コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
そして妊娠期も中期から後期へ
もう梅雨入りで 晴れてる日が少ない
部屋にはベビー用品が増えて ある程度のものは揃ってきていた
カイくんの服を着ていれば お腹は目立たないけど 身の回りの事で大変なことは増えて その度に俺はカイくんに助けてもらった
アロハ
アロハ
お腹が出ていてうずくまれない 俺は靴下を履けなくて困ってた
アロハ
少し遠くにいるカイくんを呼んだ
カイ
呼ぶとすぐに来てくれるカイくん
アロハ
アロハ
アロハ
アロハ
少し恥ずかしかった
カイ
アロハ
甘々カイくん
幸せそうに 靴下を履かせてくれた
アロハ
カイ
こういうちょっとしたことが すごく助かったのを覚えてる
ものを落としちゃったりした時も しゃがめなくて苦戦してたら カイくんがサッと拾ってくれた
そういうのに気づけるのって ほんとすごいなって思った
そして胎動がわかるようになってからは 俺はいつもカイくんと一緒に 胎動を感じていた気がする
アロハ
カイ
ふたりで手を重ねてお腹を撫でる 時間がゆっくりと流れていくのを感じる
アロハ
アロハ
カイ
アロハ
カイ
カイ
なんてことを お腹に向かって叫ぶカイくん
その光景だけで 幸せを感じる
お腹を触ってくれる時間が 俺は大好きだった
そしてまた時は流れて7月後半
臨月の時期に入った
先生
先生
先生
もういつ産まれてもおかしくない時期
でもなかなかそんな感じはしなかった
先生
先生
カイ
先生
先生
促進剤っていうのは 子宮収縮を人工的に引き起こしたり 陣痛を強くしたりして分娩を促す薬のこと
アロハ
微弱陣痛→ 陣痛が始まっているにもかかわらず、陣痛の力が弱かったり、間隔が長かったりして分娩が進まない状態のこと
先生
もういつ陣痛が来ても大丈夫なのに
俺たちの赤ちゃんはマイペースらしい
先生
先生
アロハ
先生
先生
アロハ
アロハ
アロハ
アロハ
カイ
先生
先生
※ 卵膜剥離→出産が近づいた時に、医師が子宮口から指を入れて赤ちゃんを包む卵膜の一部を子宮壁から剥がす処置のこと
先生
先生
先生
この処置は人によっては激痛と聞く
でも実際それをやって貰った日に 陣痛が来たという人もかなりいる
アロハ
カイ
久々にビビってるカイくんを見た気がする
アロハ
カイ
カイ
アロハ
アロハ
カイ
こんな風に抜けてるカイくんは たまらなく愛おしい
アロハ
アロハ
カイ
カイ
先生
カイ
先生
カイ
アロハ
ドキドキしながら内診室に向かった
俺は内診台に座った
助産師
助産師
アロハ
カイくんは隣にいてちょっとソワソワ
カイ
アロハ
そして仰向けになって 脚を広げる形になる
カーテンで遮られていて 先生や助産師さんの事は こちらから見えなくなっている
カイ
アロハ
アロハ
カイ
カイ
カイ
アロハ
カイ
カイ
アロハ
アロハ
カイ
アロハ
アロハ
カイ
性生活はなかったものの お風呂は一緒に入ったりしていた
カイ
アロハ
アロハ
俺は気合いを入れた
先生
先生
アロハ
カイ
先生の手が中にぐっと入ってくるのを感じた
そして次の瞬間
子宮の入口を指で思い切りグリグリされた
アロハ
アロハ
俺は歯を食いしばって
カイくんの手を思い切り握った
カイくんも握られて痛かっただろうに それを静かに受け止めてくれていた
バンバンと内診台を叩きたかった
アロハ
アロハ
痛すぎて 目をつぶって耐える
先生
たった数秒だったと思う でもすごく長く感じた
先生
先生
アロハ
目が潤むくらい痛かった
カイ
アロハ
先生
先生
アロハ
アロハ
半べそかきながら返事した
あとは家で様子を 見てくださいと言われて 俺たちは家に帰った
これをやったからといって 陣痛に繋がるとは限らないけど 少し俺たちは期待していた