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あれから何日か経った頃…

事件は突然起こってしまった。

ゴツン!!

シュリンポ

いってーな!!

シュリンポ

あぁ!?ブロット!?オメー、わざとぶつかりに来ただろ!!

ブロット

。ビエソク。ょしでちっそはのた来てっかつぶに先
(先にぶつかって来たのはそっちでしょ。クソエビ。)

シュリンポ

なんて!?さっぱり分かんねぇ!!

ブロット

。ねだ能無
(無能だね。)

シュリンポ

今暴言吐いただろ!?

ブロット

。はとこの君に特。ねらかるてい抜見?ょしでんいならか分かるてっ言何は当本、らがない言うそ
(そう言いながら、本当は何言ってるか分からないんでしょ?見抜いてるからね。特に君のことは。)

シュリンポ

テメーなぁ!!いちいち言ってることが分かんねぇんだよ!!

シュリンポ

そもそもオレからすりゃあなァ!テメーみてぇなヌメヌメした気味悪ィ塊が舞台に立ってんのが大間違いなんだよッ!!観客が笑ってる?ふざけてんのか!?あれは芸にウケてんじゃねぇ。テメーの存在そのものに引いてんだよ!!

その意味不明な声もそうだ!誰にも伝わんねぇクソみてぇな音を垂れ流して、芸術ぶってんじゃねぇぞ!耳障りなんだよッ!!オレにはただの悪夢みたいに聞こえるし、観客だってドン引きしてんだよ!!

それに真面目キャラだぁ?ハッ、笑わせんな!真面目に やってりゃ何でも許されるとでも思ってんのか!?舞台を汚す汚点がッ!!テメーはトリオの足引っ張るだけのクソの塊なんだよッ!!インクぶちまけて、そこら中汚して、どんだけ必死に取り繕おうが!!テメーは汚ねぇシミでしかねぇんだよ!!

ブロット

……

あれは言い過ぎだ。いつものシュリンポよりも。

ぶつかっただけで激怒するなんて。どれだけ器が狭いんだ……。

でも、僕は…

何も言えない……………。

ごめんね、ブロット。また話そうって…約束したのに…。

ブロット

………。

ブロット

。ねいならだく

彼は、そう吐き捨てて、どこかに行ってしまった。

きっと傷ついたんだ…。

あの事件から、何日か経った。

ヴィー

ブロットがどこにも居ない!?

ヤッタ

そうなのー!!ブロット、どこ行っちゃったの!?

アストロ

……これで失踪者、2人目か…。

ヴィー

…だな。

実は、例の暴言事件の少し前、ブラッシャが失踪した。

原因はシュリンポではなく、自身のストレスらしい。

それに気づいていたトゥーンは居た。ティシャだ。

ブラッシャ

……はぁ。

ティシャ

?

ティシャ

どうしたの?ブラッシャ。

ブラッシャ

最近、マトモな絵が描けないの。

ティシャ

まだいいほうじゃない。

ティシャ

ネガティブな思考はダメよ。

ブラッシャ

それでもな…

ブラッシャ

満足できないんだ。これくらいの画力じゃ…。

ティシャ

そんな心配しなくても…。

ブラッシャ

……もっと…もっと上手くならなきゃ…。

その日から何日か経った後、ブラッシャは失踪したらしい…。

ヤッタ

ブロットが居ないとサーカスで公演できないよ〜!!

ヤッタは半泣きだった。辛いのだろうか。辛くないのだろうか。

ルーイ

大丈夫だよ、ヤッタ!僕達2人でやればいいのさ!ちょっと心細いけど…。

ルーイも心細いみたいだ。

当たり前だ。親しい同僚1人が居なくなったのだから…。

ティシャも、ヤッタも、ルーイも、さぞ悲しいだろう。

どうか見つかりますように……。

ダンディーの世界は今日も揺れる

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