あの日の想いと再来を。

~na side~

俺は知っていた。

この国は大分前から狙われている。

それは、街を徘徊している時の事だった。

駅

俺は適当に近場の駅まで歩いていた。

…まぁ、俺は総統という立場。だから…

俺は今スーツ姿。けれど1人。

周りから見たら謎だろう。

しかも…明らかに道を譲られている。

…ただの人間なんだけど

そんなことを考えている時だった。

後ろから明らかな"殺気"を感じた。

危険だと判断した俺は、瞬時に臨戦態勢に入り"避けた"

ﾊﾞﾝｯｯ!!

通行人は悲鳴を上げていた。

そりゃそうだ。突然国の総統に向かって"銃を撃った者がいるから"

俺だって自衛くらいできる＿＿＿＿

そう思い、腰に身に付けていた剣を取り出した。

俺は姿が見えないことを確認し、剣を下ろした。

目を閉じ、気配を探る。

俺は剣を真後ろに薙いだ。

その剣は見事に命中した。

男の腹部から血が溢れだしている。

俺は倒れ込む男に剣を向け…

俺は男に聞こえる範囲の声で告げた。

どうやら予想は的中したようで、男は言葉を失っていた。

グサｯ

そいつは吐血した。

そして俺はその場を後にした。

男が吐いた情報、「e国の総統は現在白尾国総統抹殺計画を立てている」とのこと。

一見本当のように聞こえるかもしれないが、これは"真っ赤な嘘"

だが、数年以内に戦争をしかけてくるのは本当だろう。

…白尾国を狙っているe国が、人体実験をしていたとは。