樹です。
最初俺のことが分からなかった奈央は 何とか記憶を取り戻し俺の事を思い出してくれた。
それはいいんだけどまた厄介なことが起きたんだ。
事務所の社長室
樹
話ってなんすか?
社長
田中、最近変だぞ
社長
何かあったのか
樹
何も無いっすよ
社長
嘘をつくな
社長
何も無いのに歌ってる時に急に声出なくなったり
社長
収録中急に泣き出したりする奴がいるか
樹
ほんとに、何も無いっすから…
ここで奈央の名前を出したら どうなるかなんてわかってる。
だから絶対に名前なんか…
社長
新楽奈央、なんだろう?
樹
え?
社長
新楽奈央が事故にあってからお前はおかしくなったんだろう?
樹
な、なんでそれを
社長
やっぱりそうなんだな
社長
新楽奈央とは金輪際二度と会うな。
樹
…は?
社長
グループのうち誰か一人でも共演が決まっていた番組は向こう側に降りてもらった。
社長
スマホも連絡先も変えてもらう。
樹
いや待ってくださいよ
樹
なんでそうなるんすか?
社長
いいか、田中。
社長
アイドルたるもの、ファンの前では常にプライベートは隠し通さないといけない。
社長
お前は隠せないレベルで狂ってしまった。
社長
お前の活動に邪魔になるものは排除しなければならない。
樹
そんな…
社長
もしだ。
社長
田中と新楽奈央が一瞬でも接触したら
社長
お前とは契約解除だ
社長
いいな?
は?二度と会うなだって?
でも契約切られて何も無くなるのも嫌だ。
俺はアイドルという仕事以外何もステータスがないんだ
大学だって行ってない。
この歳だし就職だってできねえよ
だから従うしか…
樹
はい…
社長
わかったなら行っていい
樹
…失礼しました






