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翔太の放課後は
駅前のカフェのアルバイトで終わる
そこには3人の先輩がいる
渡辺先輩
よく煽ってくるが
仕事ができる
田山先輩
距離が近くて
よく冗談を言う
源先輩
控えめな性格だが
時々優しい
3人とも
やたら翔太に話しかけてくる
渡辺
田山
源
＿＿
気のせいだ…
そう思うことにして
翔太は見て見ぬふりをした
だって
自意識過剰だと思われるのが怖い
それに
自分が男を好きだと知られたら
…
どう思われるかわからない
でも
渡辺先輩から名前を呼ばれるたび
田山先輩からからかわれるたび
源先輩が視線を向けてくるたび
心臓がうるさくなる
翔太
そうやって自分に言い聞かせながら
耳まで赤くなっていることには
気づかないふりをした
イケメンだと言われたこともある
鏡を見るたび
そうなのかな、と思うこともある
もし
本当に
狙われているとしたら＿＿
翔太
そう呟きながら
翔太は仕事を進めた
本当は
この気持ちにも
先輩たちの視線にも
今日も見て見ぬふりを続けながら
んー
やっぱ少ないか？
