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九月なこ

こんにちは!

九月なこ

今回は、莉乃の生い立ちの話です!

九月なこ

それでは本編どうぞ!

同居スタートから数日後

和泉莉乃

嘘、時間ヤバい!

和泉莉乃

行ってきます!

有栖初兎

あ、ちょっと待って!

有栖初兎

お弁当忘れてんで~

和泉莉乃

え、ガチで?お弁当あるの?

有栖初兎

だって俺の分の生活費とか家賃まで出してくれてんのやろ?

有栖初兎

節約やで~

和泉莉乃

神…✨

有栖初兎

そんなことより、遅れんで

和泉莉乃

あ、ヤバいヤバい

和泉莉乃

行ってきまーす!

ほんとに神すぎる…! 家賃と光熱費、水道代と食費出してるだけよ?(社長なので特に困らない) それでこの至れり尽くせり… いい人すぎでしょ!!

莉乃が帰宅

和泉莉乃

ただいま…って、何かいい匂いする!晩ごはん?

有栖初兎

当たり!今日は莉乃ちゃんが好きなボンゴレやで~

和泉莉乃

え、マジで!?やったー!

和泉莉乃

いやちょっと待って、何でボンゴレ好きなの知ってるの?

有栖初兎

だってこの前行ったパスタの店でボンゴレ頼んでたし、ガン見してたやんw

和泉莉乃

ほんと人の事よく見てるよね

有栖初兎

…まあ小さい頃からの癖、みたいな

和泉莉乃

え分かる

和泉莉乃

私も周囲の人のの観察が癖になっちゃって抜けないんだよね~

私が周囲の観察が癖になった理由は 「あの男」のせいだ。

十数年前(莉乃が幼い頃)

莉乃の母

莉乃、お腹すいたでしょ?

莉乃の母

そろそろご飯にするからね

和泉莉乃

うん!きょうはなに?

莉乃の母

今日はシチューだよ!

和泉莉乃

やったー!まま、ありがと~!

莉乃の父

おい!よしのぉ!!

和泉莉乃

ビクおとうさん…

莉乃の母

はい…

莉乃の父

酒持ってこい!!

莉乃の母

分かりました…

莉乃の父

おい莉乃、何だその目は!

莉乃の父

俺を馬鹿にしてるのか!!

和泉莉乃

ごめんなさい、もうしませんっ…

莉乃の母

やめてください!莉乃には…手を出さないで!

莉乃の父

うるせぇ!

莉乃の母

きゃあっ!

和泉莉乃

おかあさん!!

莉乃の父

何口答えしてんだよ!お前は俺の言うことを黙って聞けばいいんだよ!!

莉乃の父

佳乃も莉乃も…どうせ俺の事馬鹿にしてるんだろ!!

和泉莉乃

おとうさんやめて!

私の父は、いわゆるクズというやつだった。 働かない、ギャンブルにつぎ込んだお金も少しじゃなかった。 酒を飲んで母に暴力を振るい、不倫だって数え切れない。 それでも、お母さんと私は耐え続けた。 父がいつ怒るか分からないから ご近所さんが通報したら父に殺されるから いつしか私は、誰よりも周囲を観察するようになった。 そしてついに…

和泉莉乃

ねえお母さん、お父さんもう戻ってこないよね…?

莉乃の母

そうだと思う。もう出て行って1年経ってるし…

私が中学1年生の時、父は家を出て行った。 風の噂によると、どこかの暴力団に入ったらしい。 ようやく家族に安寧が訪れた。 それからは、必死で勉強して特待生で高校に入り、 大学にも返済不要の奨学金で入学した。 そして、身に着けた周囲を観察する力も、死に物狂いで得た学力も 最大限に利用して、大学に入ってすぐ起業した。 その会社が軌道に乗り、今はだいぶ豊かな生活を送り、 母にも十分なお金を渡している。 やっと幸せになれたんだ。 もう、誰かに邪魔はさせない。

…なんて私が言ったら、引かれるだろうな

有栖初兎

どうした?

和泉莉乃

ううん、何でもないよ

和泉莉乃

ボンゴレ出来てるなら早く食べたい!

そっと笑顔を張り付けて、何もなかったかのように会話を続ける。 もういらない。 あの頃の記憶も、あの頃に感じた事も。

九月なこ

おかえりなさい!莉乃の過去すごかったです…

九月なこ

私の書く小説ってほとんど設定が凄惨なんですよね…

九月なこ

次回、ちょっとびっくりなサプライズありです!

九月なこ

お楽しみに~!

クズなあいつを幸せにしたい!

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38

コメント

16

ユーザー

なこさん!今日テラーのおすすめ見たらこの作品載ってました!!

ユーザー

なこちー!もか です 最後のお手紙書いたから 時間ある時に 私の 1番上の投稿見て欲しいな っ

ユーザー

え、ガチで暴力団入った系の父、? そうだったらやばくね…?

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