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システと書かれた看板。
それはジユの部屋の隣にあった。
ジユ
ジユ
ジユ
ジユ
ジユ
ジユ
ジユ
…コン。
指の腹で1回、ドアを叩く。
ジユ
ジユ
ジユ
静寂。 返事はない。
ふと、ドアを見やる。
スライド式で、 くぼんだ形のノブが付いている。
_ガラ。
ジユ
開いてしまった。
まさか開くとは 思ってもいなかった。
ジユ
ドアを開き、顔をのぞかせる。
部屋には、大きなベッドと 机と椅子。
それ以外には、 物がほとんど無かった。
ジユ
一歩、足を踏み入れる。
バチィッ_!!
ジユ
ドタ…!
ジユ
まただ。 路地で食らった謎の激痛と 全く同じ。
電流が流れるように、 神経を直接叩くような痛み。
ジユ
ガラ…ッ!
ジユ
システ
システ
システ
ジユ
ジユ
システ
システ
ジユ
ぐいっ
システ
ジユ
ジユ
…ピクッ
システ
_ガシッ!
ジユ
彼女は胸ぐらをつかみ、 力強く引く。
半ば投げ飛ばされる形で、 ベッドの上に叩きつけられた。
ドサッ…
ジユ
ギシ…
ジユ
システ
仰向けのジユの目の前に、 彼女の顔がある。
垂れた髪が湿気を纏い、 体温を上げていく。
鼓動が聞こえる。
どんどん速度を上げ、 なんだか息すら詰まってきた。
ジユ
ジユ
システ
ジユ
システ
ジユ
ジユ
ジユ
システ
システ
システ
システ
システ
ジユ
ジユ
ジユ
システ
システ
ジユ
ジユ
システ
ジユ
ジユ
システ
ジユ
ジユ
システ
システ
ドサッ…
システ
システ
システ
ジユ
"入ってくる"。
ジユ
ジユ
システ
ジユ
システ
システ
システ
ジユ
復讐
ジユ
ジユ
システ
システ
ジユ
システ
ジユ
ジユ
システ
システ
システ
ジユ
システ
システ
ジユ
ジユ
システ
システ
システ
ジユ
システ
ジユ
システ
ガン_!
ジユ
システ
システ
ヴヴゥゥ゙ゥ゙ゥ゙ゥゥ……!
ニコ
ベクト
ニコ
ベクト
ベクト
システ
システ
ベクト
ベクト
ジユ
ベクト
レラ
フィム
変わらぬ曇天の下を "車"で爆走する。
坂も崖も塗りつぶされた 白の上からはよく分からない。
のに、どうしてか運行は順調だ。
ジユ
ジユ
フィム
フィム
ベクト
フィム
フィム
システ
レラ
フィム
システ
システ
ジユ
システは、俺以外とは普通に話す。
笑った様子も初めて見た。
ジユ
ベクト
ジユ
ジユ
ジユ
進むに連れ、雲が下がる。
放物線を描くように 緩やかに下る雲は、霧のように そびえ立っていた。
灰色に濁った霧の壁。
陽の光が差し込む間も無いが、 その全貌から淡く神々しい白色光が 滲み出ている。
そして何より、デカい。
ベクト
ベクト
ジユ
ジユ
四駆が停止したのは、 結界から100mは離れた場所。
どうせなら、もっと近くで 見てみたいものだ。
ベクト
ジユ
ベクト
ベクト
ジユ
ジユ
ベクト
ベクト
ベクト
ベクト
ベクト
ジユ
死。
ここに来るまでに味わった あの感覚を思い出す。
それは絶対的な"不良"。 未来と意志と自由を奪う。
それがまさに形を成して、 夢を阻もうとしてくる。
ここに来て何度目かの不安。 微動だにしない雲々が、 じわじわとその現実を押し付ける。
ベクト
ベクト
ベクト
ベクト
ベクト
ジユ
ベクト
ベクト
ベクト
ジユ
ジユ
ベクト
_ニコ
ベクト
ジユ
ベクト
ジユ
ジユ
ジユ
ジユ
ベクト
ベクト
システ
システ
システ
システが口を挟んだ。
余計じゃない。 的確で分かりやすく、ジユにとって 革命的なひと言。
心臓が跳ね、凍りついた背筋の 冷ややかさが一気に脳まで届く。
ジユ
ベクト
ベクト
ベクト
ジユ
わずかに風が吹く。
もとより感じていた 空気が頬を撫でる感覚が 爽やかさを通じてより鮮明になる。
約束も果たせる。
したいことも出来る。
たったそれだけのちっぽけな事実が 大きな支えとなるものだ。
システ
ベクト
ジユ
ジユ
フィム
フィム
フィム
ベクト
システ
レラ
ジユ
皆と同じ方向を見やる。
するとちょうど丘の影から、 2体の白黒の怪物。
_"番獣"が姿を現した。
番獣はそこまで大きくはない。
狼や虎くらいのサイズだ。 それでもまあ充分大きい。
二頭と、"三人"。
誰かが乗っている。
前頭に一人。 その後ろに二人だ。
ジユ
ベクト
ベクト
システ
「避けて!!!」
振り向いたすぐそこ。
筒状の鉄の塊が、 火を噴射しながら空を切っていた。
ベクト
ガギャッ_!!!!!
刀を鞘ごと掴み、 薙ぎ払うように軌道をずらす。
見事それは方向を変え、 離れた白色の土壌に衝突した。
ドゥ__ッッ!!!!!
重く鈍いエネルギーの波が 空気を無理やり揺らす。
熱い爆音が轟いた。
ベクト
ズザ…_
男達は黒い衣服に身を包む。
それぞれが派手に着飾っていたり、 そうでなかったりで 様相に一貫性が無い。
2頭目の後ろに座るガスマスクを つけた人物が手綱を離す。
そしてゆっくり、 篭った声でこう言った。
ガスマスクの男
ガスマスクの男
ベクト
システ
フィム
フィム
ガスマスクの男
ジユ
フィムの言葉を全く無視し、 そう問う。
地底人。 ジユのことだ。
当たり前だが名乗るはずはない。 明らかにヤバイ奴らだ。 そうする理由が見つからない_
レラ
ジユ
ガシッ
フィム
レラ
ガスマスクの男
ベクト
ベクト
ベクト
シュ_
ベクト
ガキィ__!!!!
ベクト
刀と"短刀"が軋み音を立てる。
ギリギリッ……!!!
ガスマスクの男
ベクト
短刀を弾き返し、 有利な間合いを取る。
刀の切っ先で斬るように まず腕を狙う。
サッ_
回避のために飛んだ身体を 追って、体重を乗せて蹴る。
ッタン…!
しかし男は足を伸ばして さらに地を蹴り、躱す。
ベクト
さん、にぃ。
カウントか。なんのだ?
そんな思考が集中力を搔き回す。
一方男は余裕そうで、 ニヤニヤと笑っている。
ベクト
ベクト
怒りのまま、 刀を構えず拳を突き出す。
今度は男は回避行動を取らない。
遠慮なく顔面に拳を送る。
カッ_!!!
途端、男がけたたましく輝き出す。
全身が赤と橙の閃光に包みこまれ、 白い大地に彩りを与える。
ベクト
ドオッッッ!!!!!!!!!
空気の叫びが土を散らし熱を発し 巨大なエネルギーの塊が放出される。
けたたましい【爆発】は その刹那のみ理と空間を 歪めてしまった。
ジユ
システ
ッスタ_!
その瞬間、 もう一人の人物が目の前に降り立ち 行く手を阻む。
システ
ドゴス…!!
両者の拳が衝突する。
めり込むような鈍い音が 拳を抉った。
追撃。 システの脚が女の腹部を蹴る。
女はヨロリと態勢を崩し、 安易に後退していく。
ザッ__
システが力強く地を踏む。
システ
ジ__!
システ
気のせいだろうか。
彼女の足元に、 一瞬閃光が走ったように見える。
ジユ
女の拳が血で滲んでいる。
しかし大した出血ではない。
女はシステの忠告も聞かず、 一歩、距離を詰めた。
ジジジッ_!!!
システ
システ
システ
『 禁 域 地 雷 』
ペナルティ・マーク
バ チィッ…!!!!!
女が大量の雷に襲われる。
蛇の舌のような不気味な音を 鳴らしながら女の身体を焦がす。
バチ、バチバチ…!!!!
筋肉は電流を流すと縮む。 女は自分の身体すら まともに動かせないはずだ。
バチ………バチッ!………__
ドサ_!!
閃光が止む。
女は宙に放り出されたかのように その場に倒れ伏した。
システ
ジユ
システ
システ
システ
ザ……
ゾ クッ………
ジユ
システ
シュルッ
女の手に血が滲む。
しかし、落ちない。
真っ赤で綺麗な赤い血は 女の腕を纏わりつき始める。
まるで鎧のように、爪のように、 剣のように鋭い腕。
まるで怪物の腕だ。