この作品はいかがでしたか?
708
この作品はいかがでしたか?
708
み く
み く
み く
青
桃
青
冷たく澄んだ空気
青
桃
大好きな人の笑顔がそこにあった。
青
いち早く彼の顔が見たいから
寒くてもへっちゃら。
桃
青
桃
青
桃
少し遠い目をした彼。
青
容赦なく流れる冷たい風に
思わず身を震わせる。
それに気付いたのか
桃
青
少し不器用な言い方だけど
心配してくれてるの、知ってますよ。
先輩。
青
桃
桃
青
青
なんて、反論してやる。
青
桃
青
青
なんだか名残惜しくて。
桃
青
なんて言葉を残して走る。
冷たい風を切って。
少し、暖房の効いた教室。
青
即興で作ってみた鼻歌。
赤
青
黄
なんて、苦笑する。
赤
青
黄
なんて冷やかされて赤くなる。
先輩の言動で一喜一憂。
我ながらバカなんて思う。
『無謀すぎるでしょ、桃先輩なんて…』
『え、桃先輩?無理でしょ、無理無理。』
青
机を指でなぞる。
今まで何度だって、そう言われてきた。
本当は、自分でも分かってる。
容姿端麗
運動神経抜群。
みんな、そんな理由で先輩に恋をする。
そりゃあ、僕だって思う。
僕だって一目惚れだった。
でも
でも
先輩の何気ない優しさに
僕は
堕ちてしまったんです─。
青
廊下から聞こえた、聞き慣れた声。
青
いつも変わらぬ音程でそう呼ぶ。
思わずくすっと笑みを漏らす。
桃
青
元気良く笑む。
桃
青
嬉しそうに、目を見開いた。
青
桃
どうしようもなく愛おしい。
だけど、平然を装う。
正直、今までは後輩を好かないつもりでいた、のに─。
青
おどけたように言う。
青
青
そうは思うものの、手間をかけたくないからどうにか耐える。
桃
青
桃
青
桃
桃
青
ふわっと大好きな香りに包まれる。
幸せはもう最高潮。
青
桃
青
桃
青
先輩との共通点発見。
青
桃
青
桃
青
青
桃
青
桃
また、大好きな笑顔。
思わず魅入ってしまう。
青
桃
青
瞳が真っ直ぐ僕を向く。
赤面が抑えられない。
青
青
クリスマスなんて、恋人達が共にする日だ。
我ながら攻めすぎちゃった、と思い焦る。
桃
一瞬、戸惑ったように見えた。
でもすぐに、
桃
その愛おしい笑顔を見せる。
青
桃
青
頬を赤くして俯く。
桃
青
思わずぱっと顔を上げる。
赤面したままで。
桃
青
桃
青
寒さなんて、忘れてしまう。
青
ついにクリスマスは明日。
青
青
青
想像して思わず照れる。
1人で何してんだか。
青
そう思い、立ち上がる。
📞プルルルル…
青
青
青
青
バイト先の電話番号。
青
青
バ先の店長
青
バ先の店長
バ先の店長
青
バ先の店長
青
明日はクリスマス。
クリスマス、先輩と─。
青
青
バ先の店長
バ先の店長
青
恋愛なんかにうつつを抜かしてる場合じゃないか。
青
バ先の店長
バ先の店長
ピロン
青
青
ぎゅっと、毛布を握った。
窓から差し込んでくる月明かりが鬱陶しかった。
青
廊下からいつもの声が聞こえる。
けど
いつもより元気がない。
桃
青
桃
桃
ちょっと背を低くして彼の瞳を見つめる。
青
瞬時にふいっと視線を逸らされた。
桃
青
明らかに低い声のトーン。
桃
青
言いづらそうに俯いた。
桃
青
青
桃
そういえば、バイトをやってると前言っていた。
青
青
桃
返す言葉が見つからずに立ちすくむ。
なんて返すのが正解なのだろうか。
桃
青
涙目で俯く彼の姿が瞳に映る。
桃
青
青
青
桃
しまった、とは思ったけどもう遅かった。
はっとしたかと思えば
青
なんてまた謝って
桃
青
逃げるように行ってしまうだけだった。
桃
ふとさっきの青の姿が過ぎる。
涙目で俺に見えないように目を伏せて─。
桃
青
クリスマスっぽく着飾った店内。
クリスマス当日、もちろん大盛況だ。
目まぐるしく忙しい。
人手が足りなくなってしまう理由も痛いほど分かる。
青
青
青
青
ぎこちなかったかなぁ、そんな
青
笑顔…ね。
ふと、先輩の大好きな笑顔を思い出す
先輩の─。
会い…逢いたい。
どうしようもなく。
青
青
青
青
虚しさを紛らわすようにテキパキ動く。
─リンリンッ
クリスマス限定でドアに付けた鈴の音が鳴る。
青
入口に視線を向ける。
青
青
愛おしい人の姿がそこにあった。
桃
青
青
桃
青
青
青
タイミングが良いのか悪いのか。
桃
青
青
桃
桃
青
先輩、こんな積極的でしたっけ?
桃
青
桃
青
今のはちょっと言葉が違かったかな、と思いつつ席に座る。
まっすぐ前に先輩。
桃
桃
青
メニューなんて全部知ってる、はず。
青
メニュー表を広げる。
ふわっと鼻をくすぐる大好きな先輩の匂い。
至近距離に見える顔に心臓は暴れる。
桃
青
青
いつの間にか、いつものテンションで会話していた。
桃
青
桃
青
桃
青
青
それじゃあ関節キスです、と言おうとしたけど
自分が言おうとした言葉の恥ずかしさに、ことばを飲みこんだ。
桃
青
いきなり口に突っ込まれる。
心の準備、出来てないんですけど。
関節キスって気にしてるの、僕だけですか?
桃
青
桃
桃
青
青
桃
先輩の鈍感。
ばか。
青
いつもと違う帰り道、それは光り輝く道だった。
興奮気味に発した言葉は白い吐息となって消える。
…いや、澄んだ空気に混じる。
消える、とは別物なんだ。
青
桃
横を見たら、綺麗に照らされた、整った横顔があった。
クリスマスの妖精でもなってしまったかのように。
綺麗だ。
青
きゅっと、先輩の上着の裾を掴む。
桃
振り返って、目が合う。
青
クリスマスの魔法。
妖精なら、そんな魔法をかけて
こんな
桃
無謀な恋も叶えてくれるのかな
青
なんて、メルヘンチックな妄想だ。
片想いが、1番幸せなんでしょうか?
先輩は、どう思ってますか?
僕は─想ってますよ
先輩のこと。
桃
青
桃
桃
そう言って、さっき来た道を指さす。
青
桃
桃
青
桃
青
桃
もっと長い間一緒に居たいです。
ていうか、本当はそういう予定だったじゃないですか。
青
桃
青
青
どう誤魔化そう?
青
桃
青
桃
青
青
日付の変わる時間。
そろそろ眠いから、同じベッドに身を寄せる。
ダブルベッドだから、広々と使う。
布団の感覚が心地よい。
桃
青
桃
青
意味ありげに言う先輩の言葉に困惑する。
先輩の手が、僕の指先に触れる。
びくんっと手を震わせ
せめて届くようにと、弱々しく手を握る。
青
桃
青
桃
声色が優しくて。
余計に僕を魅了させる。
桃
青
優しさを帯びた声で僕の名前を呼んでくれるのが嬉しくて。
桃
青
思ってもなく変な声を出す。
青
桃
青
不覚にも一瞬可愛いと思ってしまった、自分が恥ずかしい。
青
容姿端麗
成績優秀
運動神経抜群
憧れ尊敬する所なんて山ほどあって
でも先輩への感情はそれだけじゃなくて
でも
だからこそ、無謀な恋なんだ。
クリスマスに妖精がいるのなら
なんて。
桃
青
桃
青
思わず敬語が飛び出る。
桃
青
桃
青
ば、罰…?
それってどういう─
桃
青
苦しいくらいにぎゅうっと抱き締められる。
青
桃
青
桃
青
青
名前呼ぶだけでこんなに恥ずかしいものなのかな?
先輩を名前で呼ぶとか
そもそも先輩と一緒に寝るとか
全部、初めては君なんです。
青
桃
桃
青
青
桃
それって寝るまでずっと離されないのでは?
青
桃
青
桃
桃
抱きしめたまんまの君の肩に顔を埋めて
青
なんていうけど、聞こえなかったっぽい。
いや、それでいいんだけどね。
─朝
青
青
青
先輩と寝たのを思い出し、反射的にがばっと飛び起きる。
青
布団の上で手を滑らせる。
先輩の姿はなかった。
青
滑らせた手を枕元に移動したら、何か箱のような形のものを捉えた。
青
すっと取り出してみたら、ラッピングされたいかにもプレゼントっぽいものがあった。
青
箱の中身。
手袋…と
紙?
青
青
「すきだよ」
青
表札も完全に彼のだ。
青
─ぴんぽーん
桃
青
桃
─がちゃ
桃
青
なんて言うか考えてなかった。
なんて言えばいい?
桃
青
青
桃
青
桃
桃
青
綺麗な手でラッピングを解いてく。
桃
青
青
桃
桃
青
桃
青
桃
青
あ、見つかっちゃった。
見つかるべきなんだけどさ─。
桃
紙をめくった瞬間、一瞬だけ桃くんの動きが止まった気がした。
桃
ひらっと紙を見せる。
「大好きです。」
僕の字で、そう書いてある。
青
絞り出した言葉。
青
届け。君に。
桃
青
桃
青
すっと出てきた言葉。
ぱっと身体を離して、お互い向き合う。
青
桃
また、その愛おしい笑顔を見せる。
嗚呼、大好きだ。
クリスマスの魔法─Xmasmagicに
僕らはかかってしまう。
そして、君の解けないmagicにかかってしまう─。
【 Xmas magic 】
500タップ!お疲れ様です…!!
皆様、メリークリスマス─!
♡500
コメント
4件
まかたはよはわはやさまなまかたかたなmh😃🎵🥲🫶🏻🫶🏻✌🏻🫶🏻✌🏻💐🥲🎵❄️😙😆😂😚😅😚😂😁😆🎁😘🤣🥰🤣😘😂😙😂😚…………あ、ごめんなさい。はっき〜つめなししてあたmpmgmgあ、まただ…発狂してこんな事になりました、はい、絵文字のところを勝手に押していました。えっと…神ですね好きです。ありがとうございました
500タップ?! お疲れ様です 😭😭 いやもう なんか 、 尊すぎて (?) 涙出てきました どうしましょう !! 🥹 くりすますに 最高の 桃青 を ありがとうございます 🫰🏻💞 めりくりです !! ✨