?「お兄ちゃん?」 声が聞こえる。俺を呼んでいるのか? じゃぱぱ「署長!」 たっつん「……はっ!?」 じゃぱぱ「もう朝ですよ〜」 そう言ってカーテンを開ける。眩しい光が差し込んできた。 体を起こす。 たっつん「着替え……なぁじゃぱぱ」 じゃぱぱ「はい?」 たっつん「俺に弟なんかいたか?」 じゃぱぱ「え、逆にいるんですか、うわぁー絶対署長と違って!素直で可愛いんだろうなぁ」 たっつん「潰すぞ」 ーお兄ちゃんー たっつん「今なにか聞こえなかったか?」 じゃぱぱ「俺は何も聞こえませんでしたけど」 「署長〜もしかして取り憑かれたりしてます?」 猫又 「にゃにゃ〜」 たっつん「猫又は何もいないと言ってるぞ じゃぱぱ「じゃあ疲れてるんじゃないですかぁ?」 たっつん「まぁ最近仕事多いしなぁ」 じゃぱぱ「厄介な仕事は全部ベテランの署長に任せられますもんねw」 たっつん「笑い事じゃねぇけどな」 じゃぱぱ「やっぱ疲れてますよ〜署長」 猫又 「にゃあ〜」
じゃぱぱ「署長〜もうすぐ誕生日ですね〜」 たっつん「早いな」 じゃぱぱ「今年で何歳になるんですか〜」 たっつん「知らん」 じゃぱぱ「自分の歳ぐらい数えておきましょうよ〜」 「署長は何年生まれですか〜?」 たっつん「覚えてない」 じゃぱぱ「自分の生年月日ぐらい覚えておきましょうよ…」 猫又 「にゃあ」 じゃぱぱ「じゃあ、署長と猫又があった時何年ぐらいでした?」 たっつん「覚えてね〜」 じゃぱぱ「えぇぇぇぇ〜」 猫又 「にゃ〜」 じゃぱぱ「なんて言ってるんですか〜?」 たっつん「昭和前半ぐらい?らしいぞ」 じゃぱぱ「そうなんですね…え?」 「署長今何歳なんですか!明らかにおかしいですよ!だって署長見た目20歳ぐらいじゃないですか!昭和前半だったら第二次世界大戦すら始まってないかもしれないんですよ!?」 猫又 「にゃ!」 じゃぱぱ「署長が物心がついたときには周りの環境はどんな感じだったんですか?」 たっつん「なんか着物着てたような気もする」 じゃぱぱ「だからいつの時代!?」 たっつん「戦争も体験したようなしてないような…」 じゃぱぱ「署長もしかして不老不死…?」 たっつん「歳はとってると思うが…」 じゃぱぱ「じゃあ署長の中にいるもうひとりの妖怪のせいで年をとるのがめっちゃ遅くなってるとか?」 たっつん「そう…かもな」 猫又 「にゃにゃ、にゃにゃぁ」 じゃぱぱ「署長が猫又の言葉がわかるのも署長の中にいる妖怪の影響かもですね〜、で、なんて言ってるんですか」 たっつん「俺の中にいる妖怪は莫大な妖力を持ってるらしい」 じゃぱぱ「へぇぇ〜もしかしたら九尾以上に妖力があるかもですね」 「生年月日も忘れるぐらいめちゃくちゃ長く生きてるんじゃないですか?」
じゃぱぱ「署長と猫又の出会いってどんな感じだったんですか?」 猫 又「にゃ?」 たっつん「それほど大した出会いでもないが」 「俺に猫又の討伐を任されていたんだ」 じゃぱぱ「いきなり物騒な話」 たっつん「で、討伐がめんどくさかったからサボってたらたまたま猫又と会って懐かれた」 じゃぱぱ「え、サボっ…?」 猫 又「にゃ」
水野そから
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