桃
紫
青
赤
黄
橙
この話では 紫さんの苗字が出てきますが 個人的に好きな苗字で 有名なやつなので 色々言わないでください。
主が傷つきます。
紫
桃
桃
紫
紫くんはまだこの辺の土地に 慣れてない。
けど一回通った道は覚えてるから 最近では散歩がてらに おつかいを頼むことが多くなった。
けどこの辺の中学校方面は スーパーと真反対だから そりゃ道知らねぇよな。
桃
紫
よそ見してたから少し声をかけて はぐれないようにする。
この辺はマジで入り組んでるし 死角も多いから 迷子になったら探すの大変なんよな。
スマホはこの間 ショッピングモール行った時、 買ったから持たせたけど
今日は学校に行くから 家に置いてきちゃったし。
まぁでも、この道通り抜けたら 大通りに出るから 心配いらないんだけど。
あ、ちなみに今回歩きなのは 道覚えてもらうためね
帰りは橙の車で帰る予定
橙の仕事変更が無かった場合だけど。
家から徒歩で約三十分。
さすがにちょっと歩きは遠いから 自転車買ってあげる予定。
つか、もう予約した。
赤と紫くんと機能性や見た目、 人気度とかから厳選したやつ。
正直、紫くんより 俺の方が楽しみにしてる。
紫
桃
桃
校長
そう、コイツが校長。
桃
校長
そして元、俺の担任。
桃
桃
校長
紫
完全に萎縮しきってんな。
大人が怖いはず、 無理ないな。
校長
校長
校長
うわ、ちゃんと先生してる。
俺の時は怒ってばっかだったのに。
まぁあんなこと繰り返してたら 怒られて当然か。
クソガキだったし。
紫
校長
急に黙りこくった。
桃
校長
校長
桃
紫
ちょっと拳出したら 紫くんから止めに入られた。
多分だけど 紫くんの精神年齢、 俺より上だぞ。
マジで俺 ガキのままじゃん
校長
校長
紫
紫くんから 血の気が引いていくような声だった
何でよりによって別行動なんだよ
桃
校長
校長
紫
少し胸を撫で下ろした感じだ
同い歳とか近い年齢は 大丈夫みたいだけど マジで大人はダメなんだな
そりゃ怖ぇよな。
何度も裏切られて 何度も殴られて 何度も泣いてきた相手だもんな。
人の恐怖は簡単には拭えない。
でも少しずつマシに なってきてるからこの調子だ。
校長
桃
校長
校長
褒めてんだろうけど、 このセンコー殴ったろか
「 変わってねぇって思ってた 」 って何だよ!!
紫
紫くんが苦笑いしながら 俺の肩を少し撫でる。
そのおかげで、少し落ち着いた。
桃
そう言って、紫くんの頭を くしゃくしゃっ、と撫で回す。
紫くんの髪は相変わらず 触り心地が半端ない。
校長
校長
校長
紫
桃
紫くんは期待と不安を持った声で 俺は少し気だるげに返事した。
意外と広いな。
靴を履き替える前に 昇降口から見える校舎を 見渡していると人がいた。
桃
生徒会長
生徒会長
紫
大人相手だったら萎縮してるけど 同い歳相手だったら 普通の緊張みたい。
いつもは大人っぽく見えるけど やっぱ子供なんだな って実感させられる瞬間。
生徒会長
藍沢、って聞いたことあんな
なんだったっけな、
あ、あの藍沢か。思い出したわ
生徒会長
生徒会長
生徒会長
紫
いや、にしても ちょっと苦手なタイプかもしれない
まぁ第一印象なんて あんま気にしないようにしよ
しばらく関われば 変わってくれるかもだし
桃
桃
生徒会長
生徒会長
桃
昔、対人関係って こうやって始めてたからか 癖でつい声をかけてしまった
これじゃ紫くんの為にならない!!
自重しよう
校長
桃
本当にこのセンコーは いつまで経ってもうるさいな
余計な一言が多い!!
まぁ、俺が 悪いんですけどね
桃
桃
桃
《 学校探検 》 なんて言い方したら子供っぽいけど 知らない場所に来たら 探検したくなるのが 子供心ってもんだ
いつまでも若さを忘れない
これは生きていく上で 本当に大切だと思う
自論だけど
桃
桃
桃
そう言って俺は二人の頭を 同時にくしゃくしゃと撫でる
紫くんは慣れたように 片目が少し閉じ、 黙って撫でられてたけど
生徒会長
透くんはめっちゃ嫌そうに 俺の手を跳ね除けた
さすがに傷つくて
まぁ知らない人間から あんな事されたら誰でも嫌か
気をつけよ
校長
校長
前原は俺の腕を強く引っ張る
桃
これじゃ昔に逆戻りだ
ここは校長室隣の 生徒指導室っぽいところ。
校長室でいいのに なんでこの部屋なんだよ。
桃
桃
校長
桃
校長
昔みたいに 俺の頭をわしずかみにして 少し揺さぶってきた。
桃
そして俺はその手を薙ぎ払った
校長
前原は少しグチグチ言いながら 席に座った。
校長
校長
さすが前原先生。
俺のことよく知ってる。
校長
桃
校長
校長
少し態度が荒くなった。
桃
校長
口調まで荒くなってら。
桃
桃
少しだけ目線が下がってしまった。
俺が怖いと思った時は 勝手に目線が下がる。
もし、あの時、 俺が外に出てなかったら。
なんて。
校長
桃
桃
桃
上着は着てたけど パッと見の服装は秋だった。
真冬とは思えない服装。
校長
校長
桃
「 なんで 」なんて決まってるだろ。
桃
思わず、席をガタッ、と立った。
その衝動で 椅子は後ろへと倒れた。
桃
桃
桃
桃
嫌になって、何もかも嫌になって 腹の奥から笑いが出た。
同時に腹の奥底の さらに深いところから 煮えたぎるような 憎悪や嫌悪が出た。
桃
校長
校長
校長
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
口速になって経緯を説明する。
今思い返してみれば、 本当に紫くんへの負担が 大きいことは明らかだった。
あんな小さい子供に 俺らができることに限りがあるのが とてつもなく悔しい。
校長
校長
校長
そう言って昔みたいに笑う。
俺の前じゃ、 あんま見せなかったけど 優等生の赤とかにはよく見せてたな
この学校、かなり広くて 「 すごい 」しか 感想が出てこなかった。
案内してもらいながら ずっとキョロキョロしてる。
透
急にそんなことを言われた。
こういうのもあれだけど、 テレビとかメディアとか 見れる環境じゃなかったから 世間に疎くて、有名人なのかと思う
けどなぁ、違ったら気まずい。
紫
少し頭を下げる。
この辺での有名人なのか メディアとかの有名人なのか 本当に分かんない。
透
紫
少し怖かったけど、恐る恐る聞く。
透
紫
さっきまで固まっていた表情が 一気にパッと明るくなった。
「 笑ってる方がいい 」なんて、 言える勇気が俺にあればな。
橙
橙
透
紫
思いもよらない展開になってきた
次回 初めての
コメント
9件
待ってましたー!!最高でした!🥺💞
今回も最高すぎます、、!!✨🫶 紫くんめっちゃ可愛い!! 続き待ってます!!