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今から伝えるよ
君の手を離せるように。
いつもと変わらない教室に1人で入る
陽奈
俺が教室に入って1番に
毎朝、笑顔で挨拶をしてくれるこの女の子
この子は俺の最愛の彼女
俺らが高校1年生の時から
高校3年生になった今でもずっと付き合っている
真斗
陽奈
真斗
陽奈
真斗
陽奈
首を傾げながらも笑顔で頷く陽奈
あぁ可愛いな…って、不意に感じた
でも俺は、今日
この最愛の人を手放さなくてはならない
陽奈と2人で家までの道を話しながら歩く
真斗
真斗
陽奈
少しの間の後、俺は陽奈を見て
真斗
そう、告げた
陽奈
そう言う陽奈の声は震えていて
今にも涙が溢れそうだった
真斗
真斗
陽奈
陽奈
真斗
真斗
陽奈
陽奈
陽奈
陽奈
陽奈はそう言って俺の手を握る
真斗
この手を離さないといけないのに
俺は、心の迷路の中で迷う
でも今、この手を離さないと俺はきっと後悔してしまう
だから…
真斗
真斗
そう言って陽奈の手をもう片方の手で解く
陽奈
陽奈
真斗
真斗
陽奈
真斗
陽奈
そんな陽奈の声も聞こえないふりをして
俺はその場を去った
あれから1年近く経った
あの翌日、俺はすぐ入院し、学校もやめた
陽奈から何度も連絡が来たけど…全て無視した
こうするしか、なかった
真斗
自分から別れを告げたくせに、忘れられない…
一応退院はしているが、陽奈にはもう会えない
余命が少なく、俺はもうすぐ死ぬ運命だから。
真斗
真斗
そう呟いたときだった
ブーッブーッ
真斗
静かな部屋に鳴り響く着信音
表示された名前は…
真斗
俺の幼馴染の名前だった
おそるおそる俺は電話に出た
真斗
拓真
真斗
真斗
拓真
拓真
真斗
拓真
咄嗟に理解が追いつかなかった
拓真
拓真
真斗
拓真
拓真がそう言い終える前に、俺は無意識に家を飛び出していた
真斗
拓真
真斗
拓真
拓真
真斗
拓真
拓真
真斗
真斗
拓真に促され、入った部屋には
久々に会う、最愛の人。
包帯だらけでいろんな機械に繋がれていた
真斗
力なく陽奈の手を握る
真斗
真斗
真斗
陽奈
真斗
陽奈
真斗
真斗
真斗
陽奈
陽奈
真斗
陽奈
陽奈
陽奈
そう言って陽奈は力なく微笑んだ
ピーッピーッ
突然響く機械音
それと共に陽奈の元に集まる看護師たち
俺はそれを黙って見つめ
陽奈は…この世から居なくなったんだと悟った
もうどこに行っても陽奈には会えない
でも陽奈はなぜか、また会えると言った
だから俺は…その言葉を信じて残りの時間を生きる
2人で見た空の色、2人がいた道の香りも
ずっと忘れないでいるよ。
陽奈と…また未来で、笑顔で会えるように。
ピピピピッピピピピッ
そんな電子音で目が覚める
母
部屋の外から聞こえるそんな母親の声
真人
何か、とても長い夢を見ていた気がする
真人
真人
今日は高校の入学式
そんなの気にしてる場合じゃない
今日はきっと…
女子生徒
陽菜
大きな出会いが待っているはずだから