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世の中には特別な力、能力を持った人がいる

勉強ができたり、スポーツができたり、機械いじりが得意だったり、はたまた雑学を知っていたりと。

特にそういう誇れるものがない僕だけど一つだけ誇れるとすれば超能力的なのを持っていることだろうか。

まぁ紙とスプーンを曲げる能力に誇れる要素はあるのかって話だけど…。

今日は休日だ、かと言って特にこれと言った予定もないんだけどね。 今週は遊ぶ予定もないから。

暇な時は決まって僕は河川敷に行くって決まってるんだ、何故なら

松田

おはよおじさん

おじさん

おぉ、よく来たね松田君

このおじさんは僕が小学生の時から河川敷にいるよくわからない人。

ちょっと髪薄くて小太りしてるけどこのおじさんは優しくて面白いから暇な時はいつも来ている。

松田

今日も釣りしてるの?

おじさん

あぁ、この川は何故かうまい鮭が取れるんだよねぇ

おじさん

そこに焼けてるのあるから食べてもいいよ

松田

ありがと、はむ…美味いなぁ!

おじさん

普通、鮭は産卵の為に川に来るんだけどその時蓄えた栄養とかが卵に全部持ってがれるからまずくなっちゃうんだ

松田

でもこれめちゃくちゃ美味いよ?

おじさん

そう不思議だよねぇ

松田

…もしかして産卵する前の奴とってるとか?

おじさん

いやいや死骸の奴取ってるからそんなことはないよ

思わず咳き込んだ

は?死骸?

松田

し、死骸?!

おじさん

まぁ死骸と言っても目が澄んでて色も鮮やかなタイプ選んでるから、まだ新鮮なほうだよ〜

おじさんは濡れた服を釣りあげると日の当たるところに干した。

松田

……

おじさんはテントに住んでる、自給自足って言うのかな?色んな物が置いてある

松田

やべ水筒空になった…自販機

おじさん

あぁ大丈夫さ、水ならある

おじさんは何故か置いてある冷蔵庫からペットボトルを取り出した。

松田

橋の下だよね?ここ

おじさん

そうだよ?

松田

なんで冷蔵庫使えるの?

おじさん

コンセントがここにあるんだ、電気代払わなくていいし楽だよ

なんで橋の下に冷蔵庫とそれ動かせるコンセントあるんだよ、有事の時に感電するだろこれ

全国の浮浪者がブチギレそうな待遇であるこのおじさん

おじさん

おっと少なくなってきたな

おじさんは少し歩くとテレビでよく落とされる形のタライを持ち上げた。

中には水が溜まっている、雨水だろうか?

それをサバイバルとかでよくみるペットボトルに砂とか入れてあるろ過装置に流した。

ろ過された水はペットボトルに落ちていく。

見た感じペットボトルは結構綺麗だ

おじさん

冷蔵庫に入れておこう

松田

やっぱおじさんは凄いなぁ…

おじさん

そうだ、釣った魚を干物にしたんだ食べていかない?

松田

ほんと?喜んで

こんな美味しい思いしてもいいのだろうか?

おじさん

水に氷入れる?日雇いで職場仲間から貰ったんだよ

松田

へぇ

松田

ところでおじさん地面に向かってぶつぶつ何話してるの?

おじさん

アリと話してるんだ、この前は僕の飴とクッキーを交換したんだ

何者なんだ僕のおじさんは、異種族交流実現させちゃってるよ

と、そこにいかにも怖そうな不良が三人くらいやってきた。

おじさん

君たちどうした?

不良1

ようおじさん

不良2

ちょっと俺たちに付き合ってもらえるか?

やばいよ、明らかにおじさんが酷い目にあうんじゃないの?

不良3

今日もあれやろうぜ

おじさん

おぉいいねぇ、スプレーもわざわざ持ってきてくれたのか?

松田

…ん?

壁に落書き?

不良1

やっば!サイコーじゃんこれ

不良3

おっさんやっぱ絵のセンスいいねぇ!

おじさん

名付けるならご立派棒だな!

不良2

エロジジイじゃんww

打ち解けてる?この人の人脈どうなってんの?

おじさん

彼らも根は悪い子じゃないんだ、素直だよ

松田

ふぅん

その後は勉強教えてもらったり、ヨーヨーをみせてもらったりした。

なんでもできる僕のおじさん

でもこうなると一つの疑問が湧いてくる

松田

ねぇおじさんはなんで家じゃなくてここで暮らしてるの?

松田

おじさんなら家住める仕事絶対できると思うよ?

おじさん

…それはね、おじさんこうやって暮らすのが好きなのさ。

松田

??

おじさん

大学生の時は夏休みで世界一周旅行なんかもやったねぇ

おじさん

おじさんは、日々慌ただしく社会で生きるよりこうやってのびのびと暮らすのが好きなのさ

おじさん

勿論気分によっては日雇いだけど仕事もやるけどね、たまには労働の喜びも味わいたいし

松田

よくわかんないけどおじさんらしいな

おじさん

松田君は僕みたいになっちゃダメだぞ?僕は楽しんでるけど普通に働いている人の方が偉いしその方がいい

おじさん

ま、今のうちに楽しい青春を自由に楽しむべきさ

おじさん

将来のことを考えるのはその後、若いんだから色々挑戦して楽しさをしるべきだよ

松田

急に何?

おじさん

ちょっとカッコつけただけ

松田

…そう

それから花火なんかもやって、すっかり日も沈んでいた。

松田

やべ、帰らないと怒られちゃう!

おじさん

うん?帰る?じゃあお土産にこれ

おじさん

友人からもらったご当地バッジじゃーん

松田

すげぇ、ありがとじゃあね!

おじさん

ばいばーい

不思議なおじさん、能力も何もないけど凄い人

僕はある一種の憧れみたいなの持ってる

能力なんかに頼らなくても凄い人間にいつかはなりたいな

そう思いながら僕は河川敷を後にした

今回はここまでです

感想、批評どんどん歓迎です

それではまた次回に、一週間後ぐらいで

めちゃくちゃ平凡能力者のちょい変青春

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