テラーノベル
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赤
俺は冬風赤。平凡な高校生です…
赤
俺は雨が嫌い。
じめじめしていて今日が憂鬱になるから
でも電車登校だから雨に触れることは…あるか…
赤
でもこんな大降りで走ったらズボン濡れるし…疲れるだけだし
今ちょうどいい雨宿りがあるんだけど…さすがに長くいても…迷惑だし…
赤
??
赤
後ろ振り向いたら見知らぬ俺と同じ高校の制服を着ている子だった
その子は綺麗なシーグラスみたいに綺麗な水色の傘を…
??
赤
その子は俺に持っていた傘を渡して学校方面走ってしまった
赤
大降りの雨の中でびしょ濡れの彼が振り返って笑顔で手を振ってくれた
赤
見えた
こんな大雨の中で少ししか見えなかったけど
あの子の笑顔で憂鬱だった心が一気に晴れた気がする
赤
赤
バシャバシャと学校へ走っていく
赤
一人で笑って走って学校に向かった
あれから俺は雨の日が好きなった
あの子のおかげで
あの子にお礼したいな
赤
??
俺は両手に持っているビニール袋とあの子の傘を渡した
赤
赤
この子夏樹青君っていうんだ…って何名前見てるの…!?
青
青
青
赤
青
赤
赤
青
赤
良かった…もらってくれた~…
ホッとしたがなぜか心臓の音が大きい
赤
赤
多分…俺…夏樹君のこと…好き…
赤
キーンコーンカーンコーン
赤
赤
青
赤
…あいつは…確か…すっごい地味で有名な…冬風…か?
あいつ…傘持ってねーのかよ
青
無視して学校に行こうとしたけど
青
少しだけあいつの方を見たら
赤
暗い顔して寒いのかお腹を手でおさえている
どーでもいい…と思ったけど
少し心がもやもやする
このまま無視して行っていいのか…?
青
青
僕はあいつのところに行って声をかけた
青
赤
仕方なくだから仕方なく…!
本当に仕方なくだから!!
青
無理やりあいつに傘を渡してバッと走る
赤
あいつってちゃんとお礼言えるもんだな
青
無意識に振り返って手を振って俺は真っ先に走る
青
すっごい自分が恥ずかしく感じる
意味わかんないの
青
傘を渡した手を見てグーパーをする
青
あいつ…怖いな
たった一瞬のことなのにまだあいつが頭の中にいる
青
青
制服がびちょびちょだよ…
最悪…
青
??
青
…誰?女子は勘弁してくれよな
青
まさかの冬風だった
びっくりして固まっていると
赤
赤
…笑顔で…僕の傘と色々詰め込まれたビニール袋を渡された
こいつ…本当に冬風か…?
いっつもほぼ無口のやつだけどな
青
青
赤
こいつ…僕の知っている冬風じゃない
青
赤
あいつらの言う冬風はすっごいツーンと態度をとるやつだって聞いてるけど
これ…本当か…?
赤
青
赤
袋の中を見るとジュースやお菓子、カイロがある
毎日女子に色々貰う奴は全部捨てる…けど
これは捨てたいけど捨てれない
どうしてか分からない
青
まだあいつに触れた跡が残っている気がする
青
ほんと、意味わからない
青
青
さっきのことが頭によぎる
青
「おーい青~」
青
青
僕は冬風とさっきのことを全部追い払って教室に戻った
結南
結南
結南
結南
結南
結南
結南
結南
結南
結南
結南
結南
コメント
4件
久しぶり〜!! 楽しみに待ってて投稿されて今遅れちゃったけど見た! 最高に神作品で死ぬ😇
え!?天才、現る……? おもろいし、可愛い〜〜!