コメント
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スゥーこういう感じの物語好きなんですよねぇ〜!!!
まって、待ってくれ
行かないでくれ、間に合って
漕
咲羽
海の浅瀬へ座り込み、俯いていた飴色の髪の彼女が振り向く
漕
漕
またね、なんて手紙を送ってくるから
咲羽
漕
漕
漕
こんなこと聞くなんて、もっとダメじゃないか
かける言葉を考える暇なんて無くて、突然でした言葉に後悔を覚えた
咲羽
彼女はしっかりとオレを見据えて立っていた。
咲羽
咲羽
ひとつ、ふたつ、と彼女は指を折りながら呟く
咲羽
漕
咲羽
漕
盗みを犯してしまったオレを抱きしめてくれた。
オレの恋人で嬉しいと言ってくれた
漕
漕
漕
ぐぐ、と彼女は苦しそうに顔をゆがめ、海の沖の方へ歩みを進めた
咲羽
咲羽
咲羽
かつてはナイフを握っていた、白く、弱い利き手を彼女は強く握りしめる
あぁ、ああ。そんなことしたら血が滲む
咲羽
咲羽
漕
漕
また抱きしめてくれないか
咲羽
咲羽
咲羽
漕
咲羽
切なそうに笑って、彼女は自身の目尻をトントン、と叩く
咲羽
咲羽
咲羽
漕
咲羽
漕
咲羽
漕
咲羽
漕
漕
漕
漕
咲羽
漕
漕
漕
咲羽
漕
咲羽
漕
咲羽
漕
咲羽
漕
漕
咲羽
咲羽
咲羽
漕
咲羽
ゆっくり、けれど着実に。
彼女は海の底へ歩みを進める
腕を伸ばして、今すぐ攫ってやりたい
行くな、と叫びたい
咲羽
咲羽
漕
咲羽
漕
咲羽
漕
咲羽
咲羽
漕
大好き、可愛い、かっこいいなんて何十回も呟きながら、彼女は道を進む
丁度腰ほどまで浸かったのだろうか
咲羽
漕
咲羽
咲羽
自身の体を抱きながら彼女は、大好きだったのに、と言葉をか弱く零す
漕
咲羽
せかいでいちばんあいしてる
むつ
むつ
むつ
むつ
むつ
むつ
むつ
むつ