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九月なこ

こんにちは!

九月なこ

瑚珀の過去編、後半です!

九月なこ

それでは本編どうぞ!

退院した私は、半年ほど児童養護施設に入った後、養子として 迎えてくれる人が現れたので、その人たちと一緒に暮らしていた。 とはいっても…

新しい母

瑚珀ちゃん、1週間の生活費はここに置いておくからね

春原瑚珀

うん、分かった

新しい母

じゃあ出張に行ってくるから

新しい母

お父さんは再来月には帰ってくる予定だから、覚えておいてね

春原瑚珀

分かった。いってらっしゃい

新しい父と母は多忙で、ほとんど家にいなかった。 生活費として現金を大量に置いていくので、衣食住や勉強や見た目には 支障はなかったが。

春原瑚珀

はあ…

いくらお金があっても、瑚春がいない生活に意味なんてなかった。 人殺しとして生きるくらいなら、今すぐにでも死んでしまいたい。 失って苦しむくらいなら、大切なものなんて作らない。 そもそも、人殺しの私には幸せになる資格なんてない。 友達も恋人も家族も、私には関係を築く権利がない。 そんな思いで高校生活を送っていた。 でも…

大神りうら

『瑚珀ちゃん!』

稲荷ほとけ

『瑚珀ちゃんっ!』

有栖初兎

『瑚珀ちゃーん!』

乾ないこ

『瑚珀ちゃん!』

猫宮いふ

『瑚珀ちゃん』

獅子尾悠佑

『瑚珀ちゃん!』

まだ、私を見てくれる人たちがいた。 この人たちとなら、私はまともな人間に、生きてていい人間に なれるんじゃないか。 そう思っていた。 でも、私をかばって初兎くんが殴られた。 私のせいでみんなに迷惑をかけた。 私にいろんなものをくれたのに、私は迷惑しかかけていない。 見捨てられて当然。きっと、もう私の事なんて嫌いになっているだろう。 こんな人間、死んだほうがいい。 生きてても、人を傷つけるだけだよ…

春原瑚珀

あ…ここ…

気付くと、私は学校に来ていた。 ははっ…あんなに嫌な思いさせたのに、まだみんなとの思い出にすがるんだ… そんな自分に気付いて、また死にたくなった。 足は勝手に歩いていく。 死のうと決めた瞬間、心はこんなに重いのに、足取りは軽くなった。 目的地は1つ。

春原瑚珀

よいしょ…重っ

春原瑚珀

風、強っ…

屋上は、この季節でも割と寒いらしい。 うちの学校5階建てだからかな…? そんなどうでもいいことを考えながら、前へ進む。 もう終わりか… これで、また瑚春に会える。 ちゃんと謝れる。 みんなには謝れないけど、きっと顔も見たくないだろう。 ごめんね… ひときわ強い風が、私を揺らした。

九月なこ

いよいよ最後のクライマックスです…!

九月なこ

瑚珀、どうなるの…!?
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