芽生えた愛

ドンッ！💥

私は相手の好意に嫌悪さを感じ 彼を 思い切り突き飛ばした。

ゴン！

そう鈍い音が鳴った。 私は顔を真っ青にした。

電柱に当たった彼はズルりと 血を擦り付け倒れた。

返事は……無かった。

私は彼を

殺してしまったんだ。

勘違いに好意を抱く奴。 僕はただ……

仲良くなりたかっただけ。

全身の震えが止まらない。

本当に死んでしまったのか……。

私の、手で、、。

救急車を呼ぶ？

それとも警察？

何処に隠す？

ｶｯｶｯｶｯ

足音が。

近づいてくる。

逃げなきゃ。

遠くに。

でも、

足が……！

私は何故か ホッとしてしまった。

なんで安心してるんだろう。 こんなの見たら…

嫌われる。

私は逃げるように 震えた声でそう言い、 後ろを振り向こうとした瞬間

ｶﾞﾊﾞｯ!

アメリカさんは身長が高い。 私を優しく包み込むように 抱きしめてくれた。

暖かい、心地が良い。 先程苦しい程に鳴った鼓動は いつも通りの鼓動へと ゆっくり落ち着いていった。

こんなのダメだ。 アメリカさんまで共犯者に……

でも、

僕は……

貴方と共犯者になる事を 何処かで望んでいた。