いっしょに育った 兄

BOOM!!

この爆発音、

何度も聞いたことがある

聞き慣れている

この音、

お兄ちゃんだ。

私の手に持っていた黒い百合がお兄ちゃんの手に渡る

お兄ちゃんが妹と言った瞬間

また涙が、

わたしは泣きながら必死に声を絞り出す

涙が抑えきれなくなった

もう、死にたい

なんて

気持ちはとっくに

花に吸い込まれていた。

わたしは お兄ちゃん に

縋った

まるで小さい子供のように泣き続けた

お兄ちゃんが私の頭を撫でてくれている

一気に気持ちが晴れた

先生が汗だくになっている

そういえばお兄ちゃんも所々顔に泥を被っていた。

それに、汗だくだったし。

涙腺が緩む

こんなにわたしの

ことを

思っていてくれたなんて知らなかった。

気づかなかった。

本当に嬉しかった。

泣き止んだと思ったらまた泣いて。

涙腺がボロボロになった。

私たちはボロボロになった状態で

寮に戻った。

お兄ちゃんは全身汚れてる。泥にも塗れてる

相澤先生は汗だくになりながら。汚れを被っている。

いずくは、汗だくで、顔に汚れを被っている。

ついでにわたしは目が真っ赤に腫れている。

ｼｰﾝ

何だか、前みたいに和気あいあいって感じ

ずっとこれが続けばいいな