すち
俺は走った
何回か転びそうになった。
でも俺は走り続けた。
病院までは少し遠い。
だからこそ死ぬ気で走った。
今目覚めたこの時に、 君に合わなきゃ俺はまた後悔する。
だから、走り続けた。
暇ちゃんが目覚めた時、 一瞬混乱したが、 俺は至って冷静だった。
車が走っている。
交差に行き交う人々を押し除け 俺はただ走る。
今にでも溢れそうな涙を堪えて 走り続けた。
すち
すち
口の中に鉄の味が広がる。
それもそうだ。
久々にこんなにも走ったのだから。
勢いよく扉を開けると そこには既にみんないて、
酸素マスクを外し笑っている 暇ちゃんがいて
安心と共に襲う現実
俺は堪えた涙をこぼした。
すち
暇72
暇72
そう言って笑う。
すち
暇72
そう暇ちゃんがいえばみんなも笑って頷いた。
両手が震える。
段々と近づいていく。
開かれた胸元、手を差し伸べられる。
すち
細くなった首元、そして腕。
ひまちゃんの気持ちがわかった気がする。
暇72
そういえば涙は本当に堪えれなくなり 俺の目からは、すごい大きな涙粒が 頰を伝っていった。
すち
そのまんま、彼の胸元に飛び込んだ。
体は本当に細くて、 骨の感覚が伝わってきた。
すち
それしか喉を通らない。
抱きしめる彼は、また笑って、
それも『苦しいよ』と言って
すち
顔を彼の肩に埋める。
生きている、そう思うだけで
涙が溢れるんだった。
暇72
そう言って彼は力を入れようとする。
それでも病人の彼には、 俺を抱きしめるくらいの力しか残っていなくて、
軽い暖かさのみが伝わった。
すち
そういえば、彼の目が少し潤んでいることに気がついた。
暇72
そうやって俺の頭を撫でる。
好きだ、
大好きだ。
俺は、
“鴻巣千翼”は
“樋前夏樹”が
大好きだ。
暇72
コメント
12件
ごめんね💦 すちくんの本名“鴻巣千翼”って書いて“こうのす ちひろ”って読むよ!💦 ごめんねぇ
ぬぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ 感動です感動!!!やばいもう泣きそう(´;ω;`)、、、、なのはそうなんだけれど、、、申し訳ないんだけど、、、すちくんの名前の読み方がわかんないです(´;ω;`)ごめんなさぁぁぁい!!誰か教えて、、