ

鳴 海

鈴の手料理食べてみたい

鳴 海

いや、食べたい

(すげー物騒なおねだり...)

分かった

キッチンと食材借りるよ?

私は鎖を引き摺って

キッチンに入ると冷蔵庫を開き

卵と溶けるチーズ、チューブのバターを取り出した。

洗い終わって干してあった

フライパンをIHにかけると、

スイッチを入れた。

鳴 海

.....オムレツか?

流石カフェでバイトしてるやつ

鳴 海

言い方な

鳴 海

チーズ入りか?

そう

鳴 海

あ、菜箸ならここ...

鳴 海

小さめのナイフなら使っても良いぞ?

いや、ナイフはいい

けど出したならそこ置いといて

菜箸はいる

鳴海は興味深そうに私の隣に立つと、

横から菜箸とボウルを差し出した。

さんきゅ

私はそれを受け取って

ボウルに三人分の卵を割り入れた。

鳴 海

ふーん...

鳴 海

思ったより器用じゃん

一言多いわ

私はフライパンの卵をかき混ぜてならし、

丁度良い頃合いでチーズを

投入した。

保 科

おぉ〜

保 科

良い匂い....

匂いに釣られた保科が、

部屋からのっそりと起きて来た。

鳴 海

げっもう起きたのかよ

保 科

なんやその言い方...

(昨日のテンションはどこへ?)

低血圧丸出しな保科。

鳴 海

顔洗ってこい

保 科

へいへい......

促されるままに、

保科は洗面所へ

トボトボと歩いて行った。

よし、出来た

私はちゃっちゃと三人分のオムレツを作り、

皿にのせていく。

最初に作ったやつはもう冷めかけてるから

私の分はそれで良い

鳴 海

えっ良いのか?

出来立てがいっちゃん美味いじゃん?

鳴 海

だから、それだと鈴の分は...

せっかくお前らの分もご飯作ってあげたんだから

どうせなら1番良いのを食べてもらいたいでしょ?

鳴海はそうじゃないの?

鳴 海

......ッ~~!//

鳴 海

流石ボクの嫁♡

誰がお前の嫁じゃ

早く並べて来い

鳴 海

はーい♡

鳴海はまだあたたかいオムレツを受け取ると、

飲み物と一緒にテーブルに並べていく。

席に着こうとする私たちの元に、

あくびをしながら保科が戻って来た。

保 科

フワァァ(/ 0 ̄)~゚

ホントに顔洗った??

保科おはよ

保 科

おはよ〜さん

保 科

朝から鈴が見れるなんて

保 科

まだ夢見てんのかなぁ...

鳴 海

おいおカッパ

鳴 海

今日はなんと鈴の手作り朝メシだぞ?

保 科

えっ

保科はバッの目を見開き、

一気に覚醒した。

保 科

えっ!?コレ?

保 科

この良い匂い!?

保 科

鈴の手料理やと!?

保 科

嘘やろ!!?夢なんか!?

ホントです

私がおずおずと口を開くと、

保科は凄い勢いで席に着いた。

保 科

🍴←持ってる

保 科

はぁ.....はぁ...

保 科

鈴の....手料理....♡

(うわぁ....引)

鳴 海

(引かれてやんのww)

そして私達は手を合わせ、

「「「いただきます」」」

保 科

ん〜!!美味っ

鳴 海

わ、うっめ

ふふ〜ん((ドヤッ

私達は三者三様、

思い思いに朝食を口に運んだ。

保科も鳴海も

熱々のチーズ入りなところが

特に気に入った様で、

小さな口からチーズが

たらりと糸を引くのも気にせずに、

私の特製オムレツを

綺麗に残さず平らげた。

全ての皿が空になった後、

ふとある事を思いついて

鳴海に声をかけた。

あ、そうだ鳴海

鳴 海

あ?

冷蔵庫にアイスってまだある?

腹に余裕があるならデザート作るけど...

「「食べる!!」」

二人揃って良い返事。

コールドストーンのアイス作るね

保 科

あああれか

鳴 海

歌うやつ

それそれ

保 科

ハイホー♪ハイホー♪

保 科

すず〜が好き〜♪

恥ずいから別ので

保 科

なる〜みはゲーオタ〜〜♪

鳴 海

はぁ!?

ぷっwww

鳴 海

じゃあボクだって言うし!

鳴 海

ほしなぁ〜は糸目〜♪

鳴 海

おカッパ〜野〜郎♪

保 科

はぁ?なんやと(怒)

保 科

なるみ〜は負けず嫌い〜♪

鳴 海

あ"!?

鳴 海

ほしなぁ〜はク〜ソ〜♪

保 科

💢

保 科

〜〜♪

鳴 海

〜〜♪💢

(もう悪口言い合ってるだけじゃん)

あ、

二人が(悪口を)歌い合っていたら

アイスが完成した。

保 科

お、できたんか?

鳴 海

早く食べようぜ

私達はアイスが入ったデザートカップを持ち、

リビングの椅子に腰掛けた。

いただきまーす

私は冷たいアイスを口に運んだ。

うっ...

キンキンと冷える頭に

私は何かがひっかかった。

(あれ...?)

  私、何でこのアイスの作り方を知ってるんだ....?

それに、

さっきまで歌い合っていた

二人の歌声...

初めて聞いた気がしない...

鳴 海

あ〜起き抜けの頭に糖分が染み渡る....

保 科

それなぁ...美味すぎる

私とは対照的に、

満足そうにアイスを食べる二人。

さっきまで悪口を言い合っていた

二人の様子に

やはり既視感を覚えて、

ある一つの可能性が

私の頭をよぎる。

(ひょっとして私...)

(この二人と会った事が....?)

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コメント

12

ユーザー
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早く続き出してくださーい!楽しみすぎて何往復もしてますw

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