なんでこうなった。

疑いを向けた目で、手を差し出してくる あ、私は空田花鳥、15歳 呪術高等専門学校、女子校(男子校の方もある)に通う一年生 みての通り疑われてる

ヒソヒソ＿ 『なんかさ、あの先生なんか厳しいよね』 『二人とも可哀想……』 本当にそうだ。私も中学でどれだけの人に疑われたか……

ゴソゴソ＿ゴソゴソ＿

鞄の中の、ファイル。そこにいつもいれといてる地毛証明書が……ない

ヒソヒソ 『え、じゃあ……？』

彼女は中学時代からの親友の一人、るなだ

『そうね、探しましょ』

『無いままだとモヤモヤするし！』

数分後＿

でもそれから彼女は

ずっと、クラスの皆に薄く疑われたまま。

皆いい子達だ

でも、どこか話しかけづらくなって

いつの間にか私も、話しかけられなくなった

＿＿＿

お昼も、鷹の爪さん……光ちゃんと食べることが増えた

髪色が特殊繋がり、だそう

いつの間にか光ちゃんと仲良くなっていて 光ちゃんといるのが楽しくて

るなとは、話すことがなくなった

こいつらは東卍の奴ら、マイキー、ドラケン、武道。放課後は毎日、いつもの河原に集まってる。今日は三人だけみたいだけど。

私より二歳下なわけだが……お前らまだ中学生だろ 濃い人生だ。というかもう高校生って言われても違和感がない

遠い目をしている武道。君は最近来たけど、1体君は人生の何を見てきたんだよ

＿＿＿

翌日

筆箱の中に、見覚えのある、けれど

私のものではない、シャーペン

泣いてる

ヒソヒソ 『酷くない？』 『どうすればいいの？これ』

その日の授業、まるでお通夜みたいだった

昼は

彼女もまた、信じてくれていなかった

＿＿＿まあ、いっか

よくないけど。

それから

話しかけられることが、無くなった

光は絡んでくれるけれど

なんだか

それをみた周りの子が『この子は誠実で優しい』って言うのをみて

光のことも、信じきれないまま

物を拾っても、相手は苦笑いするし

疑われても仕方ないけれども

なんとなく、哀しくなった

るなは時々 睨んでくるけど

無視、してくるけれど

それも仕方ないなと思って

過ごした

先生も授業中私を極力当ててこない

きっと面倒事は避けたいのだろう

私が疑われている内容も内容だし

きっと、仕方がない