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ーーーーーー1章ーーーーーーー 大きな城の地下から聞こえてくるから 聞こえてくる惨い音、 「あははっ!見苦しいなぁ、ユノ」 俺はそう言葉を吐き捨てるとユノの お腹を思いっきり蹴った 「かはっ…!や、めて…」 「やめて?誰に向かって指図してんだ?」 「お、兄様、ゆ、ゆるして」 ユノと言う銀髪の少年はお腹を押さえて 苦しそうにしている あぁ、ごめんよ、ユノ はっ…!弱気になってはダメだ! 俺はユノを気絶させるために 思いっきりお腹をけった。 するとユノは涙で顔をぐしゃぐしゃに したまま意識を手放した…。 「おい、リヒト」 「はい」 リヒトと呼ばれる黒髪の 高身長の男は返事をした 俺より30センチはあるだろう 「こいつを片付けておけ」 「はい」 リヒトは短く返事をするとユノを 姫抱きにし外へ出ていった その様子を安心したように後ろから見る 俺はそのまま床に崩れ落ちた (あぁ、なんで僕がこんなことを…) はっ!また弱気になってしまった もう部屋に行って寝よう 俺はふらふらと立ち上がり部屋に向かった 部屋に着くと俺は ふかふかのベットに倒れ込み近くにあったキリンの人形を抱きしめた。 「やわらかい、」 すると今まで我慢してきた涙が 俺の目からこぼれ落ちて行く ボロボロとこぼれ落ちるそれを 俺は止めることが出来なかった 「ごめんね、ゆの」 そういうと俺は眠りについた ーーーーーー2章ーーーーーーー 俺は小さい頃から弟のことが 気に入らなかったようだ。 俺はずっと俺より優れている弟のことが 許せなかったのだろう 整った顔、優しい性格、高い身長、 魔力だって剣術だって俺より優れていた。 そんな弟を昔の俺は許すはずがなかった ひたすら無心でユノのことをいじめ続けた だが8歳の時からよく夢で他の人の人生を見ることがあったそれはすごくリアルなもので、 本当に体験してきたようなものだった しかし12歳のときいきなり頭痛に襲われその人の人生の全てが流れてきた 俺は気づいた これは、俺の前世の記憶だったのか あぁ、そうだった 俺は愛し続けた恋人に裏切られて人身売買 へと出され買われひたすらおもちゃとして扱われ疲労によって死んだったんだ、性的処理や暴力色んなことをされた 俺はいきなりの現実を 受け止めきれなかった でもここの世界は俺が大好きだった恋人と一緒にしていたゲームと似ていた ギルデル王国の王子として2歳差で生まれた長男リアンと次男ユノという子がいた ユノは魔法も剣術もとても優れていた (ついでに顔も身長も!) それを妬んだリアンはユノのことをいじめ続けた そしてリアンが17、ユノが15になる時リアンは行ってもない罪をしたと言いユノを城から追い出したそして追い出されたユノはリヒトへの復讐心なんてなくただ気の向くままに生きていた ユノは冒険者になりそこで出会ったヒロイン「マリー」と恋に落ちた。するといきなり来た魔王軍に戦うべくマリーとユノは魔王軍と魔王をやっつける そしてユノとりあんの父である王に城に呼ばれ国を救ったお礼と罪は 嘘だったことが証明される。 そしてユノは王にマリーは王妃になり仲良く暮らすという話であった。ちなみにリヒトは嘘の罪を重ねたことにより死刑にされる、もし違う道を進んでも村人に 石を投げられ撲殺のどちらかであった。 本当は撲殺や死刑なんて嫌だ、 でもマリーとユノが幸せになるためには 俺が悪役となりユノを いじめるしか無かった。 あんなに心優しい可愛い弟をいじめるのは心が痛かった。 でも前世で俺は幸せにはなれなかったから弟にはなって欲しかった。そんなふうに俺は思っていた…。 ーーーーーーー3章ーーーーーーー リヒトside ガチャ、 ゆっくりとドアを開けた ベッドに近づくと目を腫らしたままキリンのぬいぐるみを抱っこしているリアンがいた 「あぁ、また泣いたのか」 リヒトの頬を撫でながらそうつぶやく リアンは泣いているのが誰にもバレていないと思っているのだろうが俺にはバレバレだ どれだけお前を見ていると思っているんだ 本当はユノのことをいじめたくないこと、強く当たってくるけど内心したくないと思っていること 俺は知っていた なんて可愛いんだろう、なんて優しいんだろう、ユノをいじめなければならない理由が何かは分からないだがそれがユノのためだということは想像がつく。護衛としてこんな感情は抱いてはいけないのに、ダメだなぁ、俺は…
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