灰 谷 柊
行ってくる
九 井 一
あ?
何処にだよ
何処にだよ
灰 谷 柊
芭流覇羅
ってところと
ってところと
灰 谷 柊
東京卍會が
灰 谷 柊
抗争するらしい
九 井 一
1人で大丈夫か?
灰 谷 柊
うん
灰 谷 柊
なんかあったら殺すし
九 井 一
その思考回路
やめろよ……
やめろよ……
灰 谷 柊
大丈夫だって!
灰 谷 柊
心配してくれてありがとう
九 井 一
ま、まぁな…
灰 谷 柊
行ってくるネ
九 井 一
おう
九 井 一
行ってらっしゃい
灰 谷 柊
確かもうちょい
進んだ場所に…
進んだ場所に…
ドンッ と肩がぶつかった気がして
灰 谷 柊
ご、ごめんなさい!
モブ
あ?
おい嬢ちゃん
ちょっとこいよ
おい嬢ちゃん
ちょっとこいよ
モブ
代償は身体ってところかァ?
灰 谷 柊
いや、
私の身体を 隅々まで舐めまわすように 見る
???
おいクソジジィ
何やってんの?
何やってんの?
???
気持ち悪ぃ
モブ
う''…
灰 谷 柊
は…?
灰 谷 柊
なんで……
灰 谷 柊
二人が……
灰 谷 柊
"蘭"…"竜胆"
灰 谷 竜 胆
テメェもノコノコ
歩いてんじゃねぇぞ
歩いてんじゃねぇぞ
灰 谷 蘭
そうそう
どこ行くつもりだったの?
どこ行くつもりだったの?
灰 谷 柊
……
灰 谷 柊
有難う御座いました
灰 谷 柊
それでは……
灰 谷 竜 胆
は?おい!
と怒声が聞こえると
灰 谷 蘭
危ねぇだろ
灰 谷 蘭
どこ行くんだって
聞いてんだよ
聞いてんだよ
灰 谷 柊
…別に…大丈夫です。
灰 谷 竜 胆
オマエは昔っから
危なっかしいから
言ってんだ
危なっかしいから
言ってんだ
灰 谷 柊
…もう子供じゃないから!!
灰 谷 柊
離して……?
灰 谷 柊
痛い…
灰 谷 蘭
ちっ…
灰 谷 竜 胆
ごめん…
灰 谷 柊
私から離れて
いったくせに…
いったくせに…
灰 谷 柊
私の事
捨てたくせに……
捨てたくせに……
灰 谷 竜 胆
それは違ぇ…!!
灰 谷 柊
何が?!
灰 谷 柊
何が違うの?!
灰 谷 柊
ずっと悩んでた、
ずっとずっと
ずっとずっと
灰 谷 柊
「何がいけなかった」
んだろうって
んだろうって
灰 谷 柊
「何が2人を苦しめちゃった
んだろう」
って
んだろう」
って
灰 谷 蘭
……
灰 谷 柊
ごめん……
もう、やめて、
もう、やめて、
灰 谷 竜 胆
オレら今から
抗争見に行くんだ
抗争見に行くんだ
灰 谷 竜 胆
それを見に来たんだろ?
灰 谷 竜 胆
一緒に…
灰 谷 柊
何今更!!
灰 谷 柊
嫌なら
家族ヅラ
しなくてもいいんだよ
家族ヅラ
しなくてもいいんだよ
灰 谷 柊
出ていったの
"私のせい"
だもんね
"私のせい"
だもんね
水滴を地に 1滴零した時
私の身体を 何かが暖かく包み込む
灰 谷 蘭
違う…
理由はいえねぇけど…
理由はいえねぇけど…
灰 谷 蘭
男でだせぇよな
女泣かせるのは
女泣かせるのは
灰 谷 蘭
ずっと独りで
待たせててごめん
待たせててごめん
灰 谷 蘭
普通
女にこんな事しねぇし…
女にこんな事しねぇし…
灰 谷 蘭
姉ちゃん
限定ってやつ?
限定ってやつ?
灰 谷 竜 胆
兄貴……
灰 谷 柊
はは
灰 谷 柊
絶対してるくせに…
久しぶりの暖かさに 笑みが浮かばれる
灰 谷 竜 胆
え
灰 谷 蘭
は
灰 谷 柊
置いてくよ?
灰 谷 柊
一緒に行くんでしょ
灰 谷 竜 胆
待てよ!
灰 谷 蘭
相変わらず早ぇー
あの子供の頃のように
無邪気に笑う二人が 目の前にいるんだ
灰 谷 竜 胆
おいゴラァ"!!
灰 谷 蘭
竜胆怖ぇって
神様 。 有難う御座います 願わくばもう1つ
どうか あの人との恋は 実 り ま せ ん よ う に
灰 谷 柊
(……)







